br> (市村自然塾 関東 OB会)
夏の大きなイベント、親子大会が前回終わりました。これからはステージ終盤に向けて大切な時期となります。このステージでは、今までのチーム農園活動や親子大会塾生企画を振り返ってもらいました。また、昔のお百姓さんは早朝に農作業をし、暑い日中は体を休める習慣を体験してもらうため、昼寝をしてもらいました。その後夏を思う存分味わうため川遊びをしました。また、共同生活の目標は、前半のステージの中で各チームでもっとも出来ていないことを目標に定めてもらい、その達成に向けて努力してもらいました。
ステージのはじめにあたり、塾頭さんからお話がありました。
親子大会も終わり塾生活も折り返しの地点を通過しました。これからが大切な時です。親子大会前に作文を書いてもらいました。その中にも、今までいろんなことを体験し学んだばかりでなく、感謝の気持ちやおかげ様の心を感じた人もおりました。自然塾では3つの心と2つの力を掲げています。自然を慈しむ心、人を思いやる心、ルールを守る心、自分のことは自分でやる力、危険(安全)を知る力です。前半いろいろなことを経験していろいろなことができるようになりましたが、何となく言われたままのことをやっている感じがします。自分で目標をもってこれだけのことはやると決めたら、辛抱してもやることが大切です。苦労は買ってでもしろと云われます。またチームの中では決めた役割はキッチリ果たすこと。困難に立ち向かっていく心を持ちましょう。後半も基本を大切にして塾生活をおくって下さい。
夜の集いの後半は、これまでのチーム農園の振り返りを行いました。チーム農園の作付計画を作ったとき、作物ごとにそれを育てる目的とその目標を決めてもらいましたが、夏野菜がほぼ終わるこの時期までに、その目的にそって育てられているか、目標通りになっているかを振り返ってもらいました。また、チーム農園計画や作業において、チームとして協力できたかなど、自分たちのチームとしての振り返りも行ってもらいました。
年齢も性格も違う子供たちで構成されるチームでは、いろいろな困りごとが出ています。このチーム会議ではそれらの困りごととその解決策を各チームで話し合ってもらいました。どのチームもさまざまな原因でチームがまとまらず、それらについて話し合いました。
夏時間の今ステージは、早朝6時からの農作業です。キュウリ・ニンジン・スイカは収穫を終えましたが、その跡地には草が覆い(おおい)茂っていました。今回は、その場所の草取りを行いました。頑張った塾生は一生懸命作業を行っていましたが、久しぶりの農作業、しかも早朝からの作業とあって、集中力が途切れる塾生もちらほら見られました。
チーム農園で育ててきた作物の中には、収穫を終えたものも少なくありません。この時間には、そのような作物が植えてあった場所に秋以降、どのような作物を植えて育てるかを話し合いました。各チームでは野菜の本やカタログを真剣に見て検討していましたが、中には秋野菜には甘いものがないと残念がっている塾生もいました。
市村アイデア賞は子供の頃からアイデアをいろいろと考えることが今後にとって大切だという、リコーの創始者、市村清氏の意向から設けられた賞です。塾生たちに身近なことからアイデアを出してもらおうと、この賞についての説明がありました。塾生たちは塾頭さんの説明に真剣に聴き入っていました。
昼食までの時間は説明のあった市村アイデア賞について考える時間にしました。塾生たちは早速さまざまなアイデアを考え、応募用紙に向き合っていました。
お百姓さんが早朝と夕方に農作業を行い、暑い昼間の時間帯には体を休めたことから、その習慣にならって昼寝をしました。ぐっすり眠った塾生は少ないようでしたが、静かに体を休めました。
8月も終わりに近づき、朝晩は涼しく感じることも多くなりました。しかし日中は残暑が続いています。残り少ない夏を思い切り楽しむため、川遊びに出かけました。
何人かの塾生はネットを持って川の生き物を探していました。サワガニや小さな魚を捕まえることができました。それらの生き物は川を離れるときに再び川に帰してあげました。
川遊びが始まるとさっそく水のかけあいが始まりました。水をかけた後はかけられないように逃げるが勝ちです。
中津川の水はとてもきれいで夏にはとても気持ちがよいです。ここは少し深くなっていますが、浅いところがほとんどで、川遊びには最高です。気持ちよさそうですね。
親子大会では、参加者を楽しませようとさまざまな企画が塾生たちによって行われました。この時間にはそれぞれの企画を一人一人、及び各グループごとに出来たところ、出来なかったところやグループとしての評価を話し合ってもらいました。
前日の金曜日に各チームの問題点とその解決策について、チーム会議で話し合ってもらいました。今回のリーダー会議では各チームで話し合った内容と解決策を発表しあいました。自分のことばかり考えないでチームのことを考え、ルールを守り、お互い思いやりの心を持って行動することが大切だということ、さらに、リーダーは率先垂範(そっせんすいはん)しなければならないことが話し合われました。どのチームも似たような悩みを抱えていることがわかりました。
塾生たちが汗を流して深い穴を掘って種をまいたゴボウも大きな葉っぱをつけるまでになりました。しかしゴボウのまわりには雑草が茂り、肥料も足りないようでした。
まずはゴボウのまわりの雑草をとって、ゴボウのまわりをきれいにしました。早朝作業ということもあり、ブユや蚊が多く悪戦苦闘しましたが、なんとかゴボウまわりがきれいになりました。
雑草をとってきれいにしたら、肥料をやって土寄せを行いました。肥料を吸って大きく長いゴボウになるといいですね。
親子大会が終わり夏野菜が一段落した今回は、どのチームも、収穫、雑草とり、片付け中心の作業を行っていました。
このチームはモロヘイヤの収穫をおこなっていました。とても嬉しそうでした。
チーム農園作業の途中でミニトマトをパクリ。のどをうるおしました。
キュウリの残渣(ざんさ)でしょうか?もうこれ以上実のつかない作物は力をあわせて片付けました。
トウモロコシを収穫しました。中には収穫が少し遅いものがありましたが、粒がしっかり張っているものはとてもおいしそうでした。
チーム農園で使っていた虫よけネットもしっかり水で洗って干しました。今まで使っていたネットは結構汚れていましたが、きれいになりました。
ステージの終わりにあたり、塾頭さんからお話がありました。
やるべきことが時間通りやれないチームがありました。夏休みで不規則になった生活の中での塾活動は大変だったかもしれないが、こういうときに事故が起きやすくなります。気を引きしめてやる様にして下さい。農作業はつらかったかもしれませんが、苦労するから成長するのです。残り少ない夏休み、体調管理はしっかりおこなって2週間後元気な姿を見せてください。
学校の夏休みも終盤に差し掛かり、今回は川遊びをおこなって夏の終わりを満喫(まんきつ)しました。活動はすでに11ステージとなり、畑では夏野菜が一段落し、活動としては親子大会が終わりました。チームとしてもこれからのステージに向けて協力しあい、力を発揮して欲しい時期です。チーム・チーム農園・親子大会企画の振り返りを通して、塾生はいろいろなことに気がついたのではないかと思います。ぜひそうした気づきをこれからの活動に生かしていって欲しいと思います。
T.K.
ほかにもイロイロあんなこと、こんなこと。自然塾豆知識コーナー