3月19日(金)

  20日(土)

  
21日(日)

◇共同生活
 前日とほぼ同じ作業ですが、皆の行動が余りに遅いために声を荒げるスタッフの姿が見かけられました。
シーツやカバーなどのリネン類をクリーニング業者向けの袋に畳み入れ、毛布や枕といった残りの寝具はキレイに折り畳んで押入れにしまいます。次に使う人のことを考えて整理整頓に努めましょう。
この日の朝の気温は氷点下。
氷の張った塾生室のベランダを拭き掃除するのはさすがに厳しく、みんなげんなり。
日曜日の朝食では、直前に目を閉じて瞑想(座禅)し、塾周りの花鳥風月に想いを馳せることになっています。初めは1分間ですが、徐々に時間を伸ばしていきます。座り方も、初めは「いただきます」「ごちそうさま」の時だけ正座必須ですが、これからは食事の間は出来るだけ正座を心掛けてもらいます。
◇共同農園作業
 記念すべき初の農作業は、ジャガイモの植え付けです。種イモを切り、断面に草木灰をつけて、肥料をまいた溝の中に、種イモを置いていきます。鍬(くわ)を使って溝を切ったり、土をかぶせたりする作業では、慣れない手つきながら一生懸命がんばりました。
まずは準備体操。前日は一日雨で体を動かさず、この日の朝は冷え込んだので、皆の体はコチコチに凝り固まっています。念入りに体をほぐしました。
体操が終わって、農業を指導してくださる先生に御挨拶「よろしくお願いしま〜す!」みんな期待に胸わくわく。
農作業に出かける前に、農具の安全な使い方を説明され、いよいよ鍬(くわ)が手渡されました。一人一人の体格にあった大きさ・重さのものをスタッフに選んでもらい、神妙な面持ちで受け取り、畑まで持ち運びました。
畑に着いてまずは、鍬の使い方を教わりました。まだまだみんな恐々ながら、格好だけは一丁前です。
溝を切っては埋め、切っては埋め。これを何回も何回も繰り返していきます。
そうして誰もが上手くなっていくんです。近道はなく、ただ練習あるのみ。。。
作業時間前半の練習が終わって、畑の脇でおやつを食べました。
そこに落ちていたシカの糞に興味津々。
後半戦は、いよいよ本番です。ジャガイモの植え付け用地に溝を切りました。
先ほど散々練習した甲斐があって、なかなかの仕事振りです。
続いては、ジャガイモの種イモを切り、断面に草木灰をつけて、等間隔に置いていきます。
そして、溝底の種イモの間に、有機肥料をまいていきます。
植付け予定地には事前に馬齢著用に計算された肥料をたっぷりと投入してありますが、根が生えてきて直ぐの時に吸収しやすい位置に栄養分を配置しておくためです。
<おまけ>
◇生活のある一場面
土曜日の朝食と夕食、それに日曜日の朝食のご飯は、毎回塾生に釜で炊いてもらいます。
スタッフに習いながら、お米の研ぎ方や水加減、火加減などを身をもって覚えていきます。
三食とも見事な釜炊き御飯を皆でおいしく頂きました!
自由時間、スタッフの部屋に何人もの塾生たちが集まってきて記念撮影!
狭いところで熱気ムンムンすし詰め状態になって・・・いったい何故わざわざ?

 最優先の活動を消化するのが「やっと」という非常に厳しいステージとなりました。ただでさえ新生活に興奮しきった塾生達を不慣れな作業に従事させるのは難しいことであるのに、電車の遅延や荒天というアクシデントによって予定が大幅に狂ってしまいました。まずは基本スケジュールをきっちりと身につけてもらい、その上で、予定外の進行になる時もあるということを知って欲しかったというのが、正直な感想です。
 ところで、今ステージのテーマは『自然塾の天・地・人を知る』でした。天・地・人がそれぞれ、気候、土地の状況、他の塾生など、いろいろな要素を内包しているということで設定しました。ステージが始まってすぐに、これらを意識して生活し、最終日までに塾生手帳に、このステージで特に何を見つけたか、何に気づいたかを書いてもらうことを予告しました。
 そして帰宅直前にスタッフが手分けして、塾生達一人一人が書いたことをきっちりと読んで評価したところ、期待していた天や地に関する記述がほとんどなく、農作業や予め欄の用意してあった友達に関する記入しか見られませんでした。これは、我々スタッフが、雨を理由に子ども達を屋内に閉じ込め、十分に外気に触れさせたり、散歩させたりして意識をそちらに向けさせることができなかったことが原因だと思います。
 実は、自然塾のある寄(やどりき)について、もっと知ってもらおう!という目的で、オリエンテーリングを行う予定でしたが、電車の遅延や雨天のために予定した作業が計画した時間にできず、今回は他の優先すべき活動に時間を提供し、泣く泣く見送るしかありませんでした。今後、このような目的の活動時間を設ければ、今ステージの目標を達成できることでしょう。次ステージ以降も引き続き頑張って呼びかけていきたいです。
                                                      H.T
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