塾の活動　～女子第１６ステージ～

編集後記：

今ステージのテーマは、まだ幼い塾生たちにとっては理解するのが難しかったのかもしれません。

「かけがえのない時間」という風に砕いて解釈したにしても、和気藹々としたムードに慣れ親しんだ子供たちにとって、今回あらためて、目の前の事象に瞬間的に集中し、完全燃焼して取り組むというのは難しかったようで、相変わらず切り替えの遅い怠惰な行動や生活が目に付きました。最後のまとめで子供たちに問いかけてみた時にも、あまり実現できなかったらしく消極的な反応が見られました。

私たち大人の世界でも希薄になりつつある価値観なのかも知れませんが、携帯電話一本で世界中どこにいる人とも話せる情報化社会だからこそ、人として大切なこういった点（相対する者への尊重・もてなし・感謝の心）を意識して卒塾してもらう必要があると感じました。

もちろん、子供たちの間には残された時間を惜しんで互いの連絡先等を交換し合う姿も見られますが、それで満足してもらっては困ります。「明日があるさ」精神ではなく、「常に真剣勝負」精神で普段からきっちりと人と接していける塾生であって欲しいのです。
今後も、子供たちに対して、そのような態度で生きるよう、繰り返し訴えていきたいと思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｈ．Ｔ．
ご意見、ご感想等ございましたらこちらまでおよせください。
E-Mail：isk＠szj.jp

ステージテーマ：「一期一会」→　｢限られた時間（機会）を有意義（大切）に！」

先ステージに塾生総出で刈り取って干してあったソバが十分に乾燥したので、脱穀、選別を行いました。
この後の工程（製粉）は、機械をお持ちだという農作業指導の先生に頼みます。
出来上がったソバ粉は、卒塾式にソバがきにしていただく予定です。

今回は「一期一会」をテーマとし、塾生同士は勿論、世話人、ほかのスタッフに関して、「今ここに皆が時間を共有しているのは、一生に一度の貴重な機会である」ということを肝に銘じて生活してもらいました。この言葉には、市村自然塾での残り少ない生活だけでなく、学校や家庭など普段の生活の場でも、生涯にただ一度まみえるつもりで相手をもてなしたり感謝して行動をしよう、という意味も込めました。

◇セヴァン鈴木さんのビデオ鑑賞

　先日のシダンゴ山ハイキングの際に自然観察を指導してくれた方が92年リオ・サミットで｢伝説のスピーチ」をしたセヴァン鈴木さんについて帰塾後にお話してくれました。
　そのセヴァン鈴木さん（当時13才）が1993年4月24日　グローバルフォーラム京都会議で、ECHO(子供環境機構）代表として『閉会の辞』を述べた時のビデオを貸して下さったもので、この夜の集いで上映したのですが、大人も子どもも、身をのりだして見入ってしまいました。
　特に塾生たちは、同じ年代の子どもとして、感じるものがあったようです。

まずは、見開き2ページのチームのページに掲載する写真を選びます。

?まずは脱穀です。竹の棒で叩いて実を落としました。
?「トウミ」による選別。風を送り込み、粒と殻を分けます。
　　殻は粒よりも軽いので、殻だけ風に飛んでいきます。
?この風を送る作業が大変！早すぎても遅すぎてもいけないし、
　　絶えず連続してハンドルを回し続けないといけません。

◇コムギの播種

６月に収穫・脱穀したコムギは実は１期生が種を蒔いたものでした。
今度は、皆が３期生のために、準備をしてあげよう！
ということで、手早く作業しました。

コンニャクには、いろいろな加工法があるのですが、今回は、出来るだけ皆の手がかぶれにくくて、短時間で出来る方法を実践しました。
　?生イモをタワシでよく水洗いして、汚れや土をとりのぞく。
　?箸で刺せるくらいまで３０分くらい、蒸し器で蒸す。　（⇒この作業は厨房スタッフで）
　?芽のところをえぐり取り、黒く痛んだところなども取り、皮をむく。
　?イモの重さを基にして、他の材料の割合を計算する。
　?必要な量の水の中に?のイモをすりおろす。
　?熱湯に炭酸ナトリウムを溶かし、よくかき混ぜておく。これを?に加えながら、全体が均一になるように手早く２分以内でこねる。
　?こねたものを型に流し込み、触わってもべとつかなくなるまで、３０分程そのままにしておく。
　?大鍋に湯を沸かし、型から出して適当な大きさに切ったコンニャクを入れて３０分～１時間ほど煮てアクを取り除く。切ってみて中心と周りの色が変わらなくなったら出来上がり。清水にさらして、水を替えながら、半日ほど置き、さらにアクを抜く。　（⇒この作業も厨房スタッフで）

◇コンニャクの加工

並べてみるとチームごとに色が違う！！
うまく固まるといいね。

チームごとに、色や固さに違いが出たのは何故か
を調理スタッフに教えてもらいました。

お土産のコンニャク、おいしかったかな？

◇チーム農園作業

チーム農園も今回を入れて残り3ステージ。
作物の手入れ、収穫、片付けと追い込みの作業をしました。
最後までしっかりと世話をしようね。

◇卒塾記念創作

来年の塾生たちのために、塾周辺や畑の名前や由来が一目でわかる看板を作ってくれています。独特な畑の名前を覚えるのに苦労しないように、とのことです。

先週の男子ステージで代表者に掘ってもらったサトイモを、おやつの時間にいただきました。
とっても美味しかったです。

だいぶ出来てきました・・・え、そうでもない？　まだまだ最後まで気を抜かずに素敵なものを完成させよう！

以前、せっかく育てたハロウィン・カボチャを活かしてパーティを開こうと塾生からの意見が提出されましたが、それが自然塾にふさわしいものなのかどうか、スタッフで話し合いを行いました。その結果、塾生の自主性を重んじて、イベントの企画を認めることになりました。
塾生たちは、手作りのお菓子や飾りつけなどの必要な品を用意し、ステージ以外の日やステージ中の自由時間に話し合いをしたり準備をしたりするなど、親子大会など塾で経験を積む中で、思いを形にする方法を身に着けている様子がわかり、頼もしく感じられました。