5月21日(金)

  
5月22日(土)

    5月23日(日)

◇あしおとツアーその1(危険予知・畑の観察・夏野菜の世話) 
 前日の早朝、関東沖を台風2号が通過しました。そのあとも霧雨が降ったりやんだりすっきりしない天気が続き、畑の土はたっぷり水を吸って重く、耕すと土を固めてしまうような状態でした。そのため、畑の見回りと、土を耕さないで行える夏野菜の支柱立て・誘引・追肥作業を行いました。
 また、濡れた地面は滑りやすく、乾いているときとはまったく違った危険があることを意識しながら畑を回りました。
 出発前に塾舎脇で、濡れたときの滑りやすさを確かめてみました。いつもは何でもなく乗り越えられる場所がつるつるに滑るようになっています。
 赤土の滑りやすい道を気をつけて下り、ジャガイモの様子を見ました。自分たちが植えたジャガイモがずいぶんと大きくなり、花もつけている様子に塾生たちは驚いていました。
一回り大きくなったナスに支柱を立て、ひもで支えて(誘引といいます)あげました。このほか、ナスとピーマンに肥料をあげ、トマトも前回に引き続き誘引しました。
こうやって、こまめに畑に足を運び(あしおとを作物に聞かせてあげて)、こまめに世話をすることによって、作物は元気に大きく育つことを、塾生たちは体験の中から学んでいきます。
◇チーム農園作業・活動
 畑の状態が悪いため、各チームでできることを考えて行いました。ジャガイモとトマトの接木に挑戦するチーム、畑を耕さなくても出来る支柱立てや誘引、追肥、害虫対策を行うチーム、チームの看板やかかしをつくるチームなど、どのチームも一生懸命です。
雨上がりで畑作業が難しいチームは、かかしを作ったり、チームの看板を作りました。男子塾生とはだいぶ違うかかしができそうです。   
このチームは、共同農園作業で行ったことをさっそく生かし、ナスに支柱を立てて、誘引しました。
◇味噌作り 
 味噌は長い歴史を持ち、先人の知恵のいっぱい詰まった、日本人の食生活には無くてはならない素晴らしい食材です。市村自然塾では、この味噌を塾生自身の手で作り、食材として使って味わいます。今回は、この味噌作りに込められた日本人の知恵や文化、味噌の効用なども考えながら、味噌作りを行いました。味噌作りの指導は、20年以上味噌作りを行われている市村自然塾関東、前塾頭・塾母の箕輪ご夫妻に行っていただきました。
塾生が実際に体験できる味噌作り作業は、行程の一部分である混合・攪拌から仕込み作業の部分です。味噌作りの行程には、その前の様々な下準備とそのあとの熟成が必要です。
下準備の流れを理解するために、材料のダイズを煮るところを見ながら説明を聞きました。
いよいよ味噌作り本番。ダイズにゆで汁と米麹、麦麹を入れてよく混ぜ合わせ、ミンチ機にかけたものを団子にして空気を抜いて樽に詰めていきます。
自主的にチームのみんなでそれぞれの持ち場を交替しながら、てきぱきと作業を行えました。
樽に詰め、表面を平らにして空気の入らないようにラップをかけてふたをすると今日の行程は終了です。これからは塾舎の床下でじっくり熟成させます。秋ごろには、塾の食事に塾生たちが作った味噌が登場することでしょう。
◇あしおとツアー2(食材収穫・ゴボウの世話・お土産収穫)
 食事当番は食材の収穫を、そのほかのチームはゴボウの世話とお土産のエンドウマメの収穫を行いました。
 第2ステージで播いたゴボウもだいぶ大きくなりました。一箇所に2粒づつ播いたので、もっと大きくするために、間引きをして1株づつにしました。また、ネキリ虫に倒されないように、ネキリ虫が痛がって近づかない、という、卵の殻を根元に撒きました。
エンドウマメがたくさんの実をつけています。
久しぶりのお土産収穫にみなどれを取ろうか真剣です。家に帰って自分たちでも調理をしたかな?
◇振り返りの時間
 これからのことを考えることは大切ですが、これまでを振り返りこれからにつなげていくことも大切なことです。第2ステージで行った共同生活のマナー講座では、チームごとに約束事をまとめました。この時間では、塾生たち自身が、何がどれだけ出来ているのか?何が出来ていないのか?それはなぜなのか?出来ていないことを出来るようにするにはどうしたらよいのか?を考えて振り返りました。
 共同生活のマナー講座のときチームごとに決めた、塾生活の中で「守るマナー」と「やらないこと」ことを見なおし、できたもの、もう少しのもの、出来ていないものに分けてシールを貼りました。さらにそれぞれの項目ごとに、できたものはどうしてできたのか、出来ていないものは、どうして出来ないのか、と、どうすれば出来るようになるかをチームごとに話し合い、まとめました。
まとめの出来たチームは、塾生一人一人で自分自身の出来るようになったこと、出来ていないことも振り返りました。

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