ステージテーマ:「心を込めて食べ物を盛り付けるお皿を作ろう!」


 今ステージでは、18ステージを通して行う農作業と共同生活に加えて、イベントとして陶芸やホタル観察、麦の脱穀・風選などが行われました。今回は陶芸にスポットを当て、出来上がったお皿に塾の畑で採れた野菜を使った料理を盛り付けて感謝の心と共にいただくことをイメージしながら、心を込めてものづくりに取り組んでもらうことをステージテーマに掲げました。

共同生活の目標:「塾生心得を見直し、振り返って、目標を立て、行動しよう。」

 塾活動も第8ステージを迎え、今回は塾生活の中で自分が弱いところや自分がもっと伸ばしたいところを、今までのステージを振り返って各自で目標を立ててもらうことにしました。市村自然塾では、自主・自立・自律の精神のもと、各塾生が自ら学び自ら育っていってもらうために、まず自分の問題として捉えてもらわなければ成長は無いからです。金曜日の夜のつどいで各自が立てた目標を塾生手帳に書いてもらい、振り返りながらステージを過ごしました。

6月24日(金)
◇夜の集い
最初に塾頭さんから、第8ステージを迎えるにあたって今後の心構えについてお話があり、そのあとステージの共同生活の目標について、今ステージでの共同生活の目標を各自で目標設定しました。
 今までは自然塾で共同生活の目標を設定するか、いくつかの中から選択していましたが、目標を自分で設定するのはこれが初めてです。塾生たちは今までの塾生活を振り返り、各自が今ステージがんばる目標を決めて塾生手帳に書き留めました。
6月25日(土)
◇共同農園作業(ゴボウの観察・草取り・サラダゴボウの種まき・ダイコン収穫)
第2ステージで深い穴を掘って種をまき、その後世話をしてきたゴボウですが、何だか元気がありません。この時期になっても、地上部の大きさは2−3cmのものがほとんどで、畝の部分によってはまったく消えてしまったところもあります。
一方で、塾周辺で自然に種がこぼれて芽が出たと思われるゴボウは、葉丈10cmくらいにはなっています。どうやら、5月の日照り続きの時に乾燥で根の先端が死んでしまったことが原因のようです。
そこで、今ステージでは急遽、今からの種まきでも間に合うサラダゴボウの種まきをすることになりました。普通のゴボウの様に長くはならないものの、塾の食卓を賑わせてくれると信じ、また、普通のゴボウとの比較もしながら、世話をしていこうと思います。
  ゴボウ畑の小さなゴボウを何本か塾生に抜いてもらい、チーム農園の上り口あたりで種がこぼれて芽を出したゴボウを何本か掘りあげたものと比較しました。地上部も根の部分もゴボウ畑のゴボウはとても小さいことがよくわかりました。
サラダゴボウの種を播くにあたって、播き方を二通り試し、比較してみることにしました。

ゴボウの芽がほとんど消えてしまったところは、残っているゴボウの芽も抜いて耕しなおし、畝を立て直して播きます。
この作業には上級生を中心に何人もが立候補して率先して行ってくれました。
もう一つの方法は、ゴボウの芽が消えてしまったところにそのままサラダゴボウの種を播く、欠株補充です。
ゴボウの芽はとても小さいもののまだ生きているものも多いので、それが果たしてどこまで大きくなるのか?どのようなゴボウになるのか?を見ることができます。
また、畝を立て直し、サラダゴボウのみを育てたところと、サラダゴボウと普通のゴボウの混植の場合との比較もすることができます。
サラダゴボウの種まきが終わった塾生は、元気の無いゴボウをわき目に我が物顔でぐんぐん育つ雑草を刈りました。この日は大変暑かったのですが、最後まで塾生たちは作業を頑張りました。
ゴボウ畑の作業が一通り終わったところで、隣で育てていたダイコンを収穫し、おみやげにしました。
ダイコンも種まきから途中の世話、そしてこの日の収穫まで、塾生が育ててきた作物です。時期と気候の関係で多少割れの入ったものはありましたが、収穫の感動はこの笑顔を見れば一目瞭然です。
◇親子大会塾生企画の時間
共同農園作業のあと、夏に行われる親子大会の塾生企画準備をそれぞれのグループで行いました。塾生が主体となって何かのイベントを行う体験は貴重なものです。親子大会に参加する家族の方々が楽しめるような企画を作り上げてください。
 夜のキャンプファイヤーの時間に塾生企画を考えているグループ。具体的な計画が見えてきたかな?
 昼間に近くの川へ行って行う塾生企画を考えているグループ。このステージでは、実際に企画を行う現場に下見に行くグループがいくつかありました。

川に行って、企画の具体的なイメージがつかめたかな?

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