6月4日(土) 〜つづき〜
◇農業講座 <野菜作りと自然暦、夏野菜の花と収穫時期>
農業の指導をしていただいているボランティアの柳川先生から、「野菜作りと自然暦」と「夏野菜の花と収穫時期」についてお話してもらいました。
 「農作業は自然と切り離すことができません。自然と会話ができるようになればいいですが、簡単にはわかりませんね。自然を知る方法として昔から、鳥の声や樹木・草花の開花をみて、自然の様子を知り、作業を進めてきました。」
 自然に合わせた作業が出来ると作物も元気よく育つのです。畑の作物もそうですが、周りの自然もよく観察してみよう。
◇就寝前
 あるチームは、就寝時間ぎりぎりまでチーム農園の作物を調べなおしていました。自分たちの育てている作物がどこまで生長していてどんな世話が必要なのか、スタッフにも聞きながら明日の計画を立てていました。  
6月5日(日)
◇夏野菜の手入れ
 昨日、雨で中止した夏野菜の手入れを行いました。第4ステージでも雨が降っていて定植が出来なかったので、夏野菜にはまったく触れていません。夏に食卓を飾る野菜の世話を、自分達の手で一つ一つ行いました。
 トマトのわき芽がずいぶんと伸びてしまいました。塾生たちにとってどの芽がわき芽なのか不安な様子。しかし、スタッフに聞きながら繰り返して作業を進めるうちに何も言わなくてもできるようになりました。
 時々、違う葉を欠いていた塾生もいましたが…。
何事も経験して学んで行くのですね。
 誘引は、細かい作業です。ていねいに植物に傷を付けないように行いました。これから生長する作物のことを考えて、余裕を持たせてヒモで結びます。また、生長したら結びなおせるようにひき解け結びにするのもコツのひとつでした。
◇おみやげ収穫
 3ステージで植えつけたレタスが大きくなりました。自然の恵みと、自分達の世話でこんなに大きくなりました。
 自宅でおいしく食べたかな?
◇チーム農園作業
 短い時間でしたが各チームがんばって作業をしていました。
 男子がシカよけのネットを張ったため、シカが女子の畑に入ってくると考えて、各チームから代表者を選出して、合同でネットを張りました。
 チーム農園の時間が少なかったのですが、ステージテーマにあったように、作物の生長にあった世話はできたでしょうか?
◇帰宅準備
 後はもう帰るだけ!おみやげ持って、笑顔で解散!忘れ物は無いかな?
また、次のステージでも元気な姿を見せてね。

 編集後記:

 今回の農作業では、天気が雨のために残念ながらテーマをじっくり考えられませんでした。しかし、農業講座やチーム農園の作物を調べることによって少し考えられたのではないでしょうか?教わったこと、調べたことを実践してください。
 コムギ刈りは、つらい作業でした。まっすぐに立っていればさほど難しくは無いのですが、今年のムギは強風によって皆倒されてしまい、非常に刈りにくい状態でした。そして、雨上がりで湿度が高く、けだるさもあったと思います。しかし、だからといって作業をやめるわけにはいきません。次のステージまで放っておいてはムギ穂から、発芽して食べられなくなってしまいます。つらいとか、きついからと言う人間の都合では作物は待ってくれません。つらいときこそ勇気を出して、やり通す力をこれから付けてください。

 共同生活の目標であった「他人を手伝おう」では、活動の終わりに皆に聞いたときに自信なさげに数名が手を上げていました。しかし、活動中に、友だちに声をかけている様子をよく見かけました。声をかける事も手伝うひとつのきっかけだと思います。自分のためだけではなく、みんなが気持ちよく生活できるように協力して助け合えるといいですね。
 塾生たちは農作業、掃除等、塾での生活は一通りできるようになりましたが、しっかりていねいにという部分ではまだまだ出来ていません。これからは、心を込めてていねいにを心がけるよう、次の段階へレベルを上げていこう。
                                                                   K.M.

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