br> (市村自然塾 関東 OB会)
2009年3月8日、平成21年度市村自然塾入塾式が開催されました。
いよいよ、男子28名女子28名で新しい塾活動が始まります。
この入塾式では、ご家族も合わせて、合計170名もの方々がご参加くださいました。
初めに、松本代表理事からお話がありました。「入塾おめでとう。まず皆さんにお訊きします。トマト・ニンジン・ピーマンの全部を食べられる人は何人いますか?自分の部屋が掃除できる人は何人いますか?寄の自然の中で自分たちの育てた野菜を自分たちで料理して食べていると好き嫌いがなくなります。また8ヶ月間の共同生活を通して自分の身の回りの事は自分で出来るようになりますし、一緒に生活することで友達とも仲良くなります。友達をたくさん作って良い塾生活を送って下さい。」
続いて、吾妻リコーCSR室長からお話がありました。「おめでとうございます。皆さんは8ヶ月間の塾活動のスタート台についたところですね。農作業は時にはつらい思いをすることもあるでしょうが、それを乗り越えて自分に負けずに頑張りましょう。また塾では危険な道具なども扱いますがスタッフの話をよく聞いて安全に十分注意して充実した塾生活を送ってください。」
2009年度の塾生全員から一言ずつ塾活動への意気込みを発表してもらいました。
・友達を沢山つくって色んなことを自然塾で学びたい。
「この塾で学んで欲しいことがあります。それは、①自然を慈しむ心・②相手を思いやる心・③社会の一員として社会の基本的なルールを守る心の[3つの心]と、①自分のことは自分でやる力・②安全(危険)を知る力の[2つの力]です。中でも[自分のことは自分でやる力]を塾生活を通して身体で覚えて欲しいと思います。今までお父さんお母さんがやってくれていたことでも自分で面倒がらずに頑張りましょう。また夏の暑い時・雨の時の農作業は大変つらいだろうけど、めけずにやり通して欲しいと思います。それによって塾での生活が忘れられない素晴らしい思い出になると信じています。自分の弱い心に負けないで8ヶ月間がんばってください。」
平成21年度の男女塾生です。
この8ヶ月の間に色々なことを体験して下さいね!
塾生全体を4つのチームに分けて、塾周辺の畑をスタッフが案内しました。畑で出題された野菜に関するクイズに対して新塾生の正答率が高かったのが印象的でした。
塾生、ご家族、スタッフを合計して約200名もの人が塾舎1階の食堂と2階の塾生室とに分かれて昼食を頂きました。今回のお弁当に使われている野菜のほぼ全てが塾で収穫された作物でしたが、皆さん美味しそうに召し上がっていました。
献立 ( )内は塾で収穫・加工した食材
赤飯(ゴマ)、コロッケ(ジャガイモ、タマネギ、小麦粉)、茹で野菜の胡麻和え(ナバナ、プチヴェール、ゴマ)、サトイモの煮物(サトイモ)、田楽(コンニャク、味噌)、切干大根の炒り煮(切干大根、ニンジン、シイタケ)、たくあん(たくあん)、味噌汁(ダイコン葉、ネギ、味噌)
午後からは、年間の活動の概要および通塾や持ち物等に関する注意・依頼事項について塾頭と事務局より説明があり、参加者も熱心に聴いていました。
これから18ステージ、塾での生活が始まります。塾生たちは今後どんなことを経験していくのか期待と不安を胸に抱えて第1ステージを待っていることと思います。フィールド見学を終えた塾生が「あー楽しかった!」と言ってくれました。これからの塾生活の中では、楽しいことも勿論ありますが、そればかりでは済まないでしょう。野菜についた害虫とり、独特の匂いがする肥料、夏場の暑い時期の雑草とり...。もしかしたら皆にとって嫌なことばかりかもしれません。しかし、「辛く苦しい作業を経て収穫した野菜を味わう」という体験を通して、他では得られない達成感を感じることが出来るでしょう。塾生たちが「大地からの学び」を受け取れるように支援していきたいと思います。一年間、よろしくお願いいたします。
<H.T.>
ほかにもイロイロあんなこと、こんなこと。自然塾豆知識コーナー