2008年度 ・第7期 入塾式
2008年度 ・第7期 卒塾式

第11ステージ?女子?

第11ステージ?女子?

ステージテーマ:「これまでの活動を振り返り、気持ちを新たに再スタートしよう!」

共同生活の目標:「各チームで一つの目標を決める」



親子大会から、お盆休みをはさんで、3週間ぶりの活動となりました。塾生たちは夏休みを満喫しているようで、真っ黒に日焼けをした塾生も見られました。

自然塾の畑では、夏野菜がそろそろ終わり、次回のステージから秋の作付に取りかかります。塾生たちのチーム農園でも秋野菜を植え付ける準備をしなければなりません。そのため、これまでの活動を振り返りながら作業や計画をしてもらいました。親子大会や夏休みのお祭りムードでたるんだ気持ちを切り替えて活動をしてもらおうということで、上記のテーマを設定しました。

また、共同生活の目標は前回同様に各チームで目標を立ててもらいました。

■ 08月22日:夜の集い

夜の集いでは、はじめに木全塾頭からお話をいただきました。

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親子大会よく頑張りました。これからの残りステージは、とても大切な時期です。今まで「3つの心と2つの力」を身につけるよう話してきましたが、生活態度から皆がそれらを学び成長したことが分かります。ただ、慢心してはいけません。オリンピック選手のように一生懸命がんばり、努力し続けることが大切です。今後は、「よく噛んで残さず食べる」「何事も心を込めてきちんと丁寧にやる」「親切な心をもつ」「お蔭様の心をもつ」の4つを心がけて身につけてください。



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つづいて、各チームごとに共同生活の目標を決めてもらいました。決定した目標をホワイトボードに書き出してもらった結果、A・Bチームは時間を守る、Cチームは人の話を聴く、Dチームは自己中心的な行動をやめる、になりました。






■ 08月23日:早朝共同農園作業 ?夏野菜の世話?

5時半に起きて、ムギワラボウシ畑にある夏野菜の世話(ナス・ピーマンの誘引・草取り・追肥)を行いました。

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夏休み中にこんな早朝に起きることはないのでしょう。さすがに眠いのか、説明を聞くのも寝ぼけ眼です。しかし、ひとたび農作業が始まると頑張って活動している姿を見ることができました。







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まずは通路いっぱいに枝を伸ばしたナスやピーマンを麻ヒモで誘引しました。その後、通路や株元の雑草を抜いてから、肥料を施しました。この後、土寄せをする予定でしたが、雨が降り出したので、塾舎に引き上げました。







■ 08月23日:上半期チーム農園の振り返り+下半期の作付け検討

朝食をいただいた後は、春?夏にかけてのチーム農園の振り返りを行いました。終わったチームは秋の作付け計画を検討しました。

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春に立てた作物ごとの目標を各チームで評価してもらい、それを総合して上半期のチーム農園活動全体の自己評価をしてもらいました。メンバーみんなで頭を寄せ、しっかりと自分たちの活動を振り返っていました。







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春?夏野菜の振り返りが終わったら、秋野菜の作付け計画を検討してもらいました。秋野菜は18ステージまでに収穫できるものを選ぶのですが、どうせなら独創性のある品種を育てたいので、農業指導の先生に育成可能かどうか相談していました。






■ 08月23日:工作

昼食をいただいて昼寝をした後は、本来であれば川遊びをする予定でしたが、小雨も降り出し川の水温や気温も低いことから残念ながら中止することになり、土間で木切れや竹を使って、工作をすることになりました。

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はじめに、スタッフから何をどうすればどんな作品ができるのか見本の紹介があり、続いてノコギリや小刀などの刃物を使うに当たっての注意点が説明されました。塾生たちは熱心に説明を聞き、何を作るかインスピレーションを高めているように感じられました。






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作業開始!の合図と共に一斉に動き出した塾生たち。何の制約もないと戸惑う塾生もいましたが、大半は自由な発想の翼を広げて作品作りに没頭していきました。







■ 08月23日:工作 ?つづき?

2時間あった工作の時間は「あっ」という間に過ぎ去り、思い思いの作品を手に満足げに微笑む塾生たちと物足りなさそうな表情をした塾生たちの顔とが残されました。

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左の写真の塾生たちは、木片をプレート状に加工して、やすりをかけたものにペンで友達の名前を書き込んでペンダントを作ったようです。








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こちらの写真の塾生たちは、竹を削って箸を作ったようです。手製のマイ箸で食べるご飯は、きっと格別な味でしょうね。








■ 08月23日:夜の塾活動 ?親子大会塾生企画の振り返り?

