9月8日(土) 〜つづき〜 
◇通塾の話し合い
 これまで通塾には塾スタッフが付き添ってきましたが、夏からは段階的に引率のスタッフを減らしていきます。そこで今回は、夜の塾活動の時間に、塾生だけで通塾しなくてはならない場合にどのようなことに気をつけなくてはいけないか、ケースごとに話し合ってもらいました。
途中乗車してくるはずの塾生がいつもの駅で電車に乗ってこない場合や、事故などで電車が止まってしまった場合など、いつもと違う状況に陥ってしまった時に、どんな対応をして、どんなことに気をつけたら良いかについて、乗車駅の近い仲間とグループを組んで考えてもらいました。このように考えておくことで、もしもの時に的確な判断と行動ができるでしょう。
9月9日(日)  
チーム農園作業
 前回のステージに秋からのチーム農園の作付け計画と発表を行ないましたが、今回のステージでは大部分のチームが秋からの作物の苗を植えつけたり種を播いたりします。そのため今回は、日曜日の午前中すべての作業をチーム農園作業の時間としました。これから卒塾までに立派な作物を育てようと、どのチームも張り切って作業を行ないました。
秋野菜を植える前に畑に牛糞堆肥を入れて土を栄養豊かにしようとしています。1袋15〜20キロもあるので、子どもには大変な作業です。
このチームはジャガイモを植えていました。春に共同農園でも植えましたから、溝の切り方や元肥の遣り方もしっかり身についていて、どんどん作業を進めていました。
チーム農園作業中、解説本を取りに塾舎に戻って、今回どんな風に作業を行わなくてはならないのかを、確認しています。
チーム農園で育てている大切なサツマイモをイノシシから守るために各チーム知恵を絞っていますが、今回このチームは木酢液をペットボトルに入れて穴を開けて吊るしておくとイノシシが臭いを嫌がるという情報を手に入れて早速実践していました。ペットボトルには「イモを守れ!」とか「イノシシ入ってくんな!この野郎!」などと書いてありました。
今ステージのまとめ
昼食後に今回のステージのまとめとして塾頭の話とテーマ・目標の振り返りがあります。目標については前日の夜に厳しく追及したため各チームとも気を引き締めて一日を過ごした様子でした。
最後に木全塾頭から話がありました。
『大人になると、大変なことや面倒臭いこと、嫌なことでも自分や家族のために避けて通れないということが沢山あります。そうやって苦労を重ねていると工夫や知恵が生まれるようになります。それが自分の力になるし、また人間の良さでもあります。だから苦労は買ってでもしましょう!』

編集後記:

 今ステージのメインイベントは何といってもゴボウの収穫です。ゴボウを掘り上げることはかなりの重労働ですから、最後まで自分の力でゴボウを掘り上げたことは、塾生各人の誇りに思ってもらって良いと思います。今後何かの困難にぶつかった時に、是非ゴボウの収穫を成し遂げたことを思い出して頑張ってください。それと同時に、このような貴重な体験をできたことが、大地自然のお蔭であることも忘れないで欲しいと思います。
 共同生活の目標では、これまでの目標の中から各チームで1つを選び、常にそれを意識して生活してもらいました。土曜日夜の振り返りでは、ステージ担当から各チームのリーダーに、『目標の達成度評価の下がった理由を聞いていると、みんな他人事にして済ませているけど、それは単に目標を意識して生活できない人のせいにしているだけではないの?仲間を正しい方向に導けなかったのはリーダーの責任でもあるのだから、自分自身の問題として捉えなければいけないよ』との指摘がありました。リーダー会議でも同様のことを塾頭から指摘されたため、各チームとも日曜日は、いつもにも増して積極的かつ協力して目標の達成に取り組む姿勢が見られました。残りのステージも数える程となってきてしまいましたが、少しでも多くのものを身につけてから塾を巣立っていって欲しいと思います。

                                                                         H.T.

 ご意見、ご感想等ございましたらこちらまでおよせください。→
 E-Mail:isk@szj.jp

前のページへ       このページのTOPへ