6月24日(土) 〜つづき〜
◇ホタルの観察
夜の活動では、ホタルの観察を行いました。ホタルが光を放って飛ぶのはわずか1−2週間です。広い意味では、人間はそうしたホタルの生命の営みを見ることで、心の糧を得ているのかもしれません。
観察前に、ホタルを驚かさないようにすること、近隣の人やほかにホタルを見に来ている人たちのことも考えて行動しましょう、との注意がありました。塾生たちは気を引き締めてホタル観察に出発しました。

乱舞とまではいえませんでしたが、かなり多くのホタルが観察でき、塾生の心に残ったと思います。
◇番外編 おやつの時間
市村自然塾関東では、塾で取れた野菜などを工夫しておやつにしています。自然のままの味を食事時とはまた違った形で味わえるよい機会です。
ジャガイモ掘り、ジャガイモを使ったコロッケ作りなどの活動を受けて、おやつも塾産の蒸かしジャガイモを味わいました。

このほかにも、今回のステージでは、ソラマメを使ったずんだもち、梅のゼリーを味わいました。
6月25日(日) 
◇親子大会塾生企画の時間
第11ステージに予定されている親子大会では、塾生が立てた企画で参加者に楽しんでもらいます。
4回の話し合いや準備の時間のうち、2回目に当たる今回では、計画を煮詰め、次回からは実際の準備にかかる必要があります。
話し合いにも熱が入ります。
◇チーム農園獣よけネット張り
前日夜に行われたリーダー会議で、リーダー間からチーム農園の獣よけネットを張りたいとの動議が出され、各チームのリーダーが協力して男子の4チームの農園全体を囲むネットを張ろう、という話がまとまりました。
4人のリーダーは率先して協力し合い、限られた時間内で、てきぱきと獣よけネット張りの作業を行いました(写真はネットを張るための支柱を固定しているところです)。

チーム農園は各チームが自主性をもって臨むものですが、協力すべきことは協力して行おうという姿勢が自主的に出てきたところに、各リーダーとしての成長を感じることができました。
◇お土産のジャガイモとダイコン包装
昨日掘りだしたジャガイモに加え、ダイコンも大きく育ち、この2つをお土産として持ち帰ることになりました。家族のみんなに塾の野菜を味わってもらうとともに、それを通して親子の対話が深まることを期待しています。
みんなで育てたジャガイモとダイコンをみんなが塾で頑張った証として、みんなでみんなの家族の分のお土産を包みました。
ジャガイモは大きいものも小さいのもあり、それらを取り混ぜて量って分けました。
現在では、新聞紙などでものを包む機会があまりないといってもよいでしょうか?
塾生たちはスタッフから包み方を教わりながら、みんなの家族の分のお土産を心を込めて包みました。

編集後記:
 今ステージでは第1ステージで植えたジャガイモを収穫し、そのイモを使ってコロッケを作って味わいました。
このようにジャガイモが育ち、おいしくいただけるようになるためには、太陽、土、水、生き物など多くの自然によるものであり、おいしくいただけるようにする多くの人たちの支えがあったからです。そうしていただける”恵み”は、ジャガイモが子孫を残すために残した命そのものでもあります。私たちは、そうした恵み(命)を直接・間接にいただいて、命をつないでいるのです。
 食べること抜きに人間は生きられません。食事をいただくにおいて、常にその恵みや人々の努力に感謝の気持ちを込め、よく噛んで、おいしくいただく習慣をもつことは、人間にとってもっとも基本的なことでしょう。

 もうひとつ、今回強調したのは、みんなでみんなのために力をあわせて作業を行うことです。ジャガイモの収穫、選別、お土産作り、コロッケ作り、そしてチーム農園でもチームをまたいで塾生が協力し、力をあわせることの大切さを実感したことでしょう。

 これからも、命を噛みしめ、力をあわせて、塾生たちが成長をしていくことを期待したいと思います。
                                                                              T.K.

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