5月26日(土) 〜つづき〜
◇食事当番 〜スナップエンドウの収穫〜
食事当番のBチームはエンドウマメの収穫に行き、それを調理してくれました。とれたての野菜を食べられることは最高の幸せです。
◇星の観察会
晴天に恵まれ星の観察会を予定通り行うことが出来ました。星や宇宙のことなら何でも知っているボランティアの先生が大型望遠鏡を持って来てくださいました。今回は「水星」「金星」「土星」「二重星」「月面」を双眼鏡や大型望遠鏡を使って観察しました。
水星は太陽の一番近くを公転しているので、太陽が沈んだら後を追うように沈んでしまうそうです。双眼鏡を使って西の空に水星を探しました。なかなか観ることが出来ない惑星だそうですが、幸運にもキラキラ瞬く水星を見つけることが出来ました。
他にも明るい星にしか見えなかった金星は、望遠鏡で見ると半月のような形をしていました。また土星は図鑑に載っている形そのもので、輪を携えて悠々と浮かんでいました。自分の目でこのような惑星を見ることはなかなか出来ない経験です。塾生たちは「うわーすごい!」と感嘆の声を上げていました。
最後にボランティアの先生に色々と質問をしました。宇宙人はいるのですか?という質問に先生は「難しい質問ですが、そもそも皆さんが宇宙人じゃないですか!」と答えてくれました。あの自分の目でみた惑星の姿はきっと一生忘れないと思います。貴重な体験をありがとうございました。
5月27日(日)
朝、地下倉庫前に作られていたツバメの巣から卵の欠片が落ちてきていました。雛がかえり、いよいよ子育てが始まるようです。色々な生き物から季節を感じ、一緒に成長できる。これも貴重な経験となることでしょう。
◇ハツカダイコン収穫
入塾式と第3ステージで種を播いたハツカダイコンの収穫に行きました。とれたハツカダイコンはお土産として持ち帰りましたが、自然塾のお土産話もぜひおうちの人にしてあげてくださいね。
チーム農園作業
チーム農園の作物もぐんぐん成長しています。間引き菜などの野菜を持ち帰るチームもそろそろ出始めました。
今ステージはチームの人数が少ないにも関わらず、皆頑張って作業に取り組めていました。チームリーダーも慣れてきて、皆をまとめたり支持を出したり出来るようになってきました。
男子塾生のチーム農園には鹿よけのネットを張り巡らせました。これで獣の害を防ぐことが出来ますね。出来るかな!?
◇ステージのまとめ
ステージの締めくくりに塾頭さんからお話がありました。
「今ステージはカマという新しい道具を使いましたね。道具には必ず正しい使い方があり、間違った使い方をすると道具を傷めたり怪我をしたりします。また道具は自分目指す道の手助けをしてくれます。一流のスポーツ選手や職人さんは必ずその道の道具をピカピカに磨き大切にします。皆さんも道具を正しく使いよく手入れすることを心がけましょう。」

 お味噌作りでは先人が試行錯誤を繰り返し、我々に残してくれた知恵と努力の結晶を体験することが出来ました。また星の観察会では普段図鑑やテレビの中でしか見られない惑星の姿を、この目で見ることが出来ました。どちらも本当に貴重な体験、ご協力いただいたボランティアの方々に改めて感謝します。
 また今ステージは様々な生き物たちに出会えたステージでもありました。冒頭に紹介しました小鹿ですが、ちょうど星の観察をしている時に「ピューッピューッ!」と親鹿が鳴く声が聞こえ、日曜日の朝にはいなくなっていました。きっとお母さんが迎えに来てくれたのでしょう。どんな事情があったのか分かりませんが、殆ど丸一日母鹿の言いつけを守って、母鹿を信じて待ち続けていた小鹿に人間も学ぶところがあるのかもしれません。塾生たちにとってこれも貴重な体験となりました。
 ここまでで3分の1ステージを終え、塾生たちはいろいろなことを覚え出来るようになりました。しかし出来るようになったら次は共同生活の目標である「きちんと丁寧に」行えるようになりましょう。そしてそれを自分から進んで繰り返し行うことで、知らず知らずのうちに自分の身に付いて離れなくなるでしょう。これからも自然塾で様々な経験をすると思いますが、大切なのはそこから何を学び、何を身につけるかです。これからも塾生たちの成長を見守って生きたいと思います。
                                                                       M.K.

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