11月11日(土) 〜つづき〜 
◇夜の塾活動 <コンニャク作り 〜後編〜
 作文を書き終えた塾生には、コンニャク作りの最後の作業を行ってもらいました。常温に冷めたコンニャクをある程度の大きさに切り分けたら、たっぷりの水に入れて煮立たせ、アク抜きをします。
 およそ30〜40分煮込みながらアクを取り除いていきます。普段なら、お金を出せばすぐに手に入るコンニャクですが、作るとなるとこんなに手間がかかるんですね。
11月12日(日)
◇チーム農園作業 
 チームの農園作業も、残すところあと2回となりました。この時期はどのチームも収穫がメンイです。各チーム、自分達の育てた作物を目の前に、自信たっぷりの表情です。
「ブロッコリー」に「セロリ」!
どちらも美味しそうですね。 
 こちらも大収穫!
「ハクサイ」に「コカブ」、「ブロッコリー」に「ジャガイモ」!
こんなに立派に育ちました。
 再びゴボウ堀り!?
いやいや、待ちに待ったヤマイモの収穫です。とても立派なヤマイモが収穫できていました!
◇おやつ 
 前日に作ったコンニャクを、あれからさらに水につけてアク抜きし、食べる直前も下茹でをしてアクを抜いて、そうしてやっと食べることが出来ました。
 売っているものとは味も弾力も違い、手間をかけてでも手作りする良さというものを改めて感じました。
◇共同農園作業 〜コムギの種まき〜
 今年収穫したコムギは、第4期生が卒塾前に、5期生へのプレゼントとして播いてくれたものです。コムギは毎年、このようにして引き継がれている作物です。
 まずは目安紐に沿って溝を切っていきます。こうした一つ一つの作業が、全て最後の作業でもあるのです。今までの集大成として、しっかり出来たでしょうか?  
 全体に溝が切れたら、次はその溝の中に、前後左右1cm間隔で種を播いていきます。ここを丁寧にやらなければ、良い作物が出来ないという事を学んでいる塾生達は、一粒一粒丁寧に播いてくれました。
◇目標の振り返り 
 昼食後、今回の共同生活の目標に対する達成度を全員で話し合ってもらいました。進行も全て塾生に任せたところ、やはり自然と中学生が前に出てきて話し合いを進めており、上級生としての頼もしさ、と同時に確かな成長を感じました。総評は74.5%でした。


 卒塾を目前にし、ステージで行われる活動のほとんどが最後であったり、まとめを意味するものでした。それを塾生も感じていたことでしょう。ほとんどの活動において、こちらから言われなくとも行動できる塾生が多く、これまでの大きな課題であった、「メリハリをつける」という部分に良い変化を感じました。与えられた作業を嫌がることなく、むしろ楽しみながら活動する姿、声を掛け合い、協力する姿がとても印象的で、終始、良い雰囲気で活動していたと感じます。
 また、今回塾生には、今までの自分と今の自分を照らし合わせて、自分はどの程度成長できたか?何がどのくらいできるようになったか?を、自分なりに振り返りながら過ごしてほしいと呼びかけました。それは、ただただ目の前の作業をこなしていくだけではなく、限られた時間、限られた活動ひとつひとつを大切にしてほしいという願いと、確実に成長している自分というものを少しでも感じ、自信をもってほしいということ、また、課題があるのなら、それを自分で認識し、少しでも克服しようと努力してほしい、そういう思いからでした。これは、塾活動に限らず、学校やクラブ活動、家庭など、色んな場面においてもいえることであり、とても大切なことだと思います。振り返って自分を見つめなおす…これからもこういう時間を大切にしていってほしいと思います。
                                                                               M.S

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