2009年度・第8期 入塾式
2009年度・第8期 卒塾式
自然塾での食事
    自然塾レシピ集

    2009.07.24~26

    第10ステージ~男子~

    ステージテーマ:「親子大会に向けてみんなで話し合い、準備を整えよう!」

    共同生活の目標:「今までの共同生活の目標から各チームで1つ選ぶ」



    次回が親子大会ということでこのステージは「親子大会に向けてみんなで話し合い、準備を整えよう!」というテーマのもと塾生企画やチーム農園の発表のための準備に取り組んでもらいました。最後の準備のステージということでどの企画グループ、チームとも意欲的に取り組んでいました。
    また、共同生活の目標は今回からチームで1つ選ぶようになりました。今までは出来なくても自分ひとりだけの問題でしたが、今回からチーム全員が出来ていないと達成できません。各チーム自分たちの出来ていない点を出し合って目標を決め、具体的にどのようにすれば達成できるか話し合いました。振り返りもチームで行い、達成度やその理由についてチーム全員で話し合いました。どのチームも工夫して話し合っていました。

    ■ 07月24日(金):夜の集い

    ステージを始めるにあたって塾頭からお話がありました。

    10st_b1.jpg「いよいよ第10ステージ。後半のステージが始まります。マラソンで言うとちょうど折り返し地点にあたります。前回のステージで作文を書いてもらいましたが読ませてもらいました。初めて経験したことも多かったと思いますが、その中から思いやりの心や感謝の心を学んだことが感じられました。
    入塾式に3つの心と2つの力を身につけて欲しいとお話ししましたが、後半のステージが始まるということでもう一度ここで確認したいと思います。
    3つの心は
    ・自然をいつくしむ心
    ・相手を思いやる心
    ・社会の一員として、社会の基本的なルールを守る心
    2つの力は
    ・自分のことは自分でやる力
    ・安全(危険)を知る力   です。
    今までのステージでみなさんを見てきて、言われたことをなんとなくやっているように感じました。これからは自分から進んで行動できるようになって欲しいと思います。みなさんには強い意志がちょっと不足していると思います。何が何でもやり通すという気持ちを持ってください。これから暑くなりますが強い心を持って農作業に取り組んでください。また後半のステージに入るにあたって塾の思いをもう一度確認し、基本を大事にしてほしいと思います。」

    この後、チームに分かれて目標を話し合ってもらいました。話し合いの結果Aチームは「時間を守る」、Bチームは「人の話しを聴く」、Cチームは「ルールを守る」、Dチームは「時間を守る」を目標にかかげました。

    ■ 07月24日(金):自然塾産の梅干

    10st_b2.jpg金曜日の夜に土間にたくさんの梅干しが並べられていました。今年も塾でたくさんの梅干しを漬けました。この時期には梅干しを仕上げる「土用干し」が行われます。晴れた日の昼間に4~5時間干し、夜は梅酢に戻す作業を3日間、夜から朝まで干して夜露に当てる作業を3日間行うことを土用干しと言います。今年は梅雨が明けてもなかなか晴れ間が出ないため室内に干してありました。早く晴れておいしい梅干しができるとよいですね。

     

     

     

    ■ 07月25日(土):あしおとツアー ~ゴボウの草取り~

    土曜日の最初の作業は、今まで種をまいたり、植え付けをした作物に必要な世話をする"あしおとツアー"です。今回は第2ステージに種をまいたゴボウの草取りです。雨が降り出してしまったので、雨具を着て行いました。

    10st_b3.jpgまずは畝の上の雑草をとります。小さいゴボウもあるので間違えて抜いてしまわないように注意して作業しました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    10st_b4.jpg畝の上が終わったら、通路の草をかまでとりました。雨が降ったりやんだりで、雨具を着て蒸し暑い中、最後まで頑張って作業してくれました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 07月25日(土):おやつ ~もぎたてトマト~

    10st_b5.jpgこの日のおやつは、畑でもぎたてのトマトをいただきました。「甘い!」と驚きの声も聞こえてきました。作業で疲れた後に食べた、もぎたてのトマトの味はきっといつまでも忘れないでしょう。

     

     

     

     

     

     

    ■ 07月25日(土):トマト収穫

    10st_b6.jpg全員ではありませんが、おやつの後にまだ残っているトマトの収穫をしてもらいました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 07月25日(土):親子大会塾生企画の準備

    本来は川遊びを行う予定でしたが、前日の雨で川の状態が思わしくないため、塾生企画の準備の時間に変更しました。次のステージが本番ということもあり、どの企画もやる気に満ちていました。

    10st_b7.jpgこちらは市村クエスト(クイズラリー)のグループです。当日行うことを実際に自分たちで行い、時間を計っていました。草をたくさん持っていますが、いったい何をするのでしょう?

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    10st_b8.jpgこちらは川遊びのグループです。支流で魚つかみの場所を作ったり、舟作りの材料を集めたりしていました。活動で出来なかった分、親子大会で存分に川遊びを楽しみましょう!

