11月5日(土) 〜つづき〜
◇共同農園作業 <秋野菜の手入れ>
収穫祭の後には、通常通りの活動として、秋野菜の害虫取りと防除液撒きをしてもらいました。
 自然塾では農薬を使わないので、虫たちが野菜につきます。アオムシやヨトウムシといった芋虫類が特に多くて、野菜の葉を穴だらけに食い荒らしてしまいます。人間が野菜をおいしくいただくためには、彼らに犠牲になってもらわなければなりません。
 手の届く範囲は、手で取るのが一番早いのですが、野菜株の奥に隠れているものですから、塾生たちにはピンセットを使って取ってもらいました。
◇塾活動 <作文〜卒塾アルバム完成>
夜の塾活動の時間には、自然塾で過ごした8ヶ月を振り返って作文を書いてもらいました。
 塾で学んだこと、自分の変化・成長、大切な友達のこと、将来の夢など今の気持ちを率直に表現してもらいました。この8ヶ月間いろいろなことをやって、身についたことをこれからも実践してくださいね。
 作文を早く書き終えた塾生には、卒塾アルバムのチームページ完成に向けてラストスパートをしてもらいました。
11月6日(日)
◇共同農園作業 <夏野菜の片付け>
第6ステージに収穫したコムギは、昨年の秋、3期生が播いてくれたものでした。製粉した小麦粉は、冷麦や餃子、すいとんに加工して美味しくいただきましたね。今度は、4期生が5期生にプレゼントする番です。
 まずは目安ひもに沿って、種を播く溝を作り、播き溝に一粒一粒種を播きました。5期生のことを想いながら、心を込めて丁寧にできたかな?
 来年の3月には、少し生長したコムギが、新塾生を出迎えてくれることでしょう。
◇チーム農園作業
 チーム農園もあと2回となりましたが、まだまだ塾生たちの畑は作物でにぎわっています。寂しいけれど、そろそろ第5期生のために畑を引き渡す準備をしなければなりません。
 そこで、今後の作業計画を各チームごとに発表してもらいました。
 なにやら楽しそうにマラカスを振りながら踊っているように見えますが、この2人はヒョウタンから種を出しているのです。
 大収穫!!共同農園よりも立派に葉菜が育ったのは、チームの協力と愛情の賜物ですかね?
◇優勝賞品の授与
いつも昼食後には、ステージを終えるにあたって塾頭からお話があります。今回は、その席で前日の奉納相撲大会の優勝賞品の授与が行なわれました。
 奉納相撲の中学年リーグ・高学年リーグで優勝したのは、この2人でした。優勝賞品はサトイモ1株!を予定していたのですが、当人のリクエストにより変り種サツマイモ2本となりました。それらしく包装された賞品を照れ臭そうに受け取り、誇らしげに持ち帰りました。

編集後記:
 今回のステージは、「自然の恵みに感謝」ということで、「収穫祭」を開きました。そして、これまで培った調理技能の集大成として、自分たちが作った野菜を収穫し、泥を落とし、刻み、火を起こし、自分たちの作った味噌で味付けしていただく、という幸せな体験をすることができました。
 また、食農のほかにも、相撲で真剣勝負をするという今日では貴重な体験をしました。こうした太陽の下で行う力試しが、五感を通じて塾生たちの心身に刻み込まれ、心身ともにたくましくなることを願っています。
 そして、5期生に贈るために行なったコムギの種播き、最終ステージでの畑の片付けに向けたチーム農園の収穫・作業、今までの塾生活を振り返って書いた作文、等によって、卒塾する日が迫っていることを塾生たちはきっと受けとめてくれたことと思います。
 農作業や共同生活では、様々な作業を進んでテキパキと行なう塾生たちの姿が見られました。これまでのステージでスタッフが、遊びと仕事にメリハリをつけて、どちらも思い切り活動するよう呼びかけてきたことに、塾生が応えてくれた証拠だと思います。
 引き続き最終ステージでも、来期の塾生を暖かく迎える気持ちを込めて、思い出がたくさん詰まった塾舎や畑をきれいにしましょう。そして、「自然塾の仲間と出会えてよかった!!」という気持ちで卒塾していってほしいと思います。
                                                                   H.T.

 ご意見、ご感想等ございましたらこちらまでおよせください。→
 E-Mail:isk@szj.jp

前のページへ       このページのTOPへ