親子大会では、塾生による自主企画が行われました。この親子大会塾生企画を現在の塾生がもう一度行うことはありませんが、企画の準備から当日の運営まで行ったことを振り返ることで、今後このような企画を立てる機会があれば経験を活かすことができます。そこで、まずは各自でどのくらい企画がうまくいったか考えてもらってから、それらを各企画グループごとにまとめて発表してもらいました。

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まずは、参加者を楽しませることができたか、グループの仲間と協力することができたか、など、塾生企画の当初の目的にもとづいて、各塾生が工夫して成功したこと、失敗・苦労したことを振り返ってもらい、自分なりの総合評点をつけてもらいました。

また、普段のチームと企画グループとを比べて、どちらではどのくらい協力できたのか、その理由も含めて考察してもらいました。




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続いては、グループごとに集まってもらい、各メンバーの振り返りから、企画全体の良かった点、失敗した点をまとめてもらいました。








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次に、企画グループごとに工夫して成功した点、失敗・苦労した点、総合評点などを発表してもらいました。








■ 08月24日:秋?卒塾までのチーム農園計画づくりと発表準備

日曜日の早朝作業では、オカボ(陸稲)畑の草取りを予定していましたが、前日から雨が降り続いていたため、塾舎内でチーム農園の秋の作付け計画をすすめてもらいました。朝早かったにも関わらず、しっかりと話し合いができていました。

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育てたい作物が18ステージまでに収穫できるかどうか、野菜の本で調査・確認しながら話し合い、育てる作物を決めていました。








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朝食の準備があるため食堂を追い出された後も、各チーム塾生室で発表の準備をしていました。もうすでに春?夏野菜を育てて経験を積んでいる分、短い時間でまとめていました。







■ 08月24日:朝食 ?チーム農園の収穫物?

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今回は塾生たちが育てたチーム農園の作物が次々に実を付け、美味しくいただくことができました。この写真のチームでは獲れたてのトマトを冷やしていただいていました。










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左の写真のチームでは、小さいながらも甘く熟したスイカをいただいていました。美味しそうですね!!











■ 08月24日:下半期チーム農園作付け計画の発表

前日から当日早朝まで念入りに練ってきた秋?卒塾までのチーム農園作付け計画。朝食後の活動時間に、満を持して発表してもらいました。

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各チームごとに育てたい野菜、目的、目標、作付図面を発表してもらいました。スタッフや他のチームからの指摘や質問もなされ、更に計画の精度を高めました。

■ 08月24日:チーム農園作業

計画発表の後は(雨天のため)必要最低限度のチーム農園作業を行いました。前回の親子大会から3週間も経った今回のステージでは、どのチームも収穫作業などをしない訳にはいかず、限られた時間を有効に使って雨の中で頑張って作業をしました。

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各チームとも収穫できる野菜があり、塾生たちはうれしそうに家族へのお土産として持ち帰りました。(左上写真...エダマメ、右上写真...ピーマン)


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左の写真のチームは、先ステージまでに秋以降の計画ができており、種も準備できていたので、早速コールラビという秋野菜の種を育苗ポットに播いていました。










■ 08月24日:昼食 ?チーム農園の収穫物?

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昼の食事でも塾生が育てたチーム農園の作物が収穫され、食卓に並んでいました。このチームは幾つかのメロンを20?30切れにカットしたものを次から次へと美味しそうに頬張っていました。もちろんスタッフにも「お裾分け」してくれましたよ!






■ 08月24日:ステージのまとめ ?木全塾頭の話?

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ステージのまとめとして、木全塾頭からお話していただきました。

「今回のステージは、あいにくの雨で活動が変更され残念でしたが、親子大会の企画やチーム農園の振り返りや計画などがしっかり行えました。振り返ることはなぜ大切なのでしょうか?物事は全て上手くいくとは限りません。上手くいかなかった時に、何が悪かったのかが分からないと次回も同じ失敗を繰り返します。なぜ目標にたどり着くことができなかったか謙虚に考えることで、何が足りなかったのかが分かり、そこから工夫や知恵が生まれ、その人間の能力が上がったり成長することができるのです。」





■ 編集後記

今回は親子大会後お盆休みをはさんで3週間ぶりの活動で、学校によってはこのステージ明けから学校が始まる、というタイミングのステージでした。自然塾に入塾して様々なことを教えられ学んできた時期から、卒塾へ向けて学びを深め身につけていく転換点でもありました。楽しかった夏休み、お祭り騒ぎの親子大会を終えて、今回は塾生たちにとって気持ちを引き締めて再スタートする大切な時期なのでした。

塾生たちが共同生活の目標として取り組んできた人として基本的なことは、個人差はあれ入塾当初よりかなり身についてきたと言えます。今後のステージでは、それらを実践し、身体で覚えて、自然に行えるよう、卒塾に向けて更に成長していって欲しいと思います。

H.T.