昨年度に使った作物の残渣や資材を片付けます。作物のうち、分解しやすいものは堆肥置場に運び、そうでないものは乾燥させてから燃やします。それから、種芋や子株として新年度に使える作物は畑から運び出し、保管しておきます。杭や支柱、ネットなどの資材は、そのまま使う所では補修をし、撤去する所では畑から抜き、再び使えるように洗ってからまとめておきます。
落葉を掻き集めて作った「腐葉土」やコンポストで野菜くずを発酵させて作った「堆肥」を、米ぬか(1袋30kg!)や乾燥牛糞堆肥、時には草木を燃やして作った草木灰と共に畑に撒きます。終わったら耕運機を使って、まんべんなく耕します。何も植わっていない寒い時期でも土を耕すことにより、土の下層に残っている養分のある土を上に起こし、また、土の中への酸素の供給を行います。これにより、硬かった土もふわふわの状態になり、雑草も少なくなるのです。
塾周辺に雪が降り積もったら、雪かきが必要です。日の当たらない路面が凍結して自動車が通れないからです。雪かきの後は、もちろん、雪だるまを作ったり皆で雪合戦をしたりと暫し風情を楽しみます。
塾生が羽釜で御飯を炊く時に雨が降っていると急ごしらえの屋根を作ったりと大変でした。そこで、飯炊き専用の空間と燃料である薪を保管しておくための掘立て小屋を、専門家に教えてもらいながらスタッフの力で建ててみました。写真の頃は基礎工事の段階ですが、実は既に完成しています。出来栄えは是非、見学に来て自分の目で確かめてください。・・・自信作ですよ。
一般的には苗を買ってきて植える作物でも自然塾では種から育ててつくっていました。温室の中に藁で囲まれた温床をこしらえ、畑の土作りと同様に落葉や米ぬか、生の牛糞を何層にも敷き詰めて水を撒き、足で踏み込みます。昨年度まで頑張ってきましたが、手間の掛かる割りに結果が伴わず、今年度は見送ることに・・・。果たして来年度は、どうなるのでしょうか。
塾生が盛んに往復するために崩れてきてしまい、滑りやすく危険な斜面となっていたチーム農園への上り口に階段を追加・修復しました。あまりの出来栄えの良さに思わず記録してしまったのが右の写真です。