市村自然塾関東は、AED設置施設です
最近、駅や空港、学校やスポーツスタジアムなどの公共の場に、赤いハートのマークに黒い文字で「AED」と書かれた箱が設置されているのをよく見かけますね。この箱の中には「自動体外式除細動器(=AED)」と呼ばれる機械が入っています。AEDは歩行中や活動中に突然、心臓が止まって倒れてしまった人の心臓に電気ショックを与えることにより、心拍を正しいリズムに戻し、蘇生させるための治療機器です。
日本では、年間に火災で亡くなる方が約2,000人、交通事故で亡くなる方が約7,000人いますが、通常の生活中に心臓発作で倒れて亡くなる方は、なんと約30,000人にものぼります。そして、心臓発作で倒れた方を助けられるかどうかは、初期治療をどれだけ迅速に施すかにかかっています。具体的には、心室細動と呼ばれる心臓の発作で倒れた人に、1分以内にAEDでの救命処置を施すことができた場合、およそ9割の人を助けることができるそうです。
自然塾とその周辺では幸いにも今までAEDを必要とする状況は発生していませんが、西丹沢登山の玄関にあたる寄(やどりき)は多くの人たちが訪れる場所ですから、もしもの時の備えとして、自然塾の玄関脇にAEDを設置することになりました。火災の時の消化器同様、AEDは誰でも音声の指示に従って使うことができますが、自然塾では世話人及び全事務局スタッフが近隣消防署での講習を受講し、適切な使用法をマスターしています。
…でも。願わくば、いつまでも使う機会が訪れませんように!
▶ 自動体外式除細動器