ステージテーマ:「自然の恵みに感謝し、野外調理で各チームの味を楽しもう!」
共同生活の目標:「塾生全体で1つを選ぶ」

 立冬(りっとう)を過ぎ暦の上では冬が始まりました。ここ自然塾がある寄(やどりき)地区にも例年よりも1〜2週間遅れて山が色づいてきました。今回のステージでは、現在畑にある様々な野菜を収穫し、その収穫の喜びと感謝をこめてチームごとにごった煮汁を作りました。また、第6ステージに塾生が仕込んだ手作り味噌の開封も行いました。
 
 共同生活の目標は、前回に引き続き塾生たちに決めてもらいました。話し合いの結果「何事も感謝の気持ちをこめてきちんとていねいに作業しよう!」となりました。

11月9日(金)
◇夜の集い
 ステージを始めるにあたり、塾頭さんからお話をいただきました。
 「明日は収穫祭です。これまでの活動でいろいろな野菜を作っておいしくいただいて来ました。今回は自分たちの手で感謝の気持ちを持って調理して、今までお世話になったボランティアの人たちやスタッフに料理をふるまいましょう。いよいよ残り2ステージになりました。ここでいろんなことを体験しいろいろなことができるようになったと思います。しかし、塾が終わったら終わりではなく、一生やり続けることです。また、ここに来ることができたのもいろいろな人のおかげです。すべてのことに感謝することが大切です。」
 今回も塾生で目標を決めてもらいました。まずは各チームで意見をまとめて発表する形を取り、各チームから4つの案が出されました。その後話し合いが進み、意見を交わしていくと2つに絞られましたが、そこから一向に決まりませんでした。1時間ぐらいかけ最終的に「何事も感謝の心をこめてきちんとていねいに作業しよう!」に決まりました。
 塾生たちは与えられるのではなく、自分たちで意見を出し合いみんなの意見をまとめて1つにすることの難しさをあらためて感じたのではないでしょうか?
11月10日(土)
◇収穫祭 〜味噌の開封式〜
 はじめに塾頭さんから収穫祭の開会宣言をしてもらいました。
 「昔は物がなかった。平均寿命も50歳程度でおいしいものも年中食べることができなかった。生きている喜び、収穫できる喜びと感謝をお祭りという形で表現をしたのです。みんなもその様な気持ちを持って挑みましょう。」
 
 はじめに塾生たちが第6ステージに仕込んだ味噌の開封式を行いました。今回も味噌つくりでボランティアの先生がいらしてくれました。「みんなが作った味噌は5月と3週間かけて熟成してきました。これは味噌作りの時にダイズと一緒に混ぜ込んだ麹(こうじ)で成長しておいしくなっていると思います。みんなはこの塾で仲間と一緒に成長したのではないでしょうか。」
 早速フタを開けてみると…。きれいなものです。ほとんどのチームがそんなにカビが生えておらずきれいな味噌が出来上がっていました。味噌つくりの時にていねいに作業をした結果が出たのではないでしょうか。
 自分たちの作った味噌を今回の収穫祭で使う量をとりわけました。そして、残った味噌は後のステージの食事に使われたり、来年の塾生の食事に使われます。再びていねいに汚れやカビをふき取り、再びラップで封印しました。  
◇収穫
 塾生たちの日ごろのおこないが良いせいか朝のうち降っていた雨も塾生たちが外に出ることにはちょうど止んでいました。チームごとに畑に分かれ、野菜を収穫しました。自分たちが世話をして大きくなった野菜を収穫してしっかりと洗いました。

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