9月23日(日)
◇共同農園作業 〜オカボの収穫〜
 今ステージ唯一の共同農園作業はオカボの収穫です。18ステージに予定しているお餅つきに向け、一粒も無駄にせず、丁寧に作業しましょう。
 刈り方、束ね方はムギ刈りのときと同様です。さすがに一度経験しているだけあり、作業はスムーズでした。
 束ねた稲は、畑の上にとめてある軽トラックまで運びます。
 たくさん抱えて…さすが男の子!力持ちです。  
 刈り終わったら、今度は足元を良く見て落穂拾いです。丁寧に作業したつもりでも結構落ちているんですね。時間をかけてせっかく実った稲ですから大切にしましょう。

 刈った稲は温室の中に干しました。1ヶ月ほど乾燥させ、脱穀をしてようやくもち米の完成です。
◇チーム農園作業 
 オカボの収穫中に雨が降ってきてしまいましたが、塾生は引き続きチーム農園作業をやる気満々です。「カッパを着てやる!」と塾生から申し出があったので、カッパを着て作業開始です。
 播いた種がこんなにしっかりと発芽しました。今日は間引きを行います。
 「どれを抜いたらいいかな〜?」
じっくり観察をしながら作業をしていました。
 こちらでは葉ものの種まきをしていました。ちゃんと発芽するように丁寧に播きましょう。
 作業後はいつも、こうしてチーム農園ファイルのまとめを行います。今回できた作業を確認し、次回はどんな作業を行ったらいいのか、本で調べたり、スタッフに相談しながらまとめていきます。
◇ステージのまとめ 〜塾頭さんのお話〜
 ステージを終えるにあたり、塾頭さんからお話をいただきました。
 まずはシダンゴ山ハイキングお疲れ様でした。今年は先頭から最後尾までそれほど大きな差がなく、みんな一生懸命頑張ったと思います。一生懸命努力すれば清々しい自然であったり、素晴らしい景色を見ることができて、お弁当もいつも以上に美味しく感じたのではないでしょうか。これはやはり、苦労や努力をしたからこそ味わえたものだと思います。そこで大切なことが『おかげさまで』という気持ちを忘れないことです。自然はもちろん、自分を健康な体で送り出してくれた家族、一緒に声を掛け合いながら登ってくれた仲間やスタッフ、また、朝早くからお弁当作りをしてくれた厨房スタッフにも感謝しなければなりません。
 また、ハイキングを通して自然についても学びました。私たちは自然のおかげで生きていける。ということは、自然に恩返しをしなければならないのです。動物は食べる分しか作物をとらない。しかし人間は同じ動物でも知恵がついてしまったから、余計な分まで取り過ぎた。その結果、自然を破壊し、環境問題を起こしている。今度はその知恵を、自然を『守る』という方向に働かせていきましょう。みんなでできることをやっていきましょう。

編集後記:
 今ステージは土曜日を一日使ってシダンゴ山ハイキングに出かけました。道中では3つのアクティビティを行い、ただ登るだけではなく、植物を観察したり、自分たちの思いをカタチにしたり、森の働きと現状について学び、考えてもらいました。また、自分の体力を知ると同時に、自然の中の一人(一部)である自分について見つめてもらいました。
 ハイキング中に塾生から頻繁に聴くことができた言葉として印象に残っているのは、「涼しい」「気持ち良い」「景色が綺麗」「空気が綺麗」というものでした。これはどれも自然の恵みであり、どんな説明よりも深く塾生の心に入り込み、確かなものを伝えてくれたのではないかと思っています。
 豊かな自然を破壊したのは私たち人間です。ならば、その豊かな自然を取り戻せるのも人間なのです。一人の力は微力かもしれませんが、それが大勢集まればすごい力になるはずです。一人一人が意識をし、できることから始めていきましょう。
 そして残り4ステージとなりました。“時間を守る”や“人の話を聴く”という基本的なことがいまだにできていない塾生が目立つのが残念です。もちろんできている塾生はいますし、中には、できていない塾生に対して積極的に注意や声かけができる塾生もいてとても成長を感じます。楽しむことは大いに結構ですが、本当に楽しむためにはメリハリが重要だと思います。いつも同じ調子ではなく、そこにメリハリを加えることで、目の前の物事がさらに何倍も楽しくなるものです。今回のハイキングのように、苦労して登ったからこそ色々なことを感じることができた…これが何よりも物語っていると思います。楽をしたり自分に甘いままでは、いつまで経っても今のままです。自分を成長させるためには、自分で努力するほか方法はありません。残りのステージを悔いのないように頑張りましょう。
                                                                                                      M.S.

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