ステージテーマ:「お茶作りに挑戦し、新茶の味を楽しもう」
 共同生活の目標:「ルールを守る」

 自然塾のある寄(やどりき)地区には茶畑が多くあり、ここで摘まれたお茶は「足柄茶」として市場に出回ります。塾舎の前にも茶畑があり、その畑の1畝をお借りしてお茶摘みを行いました。今年の八十八夜は5月2日で、茶摘の歌に出てくるように若葉が茂っていて、ちょうど摘みごろでした。

 前回は時間を守ることを重点的に行いましたが、時間だけ守っていても、みんなが安心して気持ちよく生活することは出来ません。自然塾の生活の中には様々なルールがあります。これらは塾生たちがお互いに気持ちよく生活するためのものです。今回の共同生活の目標は「ルールを守る」としました。

5月4日(金)
◇夜の集い
 いつものように塾頭さんの話しからステージが始まります。
 「これまでのみんなの態度はとても良いです。これからもっと良くなるには、
1、基本的なこと、細かいこと、面倒なことをきちっとように心がける。
2、言われたこと以外で自分が気が付いたことは、何でも自分から進んでやる。
3、一度はじめたことはきちんと丁寧に最後までやり通す。
これらのことを意識して活動してください。」

 塾頭さんの話を一所懸命に聞いて塾生手帳にメモをしているいる塾生の姿が印象的でした。
 共同生活の目標について塾生に考えてもらいました。
 塾生たちに「ルールとは何か?」とたずねると、「守るべき約束」とある塾生が答えてくれました。
 塾生活でのルールをあげてみると色々な場面で様々な事がありました。今回は特に意識して塾活動に挑んでもらいました。
5月5日(土)
◇お茶摘み
 実際にお茶作りをするのは日曜日ですが、日曜日の天気予報が雨で、天気の良い土曜日のうちに茶葉を摘むために農作業前にお茶摘みを行いました。スタッフからの説明を受けて、一つの茎に対して3〜5枚の茶葉が付くように摘み取りました。
 塾生全員、お茶摘みは初めての体験でした。お茶の葉を摘むとお茶のいい香りが広がります。その場でお茶の葉を食べてみると…「にが〜い」との感想。しかし、しばらくすると「なんか、甘くなってきた!」あとから口の中にお茶の香りと甘みが広がってくるのです。
◇共同農園作業 〜夏野菜の植え付け〜
 今週は夏野菜のキュウリとナスを植えつけました。先週は男子にトマトとピーマンを植えてもらい、これで夏野菜がそろいます。
 まずは、畝を立てました。だいぶ鍬の使い方にも慣れてきて、やり方などの詳しい説明は必要がない様子でした。
 農業指導の先生からキュウリの接木苗(つぎきなえ)の話を聞きました。
 この苗は「呼び接ぎ」という方法で、キュウリをカボチャの苗についでいるのです。つまり、上はキュウリ、根はカボチャなのです。キュウリよりもカボチャの方が丈夫で、こうすることによって、丈夫なキュウリの苗が出来上がるのです。塾生たちは植物の不思議と、農家の知恵を知りました。
 前回、キャベツとレタスの苗を植えつけているため塾生たちも慣れた手つきでナスとキュウリを植えつけていきました。
 まっすぐ植えつけられた苗です。畑らしくなりました。
◇おやつ
 次の世話に移る前に一休み。この日、日中の最高気温は26℃でした。日向での農作業はさらに暑く塾生たちはこたえた様子。このときのおやつは、米アイスと冷たい麦茶です。塾生たちの顔はほころんでいました。

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