5月27日(土) 〜夕食後〜
◇夜の塾活動 〜月の満ち欠けの実験〜
 夜になっても雨はやみませんでした。この夜は外で星の観察を予定していましたが、室内で惑星のビデオ鑑賞と月の満ち欠けについて実験を行いました。
 本物の月に見えますでしょうか?実はこれは発泡スチロールのボールを天井から吊り下げたものに懐中電灯で照らしたものなのです。塾生達はこの周りを囲んでこの月の様子を各自描いてもらいました。
 各自描いたものを見比べると、誰一人として同じ月はありません。月の満ち欠けの様子が良くわかります。月は約30日で満ち欠けを繰り返すことや、地球には同じ面しか見せていないことを知る事が出来たでしょう。
 ボランティアの方が、夜空を持ってきてくれました。約1万もの星が映し出されるプラネタリウムです。星座の解説もしてくださいました。これだけの星空を見るには富士山の5合目以上にいなかなければ見られないという話に、塾生は関心すると共に、天井に広がる夜空を堪能しました。
5月28日(日)
◇共同農園作業 〜ハツカダイコンの収穫〜
 この日の朝も小雨が降っていましたが、3ステージに蒔き直しをしたハツカダイコンが、収穫時期を迎えています。これ以上畑に置いておくと、実が破裂したようになり食べられなくなってしまいます。作物は人間の都合で待ってはくれないのです。
 塾生達が初めて播いた種から育った野菜の収穫です。収穫の喜びを味わっているのでしょうか、どの塾生の顔もほころんでいます。
 全部で約3kg収穫できました。それを塾生達の手で分配して家へのお土産としました。ハツカダイコンを持ち帰るのに新聞紙で包みます。これには理由があり、新聞紙で包むことによって、水分の調整が出来るのです。これから色々な野菜を持ち帰る時の基本になる包み方を教わりました。
◇チーム農園計画見直し
 あいにくの雨でチーム農園も出来ませんでした。しかし、ハツカダイコンと同様に作物は待ってはくれません。男子は5ステージも雨に降られてチーム農園作業が滞っていました。苗が大きくなりすぎてしまっているものや、勢いがなくなってしまっているもの、もうすぐにでも畑に植えなければいけないものが多くありました。
 各チーム畑と作物の苗を見て、すぐにも植えつけなければならないものと次回自分達で出来るものとを相談して、スタッフに作業依頼をする「お助けチケット」に書き込んでいきます。
 自分達でやりたかったと言う声もありましたが作物のことを考えると、限界に来ていると判断して、泣く泣くスタッフへ依頼した塾生もいました。
◇おまけ
5月29日(月)
 ◇スタッフ農作業
 〜オカボ、サツマイモ、チーム農園〜
 男子の活動で出来なかった農作業を、スタッフで行いました。
 手前が先週スタッフが植えた女子分のサツマイモです。男子分のオカボ、お助けチケットで依頼されていたチーム農園の作物も無事に植えつけました。

 ここ数週間、活動日になると雨が降り、塾生達が農作業を出来ない事は残念です。しかし、天候には勝てません。塾生達にはこの後の世話をしっかりと行ってもらう予定です。

編集後記:

 今回の活動も雨のために、農作業が思うようにすすみませんでした。しかし、雨の中無理に農作業を進めても畑や作物を痛めることになってしまいます。晴耕雨読と昔の人はよく言いました。晴れの日にはめいいっぱい農作業をしてもらうのですが、塾生達が来るのは2週間に1度。この日が晴れることを祈るほかないのです。
 その代わり、室内で行った課題解決ゲームの中で塾生達に新たな発見があったことでしょう。土曜日のリーダー会議の中で塾頭が感想を各リーダーに尋ねたところ、「知恵を出し合う事が重要」「やる気になれば何でも出来るような気がする」などという意見が出ました。実際の活動でも実践してもらいたいものです。
 また、活動前にある塾生が「農作業がなくてラッキー」といっていました。スタッフとしてはこれほど悔しい言葉はありません。しかしながら、今期の塾生にとってはまだ農作業の楽しさや、必要性、ありがたさを、わっていないことがうかがえた一言でもありました。
これから先、色々な体験をして、活動後半には、「農作業ができなくて悔しい」と言う声に変わってくれたらと思っています。
                                                              K.M.
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