2009年度・第8期 入塾式
2009年度・第8期 卒塾式
自然塾での食事
    自然塾レシピ集

    2009.03.27~29

    第01ステージ~女子~

    ステージテーマ:「友達と早く仲良くなり、自然塾になれよう」

    共同生活の目標:「あいさつをする」



    入塾式から3週間がたち、女子第1ステージを迎えました。これから第18ステージまでの8ヶ月間、神奈川県内だけでなく、東京都や埼玉県など色々な地域に住んでいる塾生が通ってきます。
    農作業や共同生活など色々なことを協力し活動していく仲間と仲良くなり、楽しい塾生活を送れるように、今ステージでは「友達と早く仲良くなり、自然塾になれよう」というテーマを掲げました。また、積極的に「あいさつ」をしてお互いに声を掛け合い、コミュニケーションを円滑にできるよう、共同生活の目標を「あいさつをする」としました。

    ■ 03月27日(金):夜の集い

    第1ステージを始めるにあたって、枝村塾頭からお話がありました。

    1st_g1.jpg「これから18ステージまでの間、元気にそしてケガをしないよう安全に楽しく過ごして行きましょう。明日から農作業も始まります。知らないこともたくさんあると思いますが、説明をよく聴いてから行動するようにしましょう。また、塾生活を思い出に残る楽しいものにするために、自分のことを自分で行い、何事も積極的に取り組んでいきましょう。テーマにもあるように、1日も早く自然塾に慣れ、楽しい塾生活を送ってください。」  

    塾生たちは、塾頭の話を聴いて塾生手帳にメモを取っていました。大切だと思ったことを忘れてしまわないように、メモを取る習慣をつけていきましょう。

     

    また、ステージ担当から塾での基本スケジュールや入浴のルールなどの説明がありました。塾生活を気持ちよく送っていけるよう守っていきましょう。

    自然塾では、金曜~日曜まで1回の活動を「ステージ」と呼びます。塾生ひとりひとりがステージ(舞台)に立つ主役となって、自ら行動できるようにいろいろなことを身につけていって下さい。

    ■ 03月27日(金):荷物整理、就寝準備

    塾生室に移動し、塾生活で使用する農作業や部屋着・パジャマなど、各自家から持ってきた荷物を衣装ケースにしまいました。荷物が多すぎてやっとのことで詰め込んだ塾生もいましたが、うまく整理して衣装ケースの中におさめられるようにしましょう。また、長靴など自分の名前を書いていない荷物に名前を書いてからしまってもらいました。なくさないように大切に使いましょう。

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    次に、チーム担当に敷き方やそのコツを教えてもらいながら、布団を準備しました。大きな布団に大きなカバー、1人1枚ずつ苦戦しながら準備するよりも2~3人1組で協力して準備すれば早く敷けることに気がついた塾生もいたようです。

     塾舎で迎える初めての夜、よく眠れたでしょうか?
     
     

     

      

    ■ 03月28日(土):共同場所清掃・食事当番

    土曜日、とても寒い朝を迎えました。寒さのあまり、6:30の起床時間になってもなかなか布団から出られない塾生もいましたが、布団の片付けに塾生室内の掃除など起床後に行う仕事もたくさんあるのでのんびりしていられません。

    塾生室の掃除を終えてから、食事当番のAチームは食事の準備を行いました。

     自然塾では、昔ながらの方法、かまどでご飯を炊いています。慣れないマッチで火を点けて、グツグツ煮える音を聞いたり噴き出す湯気を見たりしながら火加減を調節するのはなかなかの職人技です。盛付や配膳、調理も分担して行いました。

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    その他のチームは共同場所の掃除を行いました。

    お風呂場やトイレ、廊下や階段など、みんなで使う共同場所をひとつひとつスタッフに教わりながら丁寧に掃除しました。なかなか気が進まない場所も、誰かが掃除しなくては汚くなってしまいます。家や学校では誰が掃除してくれているのでしょうか?

