6月25日(金)

    6月26日(土)

  
6月27日(日)

◇麦の脱穀・風選
 第6ステージで刈り取った麦を脱穀し、選別しました。麦は身の回りのいろいろな食材に使われているけれど、そうなるまでに何行程もかけています。今回塾生はその一部を体験しました。
 長い年月働いてきた脱穀機を塾では大切に使用しています。スタッフについてもらいながら、手を引き込まれないよう注意して脱穀を行います。
脱穀した麦はとうみで選別します。風の力で重い籾(実の詰まったもの)と籾殻が選別されます。昔の人々の知恵の生きている道具です。
しかし、羽根車を回して風を送る人と、籾を入れる人、出てくる籾を受ける人、それぞれの息がぴったり合わないとうまくいきません。チームワークが試される作業です。
◇コンポスト作業
麦の脱穀・風選作業と同時に、チームごと交替してコンポスト作業を行いました。今回のステージの食事で出た調理くずを細かく刻んで専用のバケツに入れ、EM菌という分解を促す菌をまぶします。気持ち悪がっていた塾生も一部にはいましたが、捨てればゴミでも、しっかり後始末すれば肥料にもなることがわかったでしょうか?
このように、資源を再利用することを昔の人は自然に行っていましたが、私たちも忘れずに行っていくことで、大地や食べ物への感謝の気持ちを持つことにもつながるのではないでしょうか?
◇チーム農園作業
 脱穀・風選、コンポスト作業は全員で行えないため、待っているチームはその時間にチーム農園作業を行いました。
どのチームのチーム農園も草が覆い茂っています。ほとんどのチームが、何はともあれ草刈り、草取りを行いました。
草が覆い茂っているとはいえ、収穫も出来たチームもいくつかありました。しっかり畑の手入れをして、もっとたくさんの収穫を目指そう。
◇真夏を前に、塾のまわりも賑やかです
こんなナナフシやノコギリクワガタが塾に迷い込んできました。虫たちの活動もとても活発になってきました。  

 編集後記:

 今回のステージでは、陶芸、蛍観察、麦の脱穀・選別(風選)、コンポスト作業、と様々なメニューが目白押しでした。それらの一つ一つが、塾生の一人一人にとって、今はただ楽しく感じただけにせよ、塾生たちの視野を広げ、創造性を広げる何かになってもらえることを期待しています。
 また、蛍観察では半数以上の子供たちが今回始めて蛍を見た、と言って感激していました。そのこと自体はうれしいのですが、あらためて子供たちの身の回りから自然が失われていることを感じました。
 共同生活の目標に掲げた、ものと資源を大切に使い、感謝の気持ちを表そう、という点については、今回も忘れ物が多く、他の生活の場面においても決して満足のいく結果とは程遠かったというのが現状です。最後にこの共同生活の目標が、ステージを通してしっかり出来たと思う人、と聞いてみたところ、自信を持って出来た、という塾生はほとんどいませんでした。ものがあふれ、困ることのない生活を送っている塾生たちにとって、ものや資源のありがたみ、というのは、ピンと来ないことなのかも知れません。このことは畑にしても同様で、草に覆われたチーム農園を見ても、地道に汗をかくことの大切さをもっと伝えていかなければ、と感じる今日この頃です。
 
                                                             T.K

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