     

     

     

     

     

     

    10st_b9.jpgこちらは肝試しのグループです。休みの人が多い中、道具を作ったり、コースの最終確認を行ったり頑張っていました。どんな仕掛けがあるのか楽しみです。

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 07月25日(土):夜の塾活動 ~市村アイディア賞~

    「市村アイディア賞」というのは新技術開発財団という団体が、"子供の頃にいろんなアイディアを考えることが大人になってからも大変役に立つ"という市村清氏(リコー三愛グループの創設者)の遺志を受け継ぎ、毎年子供たちから発明や工夫など様々なアイディアを募集しているものです。自分で考えて工夫するということは自然塾でも大切にしていることです。今回は時間をとって塾生のみなさんにも考えてもらいました。

    10st_b10.jpgまず、塾頭から「市村アイディア賞はなにか」「入選したものにどんなアイディアがあるか」などプロジェクターを使って説明がありました。

     

     

     

     

     

     

     

    10st_b11.jpgその後、実際に考える時間をとりました。最初はどんどん書き進める人、なかなかアイディアが浮かばない人、アイディアはあるがどのように説明すればいいかなかなかまとまらない人など様々でした。しかし、時間が経つにつれてみな集中して用紙に書き込んでいて、終了時間にはほとんどの塾生が「もっと時間が欲しい」と言うほどでした。農作業に関するもの、普段の生活に関するものなど興味深いアイディアが多く完成が楽しみです。

     

     

     

    ■ 07月26日(日):朝の瞑想

    10st_b12.jpg日曜日の朝は瞑想を行ってから朝食をいただきます。今回は5分間行いました。ステージの後半に入ったということもあり、ほとんどの塾生は動かずにきれいな姿勢を保てるようになってきました。しかし、体をかいたり、フラフラと動いてしまったりする塾生も数人いました。「動きたい」という気持ちをおさえてどれだけ集中できるかという自分との戦いです。ここで集中力や自分を律することを身につけ、様々なところで活かして欲しいと思います。

     

     

     

    ■ 07月26日(日):チーム作業

    チームごとにチーム農園の前半の振り返りと親子大会に向けての発表準備を行いました。

    10st_b13.jpgまずはチーム農園の振り返りです。各チーム、育てる作物を決めた際に「何個以上作る」や「甘くて大きい実を作る」など作物ごとに目標をたててもらっていました。その目標を何%達成できたか、またその理由はなぜかについて話し合ってもらいました。

    親子大会に保護者の方に自分たちのチーム農園を紹介する時間があります。振り返りが終わったチームから発表の内容を話し合いました。

     

     

     

    ■ 07月26日(日):チーム農園作業

    後半は発表準備が終わったチームからチーム農園作業に入りました。短い時間でしたがどのチームも集中して作業しており、終わった頃にはどの畑も見違えるほどきれいになっていました。

    10st_b14.jpg 10st_b15.jpg

    親子大会できれいなチーム農園を見てもらうため、ほとんどのチームが草取りに精を出していました。

    10st_b16.jpg 10st_b17.jpg

    また今回、どのチームも収穫物があり。喜びの声が聞こえてきました。頑張って育ててきたかいがありましたね。

    ■ 07月26日(日):チーム農園の収穫物

    10st_b18.jpg早速その日の昼食に収穫したものをみんなで味わっているチームもありました。自分たちで作ったものは格別だったに違いありません。

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 07月26日(日):まとめ

    ステージのまとめとして塾頭からお話しがありました

    10st_b19.jpg「めまぐるしい天気の中、草取りをやってもらいました。暑くて大変だったと思いますが、お百姓さんはこの大変なことを朝から夕方までやっています。だからお百姓さんには感謝しないといけません。また、みんなよく頑張れるようになりましたが、最後まで頑張れなかった人がいました。残念です。困難や苦労をするからいろんなことを学べるのです。昔から『苦労は買ってでもしろ』という言葉がありますが、苦労するからこそ乗り越えた時の達成感や自分自身の成長があるのです。苦労は進んででもやるようにしましょう。
    今回はチームで目標を決めてもらいましたが、振り返る時に大切なのは人のせいにしないで自分の問題として考えることです。
    いよいよ次回は親子大会です。一生懸命発表し、お父さんやお母さんに自分たちの頑張ったところを発表してください。では、次回も元気に来てください。」

     

     

     

    ■ 編集後記

    このステージでは雨が降ったりやんだりする蒸し暑い中、草取りを頑張ってもらいました。もくもくと作業する人、文句を言いながら嫌々作業している人など個人差はありますが今回の農作業を終え、最後まで頑張る粘り強さが身についてくれれば良い思います。塾頭の話にもありましたが、簡単に出来てしまうものばかりでは成長しませんし、苦労するからこそ達成感を感じるものです。残りのステージもうまくいくことばかりではありません。もちろんつらいこと、大変なことも多いと思います。塾生にはその中で苦労しながら、自分の力で乗り越えられる強さを身につけて欲しいと思っています。

    K.T.