6月3日(日)
◇コムギの脱穀・風選
 第6ステージで収穫して干したコムギを脱穀、風選しました。脱穀機は市村自然塾関東が開塾した際寄贈されたもので、昭和26年製電気モーター式、風選は先人の知恵の詰まった”とうみ”を使い人力で行います。そして麦は前年度の塾生からの贈り物です。脱穀・風選された麦は、さらに小麦粉となり、さまざまな塾の食材として活躍します。
 コムギは現在の塾生たちや塾のスタッフのおかげだけではなく、いろいろな人のおかげでみんなの口に入るのです。
 脱穀機を使う前に説明と注意を受けました。脱穀機は立派な“機械”。一つ間違えれば大怪我をしてしまいます。安全(危険)を知ることを肝に銘じて、真剣に取り組みました。
 はじめは恐る恐るで腰が引けていましたが、そのうち怖がらずにしっかりと作業できました。
 脱穀が終わったコムギの籾(もみ)は、“とうみ”で風選します。
取っ手を回して羽根車を回し、風を起こしたところに籾を落とし、重い実と軽い籾殻(もみがら)を分ける仕組みです。
 塾生たちは、先人の知恵のつまった”とうみ”での作業を興味津々で行いました。
 穂を落とし終わった麦ワラの束はワラ置き場に運びます。これらのワラは今後の農作業時の敷き藁となり、作物の生長を支えてくれることでしょう。
◇チーム農園
 Dチームの「ナイトハイクチーム」では、トウモロコシが自分たちの背丈よりも大きくなって、雄花を付け始めました。
 おいしい実がつくようにと、塾生たちはせっせと世話をしていました。
 Aチームの「ハニころMikky's」では、シソが収穫できました。塾生たちの畑でも順調に作物が育っていき、徐々に収穫されみんなの口へ運ばれます。
 持って帰ったシソは家族でおいしく食べられたことでしょう。
◇おまけ
 休み時間を利用して泥ダンゴ作りが流行し始めました。 形を整えて、乾いた土で磨いていきます。完成は次のステージかな?
 少し早いのですが、七夕飾りをしました。願いを短冊に託してつるしています。どんな願いを書いているのでしょうか?
 かなうといいですね。

 編集後記:

 今ステージは、陶芸にチャレンジをしてもらいました。経験者もいましたがほとんどの塾生が初体験。粘土を伸ばして早々と形作り模様を付け始める塾生もいれば、しばらくじっと眺めてイメージを膨らませている塾生もいました。それぞれ、自分の思っているような形が出来たのでしょうか?ある塾生はアジサイの花をお皿の模様にしようとしましたが、花びらが薄すぎてうまくお皿に形が残らずに苦労をしている様子がうかがえました。色々工夫をしてうっすらではありましたが形が残るようになりました。思い通りに形を作ることは難しいことが感じ取れたことと思います。出来上がりは、次のステージです。2週間後を楽しみにしていてください。

 共同生活の目標では、親切な心を行動に移すことを掲げ、生活をしました。塾生手帳に1つしかかけない塾生がいたり、5つも6つも書いている塾生もいました。折に触れて行動に移しているかどうか聞いてみると、まばらにしか手があがりませんでした。思っていることを行動に移すことは難しいことかもしれません。しかし、思うだけで行動に移さなければ、何も生まれてはこないのです。今回の親切な心だけでなく、生活、勉強など色々な場面で思いを行動に移してみてほしいと思います。

                                                                   K.M.

 ご意見、ご感想等ございましたらこちらまでおよせください。→
 E-Mail:isk@szj.jp

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