ステージテーマ:「みんなで最初に植えた、ジャガイモを収穫しよう」
共同生活の目標:「相手を想いやる心を持って生活しよう」

第1ステージで、塾生達が1番最初に行ったのは、「鍬の練習」と「ジャガイモの植え付け」でした。あの頃はまだ鍬をうまく使うことも出来なかったけれど、今は完璧ではないでしょうか。また種芋を包丁で切るという作業もありましたが、危なっかしい手つきでとても心配でした。しかし今では食事当番で鍛えた包丁さばきに感心させられています。たった3ヶ月の間にジャガイモも塾生達も大きく成長してくれました。そんな想いも込め、思いっきりジャガイモを収穫しようではありませんか。

共同生活の目標は、「今の塾生達に必要なこと」を考えて設定しました。自然塾には様々なところから28人の仲間が集まっています。その中には行動の早い子遅い子、体の強い子弱い子、学年も育った環境も違う「いろんな子」がいます。行動の早い子はどうしても行動の遅い子を見てイライラしてしまい、きつく注意してしまうこともあるかもしれませんが、ちょっと考えてみてください。「いろんな子」がいるんだなあと。自分の基準で全てを見ようとせず、遅い子の立場を想ってあげて、励ましや優しい言葉をかけてあげる方法もあるはずです。逆にいつもみんなから1テンポ遅れてしまうなあと感じてしまっている子は、チャンスです。みんなについていこう、頑張ろうと努力することは、自分をいつの間にか成長させてくれるのではないでしょうか。
 


6月17日(金)
◇夜の集い
明日のホタル観察のために、ホタルの生態や、ホタルが減ってきた原因について考える時間をとりました。また少し難しいテーマですが、「自然保護とは何だろう」、「自分たちには何が出来るだろう」というところまで考えてみました。
6月18日(土)
◇起床
日付変わって土曜日です。心配された雨でしたが、空の色は明るくほっとしました。「おはようございまーす。」6:30頃の塾生はまだまだ寝たい一心で抵抗しています。
◇準備体操
朝ご飯をたくさん食べ、準備体操で体を十分伸ばしたら農作業に出発です。本日は1日中農作業というとてもハードなスケジュールです。
◇ジャガイモ収穫
第1ステージに植え付けたジャガイモが、収穫の時期を迎えました。
うわー!1株にこんなにたくさんのイモが付いていたよ!!植えつけた種芋を50グラムとして計算してみると、なんと30倍になった株もありました。
引っこ抜いた後の土の中にも、まだたくさんのイモが残っているので、手で探し掘りしました。大きいイモや変な形のイモが出てくるたびに、あちらこちらで歓声が上がっていました。
掘り上げて見ると、こんなに立派なおイモがとれました。このまま畑に転がしておいて、表面を乾燥させてから保存すると、日持ちするジャガイモになるそうです。雨が降らないことを祈りながら、午後まで畑で乾燥させました。
ジャガイモの茎や葉っぱは、実は畑の外に運び出して捨てます。これはトマトやピーマンといったナス科の作物にとって大変恐ろしい病気「疫病」の伝染を防ぐためです。茎が入った重い袋を、塾生達で運んでくれました。

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