9月29日(土) 〜つづき〜
◇シダンゴ山ハイキング 〜道中〜
 順調に林道を進んでいきます。森の中は静かでひんやりとした空気が気持ちよく塾生たちを包んでいます。

すると突然
 「きゃー!」
塾生の叫び声が…
 ガマガエルでした。みんなを出迎えてくれたようです。この後も4〜5匹ぐらいのカエルと出会いました。雨の日ならではのお出迎えですね。晴れているときにはなかなか会えない森の住人です。
 少し開けたところで休憩と話をしました。もともとこの開けた場所にもたくさんの木が植わっていました。3年前にこの土地の方が伐採したのです。悪いことなのでしょうか?
 そうではないのです。昔は、燃料となる薪や炭は山から木を切り出しました。木が切られることによって、伐採されたばかりの林から、大きく成長した林まで多様な自然環境になり、そのような環境の中には、多様な生き物たちが生活し、豊かな森となっていたのです。しかし、今では電気やガスの普及によって森に人の手が入らなくなり、光の入らず限られた植物が優先してしまい、限られた生き物しか生活できなくなります。
 もしかしたら今の暮らしは自然から離れているのかもしれないと考える塾生もいました。
 本日のハイキングはここまで。引き返す場所までやってきました。塾生たちから「山頂まで行きたい!」と声が上がりましたが、今回は引き返します。今度は家族の方々を連れて山頂まで案内してあげてください。
◇道具の手入れ 〜鎌研ぎ、剪定ばさみの手入れ〜
 よく農作業に使っている道具の手入れとして草刈り鎌と剪定ばさみの手入れをしました。
 鎌砥ぎは、大人でもなかなか難しい作業です。包丁や小刀は砥石を置いて固定し、刃物を動かして砥ぎます。しかし、鎌は砥石を置くと柄が邪魔で研ぐことができないので、砥石を動かして砥ぎます。砥石の角度を一定保ったまま砥いでいくことは集中力と慣れが必要です。
 こちらは剪定ばさみをスチールウールで磨きます。はさみといっても立派な刃物で巣。手を切らないように真剣に作業しました。

 塾生みんなのおかげで、鎌も剪定ばさみもピカピカになりました。このように手入れをすると道具に愛着がわいて次に使うときが楽しみなりますね。普段家や学校で使っている道具も手入れしてみてはいかがですか?
◇塾活動 〜工作〜
 午前中のハイキングの途中で拾ってきたドングリや枝などを使って土間で工作を行いました。
 ノコギリで枝を切ったり、板にドングリを並べてみたり、拾った木を並べてみたり、どんなものを作ろうかイメージしながら作業を進めていました。
 短い時間でしたが、さまざまな作品が出来上がりました。森の木々をイメージした置物から、自分の部屋の看板など、創意工夫が見られました。

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