ステージテーマ:みんなで育てたジャガイモでコロッケを作って食べよう!
 共同生活の目標:感謝の気持ちを込めて食事をいただく(よく噛んで、おいしくいただく)。

 塾生たちが最初のステージでジャガイモを植え付けてから約3ヶ月、ジャガイモは自然の恵みをいっぱい受け、塾生やスタッフの助けも借りて収穫できるまでになりました。このステージでは、みんなで力をあわせて最初に育てたジャガイモを収穫します。そして掘りたてのジャガイモを使ってみんなの分のコロッケを作って味わうことをステージテーマに掲げました。  
 このような収穫の喜びを味わえるのは、自然の恵みであり、活動を陰で支えてくれている方々のおかげでもあります。そこで、感謝の気持ちを持って食事をいただくことを共同生活の目標に掲げ、活動を行いました。

6月23日(金)
◇夜の集い
活動を始めるにあたり、塾頭さんから、よく噛んで食事をいただくことの利点、食事をいただくにあたって感謝の気持ちをもつこと、食事についての心構え、などのお話がありました。

塾生たちも真剣に耳を傾けて聴いていました。
6月24日(土)
◇チーム農園作業 
男子ステージでは、過去3回にわたって雨にたたられ、思う存分チーム農園の世話が出来ませんでした。今回は天気に恵まれ、今までの遅れを取り戻すべく、頑張って作業しました。
鹿に食べられないよう工夫をして、順調に育っていたブロッコリーですが、わずかの間にアオムシに花蕾を食べられてしまいました。自然が生易しいものではないことを実感したことでしょう。。
チーム農園作業が出来なかった間に、スイカのために立てた畝は草の海になっていました。一生懸命草を刈り払い、スイカのまわりに敷きわらを敷いて、スイカのつるが伸びた場合に備えました。
◇ジャガイモ収穫 〜その1:地上部処理とイモの掘りだし
今回は、塾生たちが最初のステージで植え、世話をしてきたジャガイモの収穫です。
芋ほりは楽しいものですが、ただ掘ればよいというものではありません。掘りだした芋は自然塾の食事の大事な食材となり、長期間保存しなければなりません。そのためには、掘りかたをはじめ、さまざまな細心の注意が必要です。
また芋は子孫を残すために自然の恵みを受けながら精一杯ふくらんだもので、命のかたまりといってよいでしょう。その恩恵にあずかるわけですから、心を込めて丁寧に作業を行いましょう。
ジャガイモの地上部はきれいに枯れ上がっていました。これは疫病というジャガイモにとっては怖い病気が広がったためです。幸い芋はもう大きくなっているので、地上部が枯れても芋は掘り出せます。ただし、病気が芋自身にうつらないように細心の注意を払って作業を行いました。
まず枯れ上がった地上部をまず畑の外へ運び出しました。枯れ上がった地上部には疫病菌がたくさんいるので、そのままにしておくと畑が疫病菌の巣になってしまいます。また、芋を掘りだすときにも菌が付着する原因になります。

運び出した地上部は、畑から離れた場所で処分します。
ジャガイモはいったい元から比べてどのくらい太ったのでしょうか?この株では400gぐらいの芋が取れました。植え付けの時は種イモを50g程度に切り分けて植えたので8倍くらいの芋をつけたことになります。
太陽、水、土、微生物など自然の恵みのおかげであり、みんなが愛情かけて育てた成果です。
枯れた地上部を運び出した後、軍手を新しいものに変えて、芋ほりを行いました。疫病が芋自身にできるだけうつらないようにするためです(芋に疫病がうつると腐ってしまいます)。
芋を出来るだけ傷つけないように、掘りかたにも細心の注意を払って掘りだしました。

結構大きな芋がごろごろと出てきたようですね。
ジャガイモ収穫の午前中のスケジュールはここまでです。皮が湿った状態で運ぶと傷みやすいため、このまましばらく掘りだした畝の上に転がしておいて乾かせます。
◇ジャガイモ収穫 〜その2:ジャガイモの回収と選別作業〜
午後の農作業では、午前中に掘りだして乾かしてあったジャガイモを回収しました。また、回収した芋は、芋の状態によっていくつかに分け、長期保存に適するものとそれ以外の芋に分けました。
トレーに掘りだしたジャガイモを品種ごとに区別して入れ、塾までみんなで運びました。結構重たそうにしていた塾生もいましたが、頑張って運びました。運ぶ際にも乱暴に扱うと傷ついてしまうので、丁寧に扱いました。
塾に運んできたジャガイモは、きれいな芋と、緑化した芋、小さな芋、傷がついた芋、に分けました。
傷がついた芋は保管中に腐りやすいため、早めに使います。
緑化芋は緑化部分を落として料理する必要があり、小芋は長期保存に向きません。このように選別することで、掘りだした芋(命)を無駄にすることなく使えるようになります。

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