ステージテーマ:「地域に感謝して清掃ボランティアをしよう!」
共同生活の目標:「これまでの目標の中から塾生全体で1つを選ぶ」

 自然塾での活動もそろそろ終わりが近くなりました。これまでの7ヶ月間皆さんが楽しく過ごせてこれたのは、この寄(やどりき)地域の方々の理解とご協力があったからです。蛍観察ができたのも地域の方が蛍の住める川の保護をしてくれているから、シダンゴ山に登れたのも登山道やその周辺の山林を保全してくれているからです。そこで今ステージは、お世話になってきた地域のために、清掃ボランティア活動を通して感謝の気持ちを表そう!というステージテーマとしました。
 ボランティアという言葉の起源はラテン語の「VOLO(ヴォロ)」で、「自発的に・自分で○○する」という意味があるそうです。感謝の気持ちを表すためには、スタッフから注意されながら嫌々ゴミ拾いをやるのではなく、自分から進んで、自分の意思で清掃活動を行いましょう。
 また今ステージは塾生全体で1つの目標を決めて取り組むことになりました。自分ひとりが目標を守れているからといって満足してはいけません。みんなで声を掛け合って、全員の塾生が目標を達成できるようにしましょう。

10月19日(金)
◇塾活動
 ステージを始めるにあたり、塾頭さんからお話をいただきました。
「前から気になっていたことですが、特に男子塾生は身の回りの整理整頓が全く出来ていません。生活の基本的なところが出来ていない人は、何をやってもだらしがなくいい加減になってしまいます。人から言われて改めるのではなく、自分で気付いて整理整頓できるようにしましょう。」
塾頭さんの話の後、リーダーが前に出て今ステージの共同生活目標を決めました。塾頭さんのお話が心に残っていたのか、殆どの塾生の意見として
「整理・整頓・清掃・清潔」
が目標となりました。明日の清掃ボランティアはもちろん、普段の塾生室の整理整頓、農作業の後の片付けなどをしっかりやろうと決めました。
10月20日(土)
◇清掃ボランティア活動
気持ちの良い秋晴れの空の下、清掃ボランティア活動に出発しました。親子大会で遊んだ中津川の河川敷の両側を、2グループに分かれてゴミを拾いました。
川の河川敷を拾い始めるときりがないくらいのゴミがありました。塾生たちは葦の茂みをものともせず、積極的にゴミを拾っていました。
持っていた袋に納まりきれないほどのゴミが落ちていました。空き缶やペットボトルをはじめ、バーベキューをしてそのまま捨てて帰ったようなゴミ、タバコの吸殻やビニール袋など、綺麗と思っていた川もゴミで溢れていました。
塾舎に帰ってまとめてみると、こんなにたくさんの量になりました。綺麗だと思っていた川に、こんなにたくさんのゴミが落ちていて悲しかった、ショックだったという感想が塾生たちから聞かれました。
ゴミを拾った経験がある人こそ分かる感情は「なんでこんなものを捨てるのだろう!?」
ではないでしょうか。何の気なしにゴミを捨てている人は、それを拾ってくれている人の存在に気付いているのでしょうか!?塾生には平気でゴミを捨てるような大人になって欲しくないのと同時に、ゴミ以外の事でも自分の気付かないところで誰かの助けや理解があるからこそ毎日が快適に生活できているということに気付いて欲しいと思います。
◇チーム農園作業 
午後は初めにチーム農園作業を行いました。
ブロッコリーに追肥などの世話をしています。あと4週間で収穫できそうですか?またラッカセイを収穫しているチームもありました。チーム農園も秋の収穫シーズンを迎えているようです。
笹の葉のように茂っているのはショウガです。塾生よりもむしろ皆さんの家族、大人の喜ぶ顔が目に浮かびます。また収穫の終わった土地は支柱や草を取り、綺麗に耕して均しているチームもありました。チーム農園も少しずつ片付けを始めています。 

                   このページのTOPへ       次のページへ