11月18日(日)
大掃除 <塾舎周り及び農機具>
 自然塾の活動最終日のメニューは大掃除です。まず前半は、共同場所の大掃除として、塾舎周りと農機具を各チームで分担して行なってもらいました。どの塾生もとても真剣に大掃除を行ない、塾舎まわりはとてもキレイになりました。
Aチームは玄関まわり、非常階段、釜と釜戸小屋を担当しました。他にも玄関のドアや非常階段を磨いたり、高いところのすす払いをしてもらいました。写真では、玄関前の排水溝のふたを開け、底に溜まっている泥をさらっています。
Cチームは、農機具の手入れを担当しました。今まで一番お世話になった鍬の錆を落とし、刃の部分が緩んでいるものにはくさびを打ち込んで固定しました。写真では、一輪車の手入れを行っています。
◇おやつ
自然塾での活動最終日のおやつはお汁粉でした。もちろん昨日ついた餅が入っています。寒空の下で水仕事をしていたので、暖かい汁粉は格別の御馳走となったことでしょう。
大掃除 <塾生室>
 塾生が8か月の間で一番お世話になってきたのが塾生室でしょう。毎ステージの朝の塾生室清掃では行なわない細かなところまで、心を込めてきれいにしました。
大掃除といえば、どこの家でもまず窓ガラスをきれいにすると思います。その他にも、ベランダをタワシでこすったりエアコンの室外機やフィルターを掃除したり、サッシのレールやサンの部分といった細かいところまで、熱心に清掃を行ないました。
◇まとめ
昼食の後、木全塾頭から、まず「18ステージが無事に終了できること、チーム農園の返還が大変キレイであったこと、大掃除を一生懸命やってくれたこと」に対し感謝の言葉が述べられました。続いて「これまで大変だったろうがよく頑張ったこと、これからの人生は苦労・苦難の連続かもしれないが人間はそれを乗り越えて成長すること、みんなには自然塾で学んだ我慢や忍耐の力があること、これまでは仲間の支えがあったこと、これからは一人で頑張って欲しいこと、夢や目標に向かって努力すること、感謝の気持ちを忘れないこと、良い心(親切な心)を出すこと」これらを心がけて毎日の生活で心を磨いて欲しい、といったお話がされました。
◇塾生室清掃の最終確認
塾生室の清掃が全部終わったことを確かめたら、塾頭の確認を受けてチェックリストにサインをしてもらいます。
最後は今まで8ヶ月間お世話になった塾舎とスタッフに挨拶をして解散しました。

編集後記:
 毎年のことですが、18回x3日 計54日もの間の活動は、始まる前は長いように思いますが、始まるとアッという間に最終ステージを迎えているといった感じを受けます。しかし、入塾時には弱々しかった塾生が、卒塾を控えて精神的にも肉体的にも逞しくなったと感じるのは嬉しいことです。
 最終回の活動メニューは、その殆どが18回の活動を通して世話になってきた塾の施設の掃除や片付けでありましたが、チーム農園の片付けでも、共同農園作業でも、塾舎内外の大掃除でも、とても熱心に対象に向き合っており、彼らの精神的な成長を感じることが出来ました。もちろん、すべてが完璧なわけではなく、遊びに走ったり、フラフラしたり、自分のことが終わったら他人に協力しなかったり、といった姿も見られました。しかし確実に、自然塾での体験が、子ども達の「楽をしたい」「手を汚したくない」という弱い心を打ち砕き、彼らが「やる時はやる」力を持つ一助となっていることを実感しています。
 今後の彼らの成長ぶりを見守り、成果を確かめたいところですが、それはまた別の機会に委ねることにしましょう。

                                                               H.T.

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