塾の活動　～男子第１７ステージ～

2003.11.10作成

編集後記:
　思いやりをもとう、協力しよう、自然を大切にしよう、など、子供たちは知識の上ではよくわかっています。しかし、掃除の仕方は？部屋の片付けは？食事のマナーは？道具の扱いや後片付けは？一つ一つのそういったことがきっちり身についていなければ、知識を知恵にできません。たとえば、ものを大切にしなければ環境を大切にしてるとはいえないのです。今回は卒塾を前に、徹底して子供たちに身につけて欲しい習慣を振り返ってもらいました。そのため、たびたび注意され、やり直しを何回も余儀なくされました。本来であれば、それらのことは言われる前に出来るようになって欲しいこと。最後のステージまで子供たちには塾生活をしっかり振り返ってもらい、卒塾後にも生かせるよう身につけてもらおうと思います。

　一方、塾生たちは塾庭でのひるごはん、すもうあそび、石焼きイモなど、今回収穫の喜びを満喫しました。そうした体験も将来子供たちの血となり肉となると思います。私たち塾スタッフとしても、子供たちに本当の楽しさ、うれしさ、おいしさなどを実感してもらうため、努力していこうと思います。

ご意見、ご感想等ございましたらこちらまでおよせください。
E-Mail：isk@szj.jp

◇サツマイモの収穫・サトイモの収穫

1１月８日（土）

ステージテーマ：　塾での活動を振り返り、一つ一つ確実に実行しよう。

　　　　　　　　　　　収穫に感謝！

まずはサツマイモの収穫です。
つるの根元にはいくつもの芋がついています。

今年のサツマイモ畑は7月に鹿に入られて荒らされ、そのあとスタッフが植えなおし、そのあともたびたび鹿やイノシシが侵入し、柵を直したり、トタンの壁を作ったり、獣の嫌がるにおいのするものを回りにかけたり、回りのやぶを刈り払って獣の隠れ場所をなくしたりと、人間と動物の知恵比べの結果、何とか収穫を迎えられました。
一度、鹿に抜かれたため小さめの芋でしたが、塾生たちは収穫を満喫しました。

　卒塾を目の前に控えた17ステージ、今一度塾生活での基本的なルールが身につけられたかどうかを確認して卒塾に備えようということを一つのテーマとして活動が行われました。
　また、秋も深まり、収穫の秋に感謝しよう、ということをもう一つのテーマとして活動が行われました。

春に植えて世話をしてきたサツマイモとサトイモはいよいよ今回収穫です。

サトイモは、株の根元を鎌で切り落とし、芋を傷つけないようにまわりから掘って収穫しました。

サトイモの収穫から戻ると鎌の数が足りません。
道具をしっかり使うこと、管理をしっかりすることは、自然塾で身に着けて欲しい大切なことです。このあと、畑に戻って足りない鎌を探すことになりました。

◇収穫に感謝しよう

今回のステージでは、収穫に感謝する意味を込め、塾庭で昼食やおやつをいただき、イベントを行いました。

◇卒塾記念創作

◇作文

1１月9日（日）

◇卒塾記念アルバムの作成

◇ムギの播種

◇朝の清掃（共同場所掃除）

毎朝、チームごとに担当場所を交替で共同場所掃除を行ってきました。担当の場所は２階のトイレ・廊下・階段、風呂場・脱衣所、１階のトイレ・下駄箱の３ヶ所です。
それぞれの場所で身につけた掃除の仕方を振り返り、きっちりと出来たでしょうか？

卒塾を前に、今までの塾活動を通じて学んだこと、感じたこと、気づいたこと、およびそうした体験から将来どのように生きたいか、どういう夢をもったかというテーマで作文を書きました。

来年の塾生への贈り物となるムギの種を播きました。

すぐ横では先週女子が播いてくれた麦が早くも青々とした芽を出しています。

塾生たちは手際よく作業を行い、種も丁寧に播いていました。
しかし一部ではクワをぞんざいに扱って世話人に注意される場面も見られました。

卒塾記念アルバムの自分たちのチームページを自分たちで作りました。懐かしい写真を見ながら、楽しみながら作業を行いましたが、中には写真で遊んでいて時間ぎりぎりになってしまいあわてるチームも見受けられました（各チームの作業の様子はチームのページをご覧ください）。

卒塾記念創作として畑の案内図、共同農園の看板２ヶ所の計３枚の看板を男子塾生で手分けして作りました。いよいよ１８ステージでそれぞれの場所に立てることになります。

◇日曜日の朝食

日曜日の朝食は、食事前に３分間目をつぶって静かに耳をすまし、食事は正座で姿勢を正していただきます。

にぎやかな食事ばかりではなく、マナーをきっちり守り、食べ物に感謝して食べるのも大切なこと。

１７ステージともなると、食事中の姿勢の崩れもほとんど見られず、きっちりマナーを守って食事が出来ました。

今回のために用意された新鮮なサンマを焼きました。

塾野菜たっぷりのひっつみ汁、新鮮なサンマ、焼きおにぎりが今日の昼食です。食後にコンロでサンマの骨を焼いてもらい、骨せんべいをぱりぱりやる塾生もいました。

☆ひるごはん

☆すもうあそび大会

すもうは、農作物の収穫を祈り占い、五穀豊穣のを祈願する農民の祭り事として盛んになったといわれています。収穫に感謝、という今ステージのテーマにのっとったイベントとして、すもうあそび大会を行いました。

全員参加でケンケンずもう（片足で立ってケンケンでぶつかり合い、土俵から出たり、バランスを崩してもう片足が地面についたら負け）とすもうバトルロイヤル（土俵に全員が入り、ぶつかり合ったり押し合ったりして最後まで残ったものが勝ち）を行ったほか、有志による組相撲も行われました。

まずは準備体操。すもうの準備体操としては、四股ふみは欠かせないですね。

塾生全員のトーナメント形式で、ケンケンずもうを行いました。

畑の一角に突如現れた土俵で、有志による組相撲も行われました。みんな真剣な表情です。

優勝者には、豪華？賞品（サトイモ丸ごと一株)が授与されました！

☆掘りたての芋で石焼きイモ

石焼きイモには一番良いという湘南海岸の石と特製のかまどを今回のために準備しました。

いよいよおやつの時間。
自分たちが午前中掘ったサツマイモです。

ホクホクとしておいしいイモを味わいました。

鹿に荒らされていなければ、もっと太ったイモがとれたかもしれません。