ステージテーマ:「人と自然に感謝して、コムギ一粒一粒を大切に収穫しよう!」
 共同生活の目標:「心を込めて、きちんと丁寧に作業しよう」

 梅雨入り前に貴重な晴天が続き、作物はもちろん、周りの木々も新緑から濃い緑へと姿を変え、塾生たちを歓迎してくれているようです。今ステージは、5期生が6期生のために播いてくれたコムギがついに収穫時期を迎えました。11月に播いた種が、7ヶ月間かけて立派に穂を実らせ、畑を黄金色に輝かせています。一粒一粒丁寧に播いてくれた5期生や、ここまで世話をしてくれたスタッフ、また、塾生を自然塾に通わせてくれているご両親やご家族に感謝し、一粒も無駄にせず収穫しましょう。そのためには、今回の共同生活の目標である「心を込めて、きちんと丁寧に作業する」ことが必要です。これはコムギの収穫に限ったことではありません。掃除や他の農作業においても同じです。手元をしっかりとみて、集中して作業しましょう、と女子第6ステージをスタートさせました。

6月1日(金)
◇夜のつどい
女子第6ステージを始めるにあたり、塾頭さんからお話がありました。
 「このステージが終わると、もう3分の1ステージが終わることになります。できるようになったことはさらに上を目指して、繰り返し行い、自分のものにして下さい。まだできていないことは、まず正しいやり方を覚え、できるように努力して下さい。
 また、みんなにはここでの活動を通して、お金を出せば何でも手に入る世の中だけど、実は物は簡単に手に入らないということや、掃除や食事の準備など、普段やってくれている人の気持ちを知ってほしい。そういうことを知ることで、人や物に対して感謝の気持ちが持て、大事にしようという心が生まれるのです。いつも感謝の心を持って行動しましょう。」
6月2日(土)
◇共同農園作業 〜コムギの収穫〜
 とても天気がよく、気持ちのいい朝を迎えました。今ステージ最初の活動は、ステージテーマにも掲げられている『コムギの収穫』です。収穫を迎えられたことに感謝し、一粒一粒を大切に、共同生活の目標『きちんと丁寧に作業する』ことを意識して作業にあたりました。
 作業に入る前に、農業指導の先生から『ムギ』についてお話をしていただきました。
 ムギには“オオムギと“コムギ”があるということ。それによって使われ方が違います。オオムギはお父さんの大好きなビールに。コムギはパンやうどんに使われます。
 次にムギ刈りに使うのこぎり鎌の説明と、ムギの刈り方、刈ったムギの束ね方の説明を聞き、その後3人組をつくって作業に取り掛かりました。一人はムギを刈り、もう二人は、刈ったムギを束ねて畑から運び出すという役割です。

 はじめは仲間に協力してもらいながらの挑戦です!
 
 刈ったムギを束ねていきます。このムギは、これから干して乾燥させるため、ここできつく縛っておかないと緩んでしまいます。力いっぱい結びましょう!
 「よいしょ!」
 刈ったムギを畑から運び出し、軽トラックに載せていきます。これは塾舎に持ち帰り、ビニールハウスやベランダなど、なるべく雨の当たらない風通しのよいところに干して乾燥させます。乾燥させないといい小麦粉ができないのです。
 ムギ刈り後はいったん塾舎に戻り、今度は刈ったムギを干す作業です。その前にちょっと寄り道…
 ムギワラボウシ畑の道沿いには桑の木があり、そこには今、桑の実がたくさんなっています。みんな食べたくて必死です。
 
 先程刈ったムギを、塾舎の上にあるビニールハウスの中に干していきます。道にとめた軽トラックからビニールハウスの奥まで一列に並び、軽トラックの荷台からムギを手渡しし、流れ作業でムギを運び入れました。 
 奥からどんどん竹竿にかけていきます。塾生自身で考えた掛け声が元気よく飛び交っていました。

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