br> (市村自然塾 関東 OB会)
普段は農作業という形で「土」と触れ合っていますが、今回のステージでは粘土を使ってお皿作りに挑戦しました。陶芸を通して土の利用法について学び、世界にひとつだけの自分の器を作りました。
共同生活の目標は前回に引き続き、今までのステージを通して自分ができなかった目標を個人で設定し、その目標を達成するには具体的にどうすればいいか考えてもらいました。
ステージを始めるにあたって、木全塾頭よりお話がありました。
「次回はもう第9ステージですので、もう半分が終わろうとしています。今までのステージを通して皆さんは掃除・食事・農業と様々なことができるようになりました。入塾式でもお話ししましたが、共同生活や農業を通して"3つの心と2つの力"をできるようになってください。その中で一番大切なのは助け合う、譲り合うなどの"思いやりの心"です。最近はあまり使われなくなってしまいましたが、日本には昔から"お互い様"という良い言葉があります。自分さえよければいいと思わず、困っている時には譲り合ったり、助け合ったりして"お互い様"の心を大切にしてください。」
モロコシタロウ畑にササゲの種をまきました。ササゲとはお赤飯に良く使われるアズキの1種です。今回まいたササゲは収穫後に卒塾式のお赤飯に使う予定です。1粒1粒丁寧にまきましょう。
鳥よけのテープの下に目安棒を使って20cm間隔に穴を開けていきました。穴をあける人と種をまく人に分かれて、手際よく作業をしていました。
すべての種がまき終わったら、いっせいに土を被せました。地面を固めてしまわないようにやさしく、そっと土を被せてあげましょう。
ササゲの種まきが終わり、おやつまでまだ時間があったので、チームに分かれてこの後のチーム農園作業の計画を立てる時間にしました。
どんな作業をするのか、誰が担当するのかなどしっかりと話し合っていました。
おやつには梅シロップのかかった白玉団子がでました。梅シロップは塾で採れた梅でつくったものです。この日は天気が良く汗をいっぱいかいたので甘酸っぱい梅のおやつが一段とおいしく感じられたことでしょう。皆うれしそうに頬張っていました。
午後からはボランティアの先生を招いて、陶芸を教えてもらいお皿を作りました。今ステージ自分で作ったお皿を使って次ステージに野菜の天ぷらを食べる予定です。
まず、先生が実際にお皿をつくりながら説明をしました。塾生たちは真剣に先生の手元を見つめていました。
いよいよ作業開始。塊だった粘土を自分の好きな形に伸ばします。簡単そうに見えますが、均等な厚さに伸ばしたり、頭に描いている形にするのは難しく、皆苦戦していました。
形が決まったら、麦や葉を使って模様をつけたり、ヘラを使って絵を描くなど思い思いに模様をつけました。
ふちを立てて、好みでビー玉やおはじきを乗せて完成!!どの作品も個性あふれる素晴らしい作品になりました。
出来上がった作品に釉薬(ゆうやく)を塗りました。どんな仕上がりになるかは焼きあがるまで誰にもわかりません。楽しみですね。
お皿づくりが終わったら、道具・会場の片付けを行いました。片付けも大切な作業です。自分たちの使ったものは綺麗にして返しましょう。
皆テキパキと手際よく進めてくれたので予定よりも早く片付け終えることができました。
前回のステージに引き続き塾生企画の話し合い準備を行いました。各グループでは内容をつめたり、道具を作ったりとしっかりと準備を進めていました。
このグループは川周辺を使ったオリエンテーリングを企画しています。前回のステージに下見に行った事をふまえ場所や内容について話し合っていました。
肝試しを企画しているグループです。夜に塾生企画の時間を取れるのは今回だけなので外にでて下見をしていました。どんな作戦で脅かしてくれるのでしょうか。今からワクワクしてきますね。
こちらはスタンプ&クイズラリーを企画しているグループ。地図を作る人、クイズを書く人、ダンボールで道具を作る人と分担して作業していました。
昔遊びを企画しているグレープです。空き缶を使って缶ぽっくりを作っていました。着々と準備が進んでいますね。
第3ステージに植え付けをしたキャベツがいよいよ収穫の時期を迎えました。
畑に出発する前には玄関前で準備体操をしています。しっかりと準備体操をし、体の隅々まで伸ばすことで怪我の予防につながります。この日は朝から晴れてとてもさわやかな気持ちでスタートできました。青空と七夕の飾りが綺麗ですね。
大きくておいしそうなキャベツが収穫できました。お家ではどんな料理で登場したのでしょうか?自分たちで作ったキャベツは格別だったことでしょう。
収穫したキャベツを新聞紙で包んでいます。全体でお土産を包むのは今回で4回目。大きくて丸いキャベツは包むのが難しいのですが、しっかり包めるようになりました。
草刈カマの練習も兼ねて、ジャイモン畑のサツマイモとラッカセイの畝で草取りを行いました。草刈カマはチーム農園でも共同農園でもよく使う道具のひとつです。しっかりと正しい使い方を覚えましょう。
ステージ担当から草刈カマの使い方と注意点の説明がありました。足元を見ると雑草がびっしり!皆で協力して綺麗にしましょう。
サツマイモの株まで切らないように慎重に作業をしています。最初はぎこちない塾生も多かったのですが、コツをつかんで上達した塾生も多くいました。
刈った草を畑の外に運び出しています。1枚目の写真に比べだいぶ地面が見えてきました。皆暑い中でも頑張って作業していました。
ステージの終了時に、木全塾頭からまとめの話がありました。
「思いやりの心の大切さについてお話したいと思います。浜田塾長の塾生心得の中でまだ"親切な心"についてお話していませんでした。最大の美徳は「親切な心」です。人には良い心と悪い心があります。良い心とは頑張る、我慢するなどの心。悪い心とはふざける、怠けるなどの心です。人間は生きているときに常に良い心を出していると良いのですが、それには常に親切な心でいると自然と頑張る、努力する心がついてきます。また、本当のやさしさと甘やかしは違います。難しいですが考えてみてください。」
今回は、ステージ全体を通して天気がよく予定通り作業を進めることができました。女子塾生は雨のステージが多く外で作業をした経験が少ないためステージを通して作業をできたことは塾生たちにとってモチベーションを上げる良い経験となったのではないでしょうか。しかし、天気が良く気温が上昇し、チーム農園や草取りの作業では黙々と作業に集中する塾生がいる中、途中から暑さでだらけてしまう塾生が多く見られました。これから梅雨が明けるとさらに暑さは厳しくなります。気持ちをしっかり持たないと暑さに負けたり、怪我をしやすくなります。次回のステージで全ステージのちょうど半分になりますので気分を新たにして取り組んでもらいたいと思います。
日曜日の朝に行う瞑想の時間。今回は5分間行いましたが、皆ほとんど姿勢を崩すことなくしっかりと瞑想を行っており塾生たちの成長を感じられました。これから塾での共同生活、農作業そして日々の生活の中で心の成長を期待しています。
K.T.
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