     

      

     

     

     

     

    ■ 03月28日(土):チーム農園作業 ~場所決め、計測~

    1st_g9.jpg朝食後、農作業着に着替えて玄関前で準備体操を行いました。

    長袖シャツ・長ズボンに、帽子、タオル、軍手、長靴。安全に農作業をするための基本の格好です。万が一忘れてしまった場合は、自分でスタッフに報告して貸し出し用のものを借りてから集合しましょう。

     

     

     

     

     

    初めて畑に入る前に、農業指導の先生より「農作業をするにあたっての心構え」についてお話をいただきました。

    1st_g10.jpg「植物が大好きなふかふかの畑をドカドカ歩き回って踏み固めないようにしましょう。そして、長靴の裏や道具に付いた土はその畑の中で落としていきましょう。大切な土を無駄にしないだけでなく、土には病気のもとが隠れていることもあり他の畑に病気をうつさないようにするためです。」
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     

    「また、人の調子が顔色で分かるように、植物も葉の色や様子(カラーメッセージ)を見ると調子が分かるようになります。是非、作物のカラーメッセージを見て適切な世話をしてあげられるスーパードクターになってください。そして植物を育てる上でのグリーンフィンガー(1本目:土を作る、2本目:種まき、3本目:芽を出す、4本目:花を咲かせる、5本目:実を付ける、6本目:種をとる)を何本持って卒塾する事が出来るか楽しみにしています。」

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    先生のお話の後、チーム農園に移動して自分たちの目で畑を確認し、どの畑を使いたいかをチームごとに話し合ってもらいました。塾舎からの距離や方角と日の当たり具合などを考慮して選んでもらい、決定しました。

     

     

     

     

     

     

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    この後、作付け計画(どの場所に何の作物をどのくらい育てるか)をするため、自分たちの畑の大きさを測ってもらいました。

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 03月28日(土):おやつ

    部屋着に着替えて食堂に集合し、おやつをいただきました。

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    今回のおやつ「じゃがいもドーナッツ」は大人気で、「お昼ごはんもこれがいい!」と言っている塾生もいましたね。食材になったジャガイモは塾で採れたものです。これからもどんなおやつが食べられるか楽しみですね。

     

     

     

     


     

    ■ 03月28日(土):チーム農園作付け計画

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    チーム農園で何を育てるのか、選んだ理由とどのように育てる(目標)を考えながら話し合ってもらいました。「苦手を克服するためにトマト」、「タアサイを見たことがないので育ててみたい」など。育てる野菜が少しずつ決まってきたようです。
     
     
     

     

     

     

     

    ■ 03月28日(土):共同農園作業 ~ジャガイモの種芋準備~

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    昼食後、ジャガイモの植え付けをするため、種芋の準備をしました。大きい種芋は半分に切って2ヶ所に植えても十分育つので、重さを量って100g以上あるものを半分に切っていきました。バランスよく芽が出るよう、切り口がジャガイモのおへそを通るようにするのがポイントです。

     

     

     

     

     

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    半分に切った種芋をそのまま植えると腐って病気になりやすくなってしまうので、切り口に灰を付けて種芋の準備が完了です。

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 03月28日(土):共同農園作業 ~クワの使い方・練習~

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    ほとんどの塾生はクワを握るのも初めてなので、体格に合ったクワの選び方や安全な持ち運び方などを教わってからクワを選びました。
     

     

     

     

     

     

     

     農業指導の先生に見本を見せていただいた後、自分たちのチーム農園を耕しながらクワの練習を行いました。刃を自分の肩より高く持ち上げない、斜面にある畑を耕す時は斜面の上側に立ってクワを下ろす、なるべく足跡を付けないように気をつける、などいくつか注意事項がありましたが、なぜそのようにするか覚えていますか?

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    ■ 03月28日(土):共同農園作業 ~ジャガイモの植え付け~

    午後のおやつを終え、いよいよコイコン畑で種イモを植えつけました。

    まずは、クワを使い目安のヒモにそってまっすぐの溝を切りました。深さの目安は約10cmと種芋の約3倍の深さにします。

    溝の中に30㎝間隔で種芋を置き、その間に肥料を置いていきました。

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    すべての種イモと肥料が並んでから、手で土をかぶせました。種イモが地中から出ないように、そして種イモが植わっている部分が他よりも高くなるようにしました。間違って踏んでしまわないようにここでもひと工夫です。

