ステージテーマ:収穫の苦労を体感し、自然の恵みに感謝しよう!
 共同生活の目標:これまでの目標の中から各チームで1つを選ぶ


 今回のステージは、通過したばかりの台風の影響で畑が随分と水を含んでおり、農作業ができるかどうか心配されましたが、何とか予定していた農作業のほとんどを実施することができました。今回のメインイベントは、第2ステージ(3月31日)に深い穴を掘ってから種を播いたゴボウの収穫でした。種まきから約5ヶ月、地上に出ているゴボウの葉の高さが80cmぐらいになるまで成長しました。きっと地下部も大きく成長しています。そのゴボウを掘り上げる作業は湿った土の重さも加わって塾生達にとって大変な重労働になりました。しかし、そのゴボウの収穫時に自分一人の力で最後まで掘り上げ、普段口にしている野菜や他の食べ物も大変な苦労の上に収穫されたものであること、そういった自然の恵みを頂ける喜びと感謝の気持ちをしっかりと噛み締めてもらいたいという思いから掲題のテーマとなりました。
 共同生活の目標は、前回までは個人で策定してもらっていましたが、今回からは各自が苦手とする共同生活中の場面を思い起こし、それをチームの全員で意識して克服するべく、チーム単位で目標を設定してもらいました。その目標を活動中つねに意識して生活してもらいました。

9月7日(金)
◇夜の集い
 夕食後に行なった夜の集いでは、まず塾頭から残り3分の1のステージを迎えるにあたっての話があり、その後、共同生活の目標を各塾生が自分を振り返りつつチーム単位で決めました。
最初に木全塾頭から話がありました。
『塾生の皆さんは夏休み明けのためか少し落ち着きがないので気持ちを引き締めて、あいさつや礼儀を大切に生活しましょう。また塾だけでなく普段からも実践しましょう。大変なことや面倒臭いこと、嫌なことこそ自ら進んで一生懸命に気持ちを込めてしっかりやること。それが成長につながります。また目標を決めたら守ること。そして残りステージを大切に過ごし、今まで出来なかった何かが出来るように頑張りましょう。』
塾頭の話の後、各自が自分を振り返って共同生活の目標をチーム単位で立てました。ルールを守る、何事も心を込めてキチンと丁寧に、など、それぞれ自分のチームの弱いところを振り返って目標を立てました。
チーム農園ファイルが返却されると、前回の申し送り事項やスタッフからのコメントを確認します。そして今回は秋の野菜の作付けが目白押しなので、やるべき作業が特に多いチームは作業を完遂させるために計画立ても真剣でした。
9月8日(土)
◇刃物の手入れ
 本来であれば土曜日の午前中はゴボウ掘りや他の農作業を行なう予定でありましたが、あいにくと一昨日まで降り続いた台風の雨の影響で畑の土がぬかるんでいて作業には適さないことから、刃が鈍くなっている鎌(かま)と鍬(くわ)の手入れを体験してもらいました。
砥石の数が足りないので鎌を研ぐのにはレンガを使いました。足元に固定したレンガの上に鎌の刃を擦り付けているはずなのですが、写真ではレンガを持っていますね。。。重くないのかな?
大きくて重い鍬を動かすのは大変なので、鍬を研ぐのには軽くて動かしやすい砥石を使いました。鍬が刃物だっていう事を忘れがちですが、しっかり研いでから刃を触ると指が切れるくらいに仕上がりました。
◇共同農園作業 〜夏野菜の片付け〜
 刃物の手入れを終えると作業に出ることができるくらいに畑が乾いてきましたので、モロコシタロウ畑にある作物の片づけをしました。
夏の間、食卓をにぎわせてくれたキュウリがもう実らなくなりました。感謝の気持ちを持って、片付けを行いました。コイコン畑には秋の食材とする2作目のキュウリが既に収穫のピークを迎えています。
共同農園作業 〜ゴボウの収穫〜
 第2ステージに頑張って深い穴を掘り土を軟らかくした上に種を播いたゴボウが今年も元気よく育ちました。いよいよそのゴボウを収穫するわけですが、収穫では単に穴を深く掘るだけでなく丁寧に掘らないと、せっかく育てたゴボウを傷つけたり折ったりしてしまいます。つらくても最後まで集中力を切らさずやり通し、立派なゴボウを掘りあげたときの喜びはなにものにも変えがたいものがあります。
心なしか「これから作業に向かうぞ!」という意気込みが背中から感じられます。
最初にスタッフからゴボウの掘り方と注意点について説明がありました。立派なゴボウを掘り上げようと、みんな真剣に聴いていました。
続いて農業指導のボランティアに来てくださっている農業高校の先生が、お手本にサクサクとゴボウを1本掘り上げて見せてくださいました。こんなに短時間に手際よく立派なゴボウを掘り上げてしまうとは流石です。この見本を超えるような長さと太さのゴボウを塾生は掘り上げることができるのでしょうか?

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