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今年2011年は、市村自然塾関東が2002年に開塾してから、ちょうど10年の節目にあたります。記念すべき第10期・塾生たちが毎週末元気に畑に出ている収穫の秋たけなわの10月23日(日)、海老名にあるリコーテクノロジーセンターにて『市村自然塾関東 10周年の集い』が開催されました。

第一部 交流と意見交換

開場〜受付

朝、9時半の開場とともに、懐かしい顔が続々と受付に集まってきました。初代塾生だった1期生、2期から募集した女子塾生の中には、もうすぐ社会に出る大学生、院生も大勢います。皆、どこかに面影を残しながらも、立派に成長して大人の顔つきになってきました。テクノロジーセンター1Fの広いロビーは、さながら同窓会会場のようなにぎやかさ。

開会

中村代表理事
ひとしきり旧交を温めたあとは、大ホールに着席し、中村 高代表理事(株式会社リコー副社長)の挨拶と共に、いよいよ「10周年の集い」の開会です。吾妻まり子副代表理事(株式会社リコーCSR室 室長) から「10年の振り返りと課題認識」と題したお言葉を頂いたあと、さっそく卒塾生たちは上階に移動し、グループに分かれて分科会を行いました。

分科会

年齢別に別れた分科会では、懐かしい旧友との再会と、OB、OGとして、市村自然塾関東の今後に関する意見交換を行いました。活発な議論とさまざまな提案を頂き、午前の部は終了。見晴らしの良い食堂で昼食を頂き、そのまま引き続き午後の部へと突入です。

第二部 記念式典

桜井総合塾長からのご挨拶

桜井総合塾長
午後の部は、桜井正光総合塾長(株式会社リコー会長)によるスピーチでスタート。10年前の社会状況と、当時の浜田 広・リコー元会長がなぜ市村自然塾を開くことを決意するに至ったのかといった市村自然塾関東のルーツにまつわるお話をいただきました。

「10年の歩み」映像の上映

続いて、市村自然塾関東「10年の歩み」を15分ほどにまとめたビデオ映像の上映が行われ、会場からは懐かしい風景の数々にため息が漏れていました。

卒塾生の言葉〜公開座談会

卒塾生たちの集まりである「大地の会」の代表を務める、皆川慶彰君による「卒塾生の言葉」のあとは、OB、OG、5人が壇上に上がっての公開座談会。未だに忘れられない当時の思い出や、その後の人生に役立てている自然塾での経験など、ときにしんみり、ときに爆笑を誘うエピソードの数々が飛び出しました。

「大地の会」功労者表彰〜海外の卒塾生からのビデオメッセージ

長年、「大地の会」を率いて多くの卒塾生たちをまとめてきた、皆川君の功労をたたえ、中村代表理事から記念品の贈呈が行われました。また、自然塾卒塾後に渡米し、現在はアメリカで高校生活を送っている5期生の近藤まりなさんから届いたビデオメッセージが流れ、会場からの喝采を浴びました。

保護者代表、ご来賓からのご挨拶

文部科学省・勝山浩司 様
続いて、第1期生の島 琢磨君のお父様の島 猛雄様、そして第8期生の馬場翔子さん、その弟で第9期生の啓輔君のお母様、麻由美様より、保護者の視点から見た「市村自然塾関東に通った我が子がどう変わったか!?」というお話を頂きました。

また、来賓のご挨拶では、中川正春文部科学大臣からのご祝辞を携えてご参加くださったスポーツ・青少年局の勝山浩司様、そして、市村自然塾関東の塾舎建立以前からお世話になっている、松田町の島村俊介町長からお言葉を賜りました。

特別ゲスト講演

眞壁 潔オーナー
続く特別ゲスト講演では、市村自然塾関東と同じ神奈川県下の7市3町をホームタウンとする湘南ベルマーレの眞壁 潔オーナーより、力強いメッセージを頂きました。

中村代表理事「自然塾のこれから」

式典の締めとして、中村 高代表理事より「自然塾のこれから」と題したお話があり、この10年を境に、今後は「生きる力を大地から」学んだ卒塾生たちに、社会と人との関わりから学ぶ機会を提供すべく新たなプログラム開発に取り組むことが表明されました。

リコー・近藤社長による閉会挨拶

リコー・近藤社長
最後に、ご自身もプライベート菜園を持ち、寸暇を見つけては農作業を続けてこられた株式会社リコーの近藤史朗社長による閉会の挨拶をもって、市村自然塾関東10周年記念式典が無事、終了しました。

保護者の方を合わせた全出席者数360名以上。うち、卒塾生が160余名。今まで10年間に自然塾を巣立っていった全卒塾生の、実に1/3が一同に集結して開催された市村自然塾関東10周年記念式典。

「生きる力を大地から学ぶ」という設立当初から変わらぬ理念のもと、次代を担う子どもたちを育んできた市村自然塾は、おかげさまで設立から10年という大きな節目を迎えることができました。当日ご参加いただいた皆様に感謝しつつ、またこれからも尚いっそう多くの皆様に見守られながら、市村自然塾関東は更に次の10年を目指して邁進して参ります。
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