5月20日(土) 〜つづき〜
◇味噌作り
いよいよステージテーマにも掲げている味噌作りの開始です。味噌は1000年以上も前から日本人の食生活を支えてきた歴史のある日本独自の食材でさまざまな健康的効用もあり、先人の知恵とも言うべきものです。心を込めて丁寧に味噌作りを行いましょう。
最初に味噌作りを教えてくれるボランティアの先生から味噌の歴史や効用などの話をしていただきました。当時としてはとても長生きをした徳川家康は健康のため毎日味噌汁を飲み五菜三根をとりなさい、といっていたそうです。
味噌作りの前にも下準備が必要です。材料にする大豆をたっぷりの水に一昼夜浸し、2−3時間煮てから味噌作りに取り掛かれます。今回の味噌作りはまずその大豆の煮汁を麹に混ぜるところから始まりました。
煮汁を混ぜた麹と大豆をよく混ぜ合わせます。大豆も麹も命あるものが味噌というものになるのです。一粒も無駄にしないようこぼさないよう注意しながら作業を行います。
大豆と麹をよく混ぜ合わせたものをミンチ機にかけてつぶしていきます。塾生たちにとっては普段あまり見慣れない機械ですが、コツをつかんで作業を進めていきました。
樽詰め作業も大事な工程です。ここで空気が入るとカビが生え、味噌の風味が損なわれてしまいます。ミンチ機でつぶした具材を空気を抜きながら隙間のないようにしっかりと樽詰めしていきます。
しっかりと樽詰めが終わったら、まわりを消毒してラップをかぶせて空気と遮断します。あとは風通しのよい日陰において味噌自身が熟成するのを待ちます。
ひととおりの工程が終わったところで昨年の味噌を一口味見してみました。樽に詰める前のものと比較すると味がまろやかになっているのがわかります。
貯蔵する前にもう一工夫、殺菌効果のあるトウガラシをラップの上に散らして、カビよけ効果を狙います。後は半年後の楽しみです。

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