10月14日(土) 〜つづき〜 
◇共同農園作業 〜サトイモの収穫〜 
 続いてサトイモを収穫しました。サトイモは次のステージで予定している収穫祭には欠かせない作物です。今ステージで掘りだしたサトイモはきっと収穫祭で活躍することでしょう。
 塾生たちの背丈より高い葉っぱをまず鎌で切り落とします。それにしてもこの大きい葉っぱ。この葉っぱで日の光をいっぱい受け止めてイモを育てているはずです。収穫を得るには、太陽のおかげ、であり、それを利用する作物の知恵のおかげなんですね。
 地上部の葉っぱを切り取ったら、スコップでイモを掘り起こします。イモを傷つけないよう気をつけて。
 掘り起こしたイモのかたまりを分けて、子イモ、孫イモから髭根をとって集め、来年の種芋になる親イモと分けました。
◇夜の塾活動 〜卒塾アルバム チームページ作り〜
 夜の塾活動では、卒塾アルバムのチームのページ作りを行いました。
 今までの塾活動のアルバムを見て、チームのページで使いたい写真を選び、デザインを決めていきました。さまざまなユニークなデザインを考えて、自分たちのチームをアピールできるものができるといいですね。
10月15日(日)
◇共同農園作業 〜秋野菜の世話〜
 9月の上旬に植えた秋野菜は大きく育ち、キャベツやハクサイ、玉レタスは葉が巻きはじめ、ブロッコリーは小さな花芽をつけだしています。しっかりと収穫を迎えるために、虫取り、草取り、追肥を行いました。
 大きくなってきたといえ、油断は禁物です。これからの一番の大敵は、葉を食い荒らすヨトウムシをはじめとする害虫です。葉っぱの裏をよく見ると卵から孵化したばかりの幼虫がいっぱいうごめいているところがたくさん見つかりました。虫が大きくならないうちに虫退治をします。

 最初は気持ち悪がっていた塾生も、次第に作業に集中し、しっかりと虫退治をしていました。
◇共同農園作業 〜ニンジン・大根の世話〜
 秋野菜の世話に引き続き、ニンジン・大根の世話をしました。ニンジン・大根は込んでいるところを間引き、追肥をまだしていない大根の畝には追肥をしました。

最初に注意を聞き、作業を開始します。
 
間引いた大根、根の部分はまだ細いですが、葉っぱもやわらかくおいしい大根です。間引き大根は、塾生のお土産になりました。
◇昼食 〜間引いたばかりのニンジンをパクリ〜
 間引いたばかりのニンジンは、さっそく昼食に添えられました。とったばかりの生ニンジンの香りと味は、他では味わえないものです。
◇ステージのまとめ 
 ステージのまとめとして塾頭さんから話がありました。まず奉仕活動を行ったことに触れ、結構ゴミが落ちていることに気づいたであろうこと、ゴミに限らず人間が豊かな自然を汚していることに気づいて欲しいこと、ゴミを拾うよりはゴミをまず捨てないこと、そのためには無駄なものを持たず整理整頓することも大切なことを話され、また、ボランティア(奉仕)とは、世の中のためにやろうということで、これは人間の本質的な部分で尊いことであること、皆さんも将来奉仕活動のできる人になってくださいとの話をされました。 
 また、共同生活の目標についての意識について、掲げた目標を意識して行動することが大切であり、目標を持って行えば活力が出て、成長につながりますという話をもって、今ステージのまとめとされました。 

編集後記:

 市村自然塾では”おかげさまの心”を4つの大切な心構えのうちの1つとして活動をしています。今回の第15ステージでは、普段お世話になっている寄地域と地域の人々に感謝の心を込めて、各チームごとに場所を分担して清掃ボランティア活動を行いました。同時に、塾生の皆さんには奉仕活動を行う精神を身につけてもらい、塾を離れても、また将来、自然に自分のできるボランティア活動を行ってもらえるような人間に成長してもらいたいという意味合いもあります。また、前回のステージでシダンゴ山ハイキングを行って里山の自然に触れた後、改めて地域の清掃活動を行った今回、一見美しく見える野山にもかなりのゴミが捨てられてあり、自然に対する人間の行いを考える機会にもなったのではないかと考えています。
 共同農園作業では当初ダイズの収穫を予定していたのですが、実りが悪く見送りました。一方、次ステージで予定していたサツマイモの収穫ですが、イノシシに畑に入られて荒らされ、さらに被害を受けるのを避けるため、予定を前倒しして今ステージで収穫を行いました。秋野菜にはハスモンヨトウという蛾が卵を産みつけ、幼虫が葉を食い荒らしだしています。自然の摂理は人間の思うようにはいきません。だからこそ、収穫を迎えたときの喜びはひとしおであり、昔の人々は自然に対し感謝の気持ちをもったのだと思います。残りわずか3ステージになりましたが、塾生たちには少しでも多くの、将来の生きる力のもととなる経験をしてもらいたいと考えています。

                                                                  T.K.

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