4月1日(日)
◇共同農園作業 〜ダイコンの種まき〜
 この日の共同農園作業はダイコンの種まきです。日曜日は土曜日とは異なり、天気がよく暑い中の農作業となりました。日中の気温は27℃まであがり、塾生たちは少し汗ばみながら作業を進めました。
 鍬(くわ)を使い、通路の土を盛り上げ、かまぼこ型の畝(うね)を作りました。塾生たちはまだ、鍬を使うのが慣れていませんので、最後の仕上げは手で行いました。これから作業を重ねていくにつれてこれら道具が思うように使えるようになるでしょう。何事も経験です。
 種の種類によって覆土(ふくど…種を覆う土)の厚さが変わります。土曜日のゴボウは光が当たったほうが発芽しやすいので覆土は薄く、逆にダイコンは光が当たらないほうが発芽しやすいので覆土は厚くしました。塾生たちはただ種を播くだけで野菜が出来るのではないことを知りました。
 出来上がった畝にダイコンの種を播いていきました。大きくなるのが楽しみです。
◇チーム農園作業 〜土作り〜
 いよいよチーム農園作業です。まずは作物を植えつける前の作業で土作りを行いました。この土作りは、作物を育てる前の準備で、作物が育ちやすい空気を含み、水を適度に含む土が作物が育ちやすい環境です。各チームの畑に牛糞堆肥と腐葉土を混ぜ込みました。
 牛糞堆肥は約15kgあります。チームのメンバーと協力して畑まで運びました。チームワークが大事です。
 プラミ(写真オレンジ色の道具)にいっぱい腐葉土を乗せて自分達の畑に運びました。
 これは自然塾産の腐葉土です。一昨年の冬にスタッフが山から集めた落ち葉を昨年に寝かせて作りました。
 堆肥、腐葉土を畑に満遍なくまきました。あまりの重さに堆肥に振り回されている姿も…。
 次は耕運をしました。チームのメンバーが力をあわせて畑を耕します。みんな力強い姿を見せてくれました。
 最後の仕上げで平らにならしました。これは畑が平らでないと雨によって一箇所に水がたまったり、畑の土が外に流れ出てしまうための重要な作業です。
 このチームは早速ニンジンの種まきをしました。次のステージになると時期がずれてしまうとのことでした。時間がないからといって人間の都合には合わせても自然は待ってくれません。手際よく作業に取り組んでいました。
◇帰宅
 だいぶ疲れたようで、バスに乗ったらぐったりしている塾生もいました。今回の活動で体力を使いきった様子でした。

 編集後記:
 今回は2回目の活動となり、塾生同士がずいぶんと仲が良くなった事によって、集合時間に遅れたり、塾生室で遊んでいて食事の時間になっても食堂へ降りてこなかったりするような、少し浮ついたところが見られました。また、共同生活の目標である「話を聴く」事について、注意深く聴く塾生もいましたが、そうでない塾生もいました。「聴く」ことと「聞こえる」事の違いが大きい事が今後の活動で気付くように働きかけたいと思います。
 危険予知訓練の最後に振り返りとして、危険なものをどうすればいいか塾生に聞くと、「取り払ってしまえばいい」と答えてくれました。しかし、スタッフが「じゃあたとえば、塾生室のロフトに上がるはしごを落ちる危険があるからといって取り払ってしまってはいい?」と問いかけると、塾生たちは何も出来なくなってしまうことに気が付いたようでした。正しく使うことによって便利なものや楽しいものが、使い方によっては危険となるのです。怪我が少なくなるためには、自分を戒めることや、異常があったら放っておかない、整理整頓をする、といった普段からの心構えが必要です。慣れと同時に気持ちがうわついてしまうので、自らが意識して注意すること、覚えたことをきちんと丁寧にやる事が大切です。これからの活動でも心に留めておいて欲しいものです。

K.M.

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