    ■ 03月28日(土):夜の塾活動 

    ~塾の基本ルール、共同生活の目標振り返り~

    まずは塾頭からお話がありました。

    「色々な想いで入塾してくれたと思いますが、みなさんには塾生活を通して感じて欲しい・学んで欲しいことがあります。まずは『生きる力を大地から学ぶ』こと。活動の中で辛いこともあるかもしれませんが、これらを通して世の中の荒波にもまれた時の生きる力(=問題を解決していく力)を身に付けて欲しいと思います。また、4つの塾生の基本行動を約束事として実行し、3つの心と2つの力を心がけましょう。

    また、たくさんのことを経験して新しい発見をしてください。発見があると新しい世界が広がります。面倒がらずにいろいろなことにチャレンジしましょう。

    今回ジャガイモを植え付けましたが、食べられるようになるまで約3ヶ月かかりその間さまざまな世話も必要となります。長い間我慢して収穫する。この、我慢する気持ちも大切にしましょう。

    ルールとは、守るべき約束事です。法律や学校の規則だけでなく、塾でのルール、友達との約束など、ルールを守ることによって周囲から信頼される人間になってください。」

    次に、今日生活の目標「あいさつをする」に対する自分の言動を振り返ってどれくらい努力することができたかを振り返ってもらいました。目標に対して自分がどのように行動したかを振り返り、次に生かすことが大切です。

    その後、テーマに合わせてグループを作るコミュニケーションゲームと自己紹介を行いました。

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    ■ 03月29日(日):朝食前の瞑想

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    自然塾では、姿勢を正し目を閉じて外の空気や音を感じながら心を落ち着かせる瞑想を行っています。都会では聴くことのできないウグイスの鳴き声も聴こえ、自然の中の自分を感じることができたでしょうか。

    第1ステージでは瞑想の時間は1分でしたが、集中して正座をすることができました。今後少しずつでも長く正座していけるように努力しましょう。

     

     

     

     

    ■ 03月29日(日):チーム農園作付け計画 続き、発表準備

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    土曜日に行った作付け計画の続きを行いました。育てる作物はほぼ決まり、何をどの場所にどのくらい植え付けるのかを決めるため本で育て方を調べて表に記入していきました。作物の背丈や特性なども考慮して、畑内のレイアウトも大分決まってきたようです。

     

     

     

     

     

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    第2ステージで発表をしてもらう予定ですが、各チーム発表に使う模造紙も次々に記入していました。

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 03月29日(日):ステージのまとめ

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    ステージのまとめとして、枝村塾頭からお話をいただきました。

    「第1ステージが終わりますが、3日間過ごしてみてどうでしたか?初めてのことや大変なこと、色々なことを頑張ってくれたと思います。また、友達はできましたか?誰かと仲良くなる時も自分からすすんで話しかけることがとても大切ですね。

    あいさつは人の心を表わし、どんな時もどんな人にも心の窓を開けるきっかけになるものです。日本では『礼に始まり、礼に終わる』という習慣が昔からありますが、これからも進んであいさつをすることでお互いに気持ちよく過ごせるようにしましょう。」

    ■ 03月29日(日):帰宅準備・塾生室確認

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    家に持ち帰るもの・塾に置いていくものを整理して荷作りが終わったら、3日間お世話になった塾生室を掃除して次に使う男子塾生が気持ちよく使える状態になっているかを枝村塾頭に確認してもらいました。

    使いっぱなしのハンガーを片付けたり、使った布団をピシッと整えたりと、全体が整ったら「おつかれさまでした」の挨拶をして解散となりました。

     

     

      

     

    ■ 編集後記

    あっという間に第1ステージが終了しました。この3日間で塾生同士はいつの間にか仲良くなり、友達をたくさん作ることができました。自然塾では、各ステージ3日間という時間を共に過ごすことになります。お互いが気持ちよく過ごすことが出来るように、自然塾でのルールも少しずつ覚えていくようにしましょう。相手の気持ちを考えることができれば、いつでも自然に、お互いに気持ちよく過ごすことができそうですね。

    共同生活の目標『あいさつをする』も意識できている塾生が多かったですね。自分がどんな時にできなかったのかも振り返ってもらいましたが、共同生活の目標だけでなく自分が決めた目標なども振り返って次にどのように努力するかを意識してみましょう。

    <Y.S.>