10月15日(土) 〜つづき〜
卒塾記念アルバム、チームのページ作成 〜その1〜
卒塾時に市村自然塾に通っていた記念として渡される卒塾記念アルバム。チームのページは自分たちで作ります。自然塾での思い出をいっぱい詰め込んで、それぞれのチームらしいページに仕上げましょう。
チームのページのレイアウトを考えながら、アルバムの写真を見て、使う写真を選びます。なつかしい写真についつい目をひかれて、あれもこれも使いたくなりますが、しっかり考えて絞り込んでください。
10月16日(日) 
◇ダイズのサヤとり・選別
今年のダイズは獣の被害を受けることもなく順調に育っていましたが、収穫直前に異変が見つかりました。根元が何ものかにかじられ、畑の中でばたばたと倒れていたのです。根元を掘ってみると丸々と太ったコガネムシの幼虫が出てきました。そのため、倒された株はスタッフが収穫し、のこりを男子塾生が収穫したため、女子塾生はサヤとり作業からとなりました。
何か作業を行うにしても、準備片づけが必ず伴います。それらを含めて一つの作業が出来るのです。今回は準備作業の一つとしてダイズを運び込んでもらうところから塾生にかかわってもらいました。
サヤをとって出てくるダイズには、きれいな豆もあれば、かびたり、しなびたりしている豆もあります。塾生たちはきれいな豆が出てくるとうれしそうで、使えない豆が出てくるとがっかりしていました。
サヤとり作業を行った残渣は堆肥置き場に持っていって、また土にかえします。堆肥置き場に運び込む作業は雨が強く残念ながら出来ませんでしたが、作業場所の掃除や使った道具の後片付けはてきぱきとしっかりと行いました。
畑半分、コンテナ8個に入れた株から塾生とスタッフ約30人で2時間かけてサヤとりを行ってとれたダイズです(写真は取れた大豆の半分の量です)。これを見てもいかに大豆の栽培と加工に手間暇かかるか分かると思います。近代農法や機械が発達する前の日本人は、大変な労力を割いていたのですね。
このダイズを使って、次回のステージでは、豆腐を作る予定です。
◇最後のトマトがジャムに変身!
夏からみんなの食事をにぎやかにしてくれたトマトですが、あまり実をつけなくなり、ついた実も収穫前に腐ってしまったり、収穫した実も味が薄くなってきました。そこで、残った実は青いものも含めてすべて収穫し、ジャムにすることにしました。もちろん、ジャムはパンケーキとセットでみんなのおやつになりました。

編集後記:
 
 実りの秋もいよいよ本番となってきました。ダイコンも葉もの野菜も食べ切れないほど収穫でき、今回塾生はダイコン、落花生、それに各チーム農園で収穫できた作物といっぱいのお土産を持って帰途につきました。作物を通じて季節を感じ、旬の味を味わい、本来の自然のリズムを体感していることと思います。家庭ではお土産とともにさまざまな親子の会話が交わされていることと思います。このような親子の会話こそ塾生たちの成長にとって大切なものだと思います。そのようなきっかけを少しでも多く作っていけたらと考えております。
 今年度は、塾生自身の学びと、自主・自立・自律を支援するため、共同生活の目標はまずスタッフが立てて意識を高め、段階を追ってチームで策定してもらい、さらには全体で策定してもらうように、ステップアップしていく方針で行ってきました。2ステージ前からチームで目標策定を行ってもらいましたが、漠然とした目標であったり、当然身につけていなければならない目標であったりしました。また、他のチームへの対抗意識を持って行動するような面も感じられました。競争は時には必要ですが、市村自然塾関東としては、おかげさまの心を持って、お互いに協力し、思いやりの心を持って行動することのほうがはるかに重要です。また、卒塾を間近に控えて、塾生たちの関心は友達同士いかに仲良く過ごすかに向いているように感じられ、そのことを共同生活の目標としているようなところも見受けられます。しかし、本来、共同生活とは仲の良い友達同士のものではなく、年齢も立場も異なる人間関係の中でこそ成り立つものです。そのことを意識してもらうためにも、今回は共同生活の目標をチームではなく、全員で立ててもらうことにしました。もちろんチームの中などでは、様々な葛藤を通して彼女らは多く学んできましたが、われわれスタッフもより高いレベルを目指し、様々なきっかけを作っていきたいと考えております。

                                                                   T.K.

 ご意見、ご感想等ございましたらこちらまでおよせください。→
 E-Mail:isk@szj.jp

前のページへ       このページのTOPへ