男子第１４ステージ

ステージテーマ：「自然を知り、己を知る」
共同生活の目標：「これまでの共同生活目標の中から、チームで一つの目標を選ぶ」

　今ステージはシダンゴ山ハイキングです。今回のハイキングでは、ステージテーマに掲げた通り、少しずつ秋の気配が漂い始めた森に入り、自然を観察してこの地域の自然を知ることが目的となっています。また、ハイキングを通して自分の体力を知るという目的もあります。さらに、自分も自然の中の一部であるということを感じ、考えてもらう機会でもあります。ただ登るのではなく、自然に目を向け、自分自身と会話をしながら自己を見つめてみましょう。そして、たくさんの“秋”も発見しましょう。

　共同生活の目標は、前回に引き続き、チーム話し合って決めてもらいました。今ステージはシダンゴ山ハイキングがあり、いつもと違った場所での活動となるため、全チームが『ルールを守る』という目標を掲げました。理由としては、山に入るということで危険が伴うため、人の話にきちんと耳を傾けること、自分勝手な行動をしない、山のマナーを守るなどでした。また、ハイキング後も就寝時間や集合時間を守るなど、基本的な部分をきちんとやろうという理由も含まれています。
　全チームが同じ目標ということは、チームメイトに声を掛け合うのはもちろん、他のチームの人にも同様のことができるはずですね。頑張りましょう！

９月２１日（金）
◇塾頭さんのお話
ステージを始めるにあたり、塾頭さんからお話をいただきました。
	明日はシダンゴ山ハイキングです。いつもは自然の中と言っても畑が中心ですが、明日はまた違った自然の中で活動することになります。山の中に入って自然を楽しみ、色々と感じてみましょう。　また、皆さんはこれまでの色んな作業を通して最後までやり通す、頑張る力がつきました。明日も最後まで頑張ることでまた自信になると思うので、最後まで諦めずに頑張りましょう。　そして、森の中では色んな活動をします。自然は我々にたくさんの豊かさを与えてくれていることも学びましょう。　さらに、自然の中に入ると色々と考えられるものです。自然の中に身を置いて自分を見つめてみましょう。自分を知るということは幸せの手がかりであり、自己実現への切符です。
明日はいよいよハイキングです。出発前にハイキングの目的を説明しました。 ①生きもの（植物、昆虫、野鳥など）の観察を通して地域の自然を知る。 ②自分の体力を知る。 ③里山の自然環境の変化と人との関わりについて学ぶ（自然の中の自分を知る）。
９月２２日（土）
◇シダンゴ山ハイキング出発
とても良い天気になりました。もう秋だというのにまだまだ残暑が厳しですね。半袖で十分な気候です。　ハイキングの心構え『自分の身は自分で守る』『山のマナー』を確認し、早速出発です。
ハイキング中の歩く順番は自由です。体力に自信がある塾生が先頭を取り合いながら出発です。
◇宮地山山頂
	まだ30分ほどしか歩いてないのにもう寝転んでいます。　森の中は涼しくて気持ちがいいよね。
◇アクティビティ①　～森の宝物さがし～
宮地山山頂では、ステージテーマの“自然を知る”という部分に当てた、『森の宝物さがし』というゲームを行いました。
配られた紙には、“木の実5種類”や“ツルツルの葉3種類”、“動物のあと”など、色々な探し物が書かれています。それを個人で探し、最後にみんなで見つけたものを披露し合いました。

左写真は、『自分の手より大きい葉』という探し物でしたが、手の大きさを通り越し、顔よりも大きい葉が見つかりました。　右は、『人の顔に見えるもの』という探し物で、木に偶然できた人の顔に見えるコケを見つけました。こうして色んなところに目を向けてみると、自然の中からこんなに面白いものがたくさん見つかります。
◇シダンゴ山ハイキング　～道中～
	早速秋を見つけたようです。これは“タマゴダケ”ですね。まだカサを開く前で、土から顔を出したばかりのものです。可愛いですね。
休憩ポイントでは、先ほどの宮地山とはまた違った森があったので少しお話をしました。宮地山にはたくさんの種類の木や植物が生息していましたが、ここは、スギが大半を占める針葉樹林帯となっています。これは、昔は材木が沢山使われていたため、人々が植林した林なのですが、近年は材木の需要が減り、せっかく植林した木がこのように残ってしまっているという状態なのです。つまり、ここは宮地山と比べると、人の手によってつくられた森ということです。　同じ森でも2種類あるということが分かりましたね。
◇シダンゴ山山頂
	山頂手前までは比較的ダラダラした上りばかりでしたが、最後はいっきに斜面が急になり、最後の最後に息が上がります。　さぁもうひと踏ん張り!!頑張れ！

着いた瞬間に「お昼だ～！」とお弁当を広げる塾生たち。いつもとは違った活動に相当お腹が減ったことでしょう。あっという間にたいらげてしまいました。　　実は今回のハイキングでは、自分が感じたことを俳句にしながら歩いてみよう！と呼びかけていました。やはり、苦労したあとのお弁当は格別だったようで、ここで一句詠む塾生もいました。