4月7日(土) 〜つづき〜
◇共同農園作業 〜ゴボウの種まき〜
 ゴボウがまっすぐ長く生長するためには、根がまっすぐ伸びられるように、深くまでやわらかい土にしてあげる必要があります。産地では専用の機械を使って穴を掘ってしまいますが、市村自然塾関東では毎年塾生もスタッフも力をあわせて深い穴を掘って埋め戻し、そこに種を播いて育てます。こうして全員協力して汗をかき、その後も世話をしていくことで、収穫の喜びも格段のものになるのです。
 ゴボウを育てるために深い穴を掘らなければならないのは、塾生もよくわかっています。張ったロープの間がゴボウの畝の底になります。ここをどんどん掘っていくのです。
 どの塾生も気合十分に穴掘りを始めました。力強く土を掘り上げる塾生の姿があちらこちらで見られました。
 掘り進むにつれて掘りあげた土が山となって掘った穴に崩れてくるほどになりました。土が穴に落ちないよう手分けしてクワを使って穴から手前に引く塾生も現れました。

 疲れもたまってくるころ、適度に休憩も取りながら、必要な仕事を見つけ出し、協力して行うことも、安全で効率のよい作業のためには必要です。
 掘り進むにつれて、穴の深さも身長近くなり、掘った土を上げるのも一苦労です。またこのころになると、岩盤のように固い層、マサ土が現れだし、それを砕くのも大変な作業になりました。そこはスタッフの力の見せ所、スタッフがマサ土を砕き、塾生がその土を上げるという共同作業がいたるところで見られました。
 十分な穴が掘れたら、埋め戻しです。何のために掘ったの?という声も聞こえてきましたが、こうしてやわらかくした土だからこそゴボウがまっすぐ長く伸びることが出来るのです。
 深く掘った穴を埋め戻して畝を立て、ようやく種まきです。植物は生き残るためにいろいろな知恵を持っています。ゴボウは芽を出すのに水を必要とするので前日から水に浸けてあった種を播きました。また、光も必要とするので種を播く穴を深くしないように丁寧に播きました。

 上手にゴボウの発芽の知恵にあった種まきが出来ていれば、しばらくして芽がきれいに出揃うでしょう。
 最後にしっかり水をまいて終了です。ゴボウは短期間で根を深く伸ばすため、根を一旦伸ばしてしまえば乾燥には強い作物ですが、発芽のときに乾燥していると枯れてしまいます。何事もまずは最初が肝心です。
◇夜の塾活動 〜チームおよびチーム農園作付け計画発表〜
 この時間では、第1ステージでチームごとに調べたり話し合ったりしてまとめた、チームとチーム農園作付け計画を発表し、質問やアドバイスを受けました。
 各チームとも、メンバーで役割分担をしてまとめた内容を発表していきました。内容はチーム名とその由来、メンバー紹介、植える作物とどのように育てるかなどです。発表が終わると、塾生やスタッフから質問や、アドバイスが次々と出ました。

 初めての野菜作りに取り組む塾生が、一生懸命調べてまとめたものですが、質問やアドバイスには本を調べただけではわからない事柄が沢山あります。ぜひ今後のチーム農園に生かしていって欲しいと思います。
 
◇リーダー会議
 リーダー・サブリーダーが決まったこのステージからリーダー会議が開かれます。今回は最初の回ということで、各チームのリーダーとサブリーダーが出席して、塾頭さんからチームリーダー会議についての説明やリーダー・サブリーダーの役割(心構え)の話がありました。
 異年齢のグループでのリーダー・サブリーダーは大変な役割ですが、それを乗り越え、成長の糧にしてくれることを願っています。

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