11月5日(土) 〜つづき〜
◇収穫祭 <野外調理>
 サツマイモの他にも各畑で収穫した野菜を使って「ごった煮汁」を作りました。野菜には、料理に適したそれぞれの切り方があることを学んだ後、作業に取り掛かりました。
 まずは野菜類を包丁で食べやすい大きさに切りました。みんな何回も食事当番を経験していますので、なかなかの腕前(?)でした。
 野菜を切ったら次はダッチオーブンで煮こむ作業です。こちらも食事当番で釜飯炊きをやってきたはずですが、薪で火力調整するのが難しいようでした。
 すいとんを入れ、味噌で味を整えるためにいよいよ味見をします。が…お玉いっぱいの味噌を加えても、しっかりとした味がつきません。どうやら用意した味噌が少なかったようです。最終的に樽から追加分の味噌を取り出して、さらに加え何とか形になりました。
 随分と遅れながらも昼食として各テーブルに手作り料理が供されました。見た目はあまりよくありませんが、味は最高! 「ごった煮汁」の他にもサツマイモご飯や漬物といった献立が並び、塾生には好評でした。
 美味しいご飯の後には、食器類・調理器具、釜、ダッチオーブン、テーブル・イスを洗ったり拭いたりしてから片付けます。こういった作業を嫌がったり面倒臭がったりせずに、当たり前のこととしてテキパキとこなす場面に塾生たちの成長を感じます。
◇収穫祭 <奉納相撲>
 昼食の後には収穫祭の一環として相撲を行いました。この相撲には、単なる余興では無く、秋の収穫を祝い、山の神に感謝の気持ちを奉納する意味もあるのです。
 塾生たちは、背の順に並んで体格の近い者同士が当たるよう組まれたトーナメント制で勝敗を競っていきます。この日のために特設の土俵まで用意されました。
 常日頃おちゃらけてばかりいる塾生たちも、ここぞとばかりに力闘を見せ、全ての取り組みが真剣勝負でした。中には物言いが付いて、取り直すほど白熱した試合もありました。
 例年、塾生同士でのトーナメントが終了すると、スタッフに対する挑戦試合が始まります。一人では適わないとなると幾人かの塾生たちが束になって掛かってきます。仕舞いには大人数が入り乱れての大乱闘(?)。体でのコミュニケーションは、充分に図れたかな?
 午前の野外調理の際、かまどの火を使って、焼き芋を焼いていました。一暴れした後は、ホクホクのお芋をおやつにホッと一息です。

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