10月1日(土) 〜つづき〜
◇シダンゴ山ハイキング 〜つづき〜
7時間ものハイキングを終えて塾に到着すると、下山後の振り返りとして、それぞれが五官で感じとったことを発表し合いました。そしてハイキングで思ったこと、気づいたことなどを材料に「山っていいなぁ」という詩を各自で作ってみました。
◇共同農園作業 <ササゲのサヤ取り>
 第7ステージ(6月中旬)に種播きしたササゲ。8月の終わり頃から、成熟して茶色くなったサヤができ始め、その後少しずつ順に熟していきました。その性質から、全てのサヤを一気に収穫することはできず、週に2回位のペースでスタッフが収穫し、取りためておきました。
夜の活動時間に、土間でサヤからマメを取り出す作業をしました。このササゲで卒塾式の日にお赤飯を炊いて、みんなの旅立ちをお祝いする予定です!!
10月2日(日)
◇共同農園作業 <オカボの収穫>
 自然塾では、毎年、畑で育つ稲=陸稲(オカボ)を育てています。
今年も第5ステージ(5月中旬)に種播きをしました。そして暑い夏の間、草取りや追肥、鳥に食べられないようにネットを張るなどの手入れをし、無事に収穫の時を迎えました。
既に、第6ステージでコムギの収穫を経験しているので、ノコギリ鎌の使い方は御手の物。
刈り取った稲は、2つの束を『×』の形にして紐で結びます。そして、紐で束ねた稲は、力を合わせて畑の上に停めてある軽トラックまで運び、それをまた塾舎の裏手にある温室まで運びました。「ホラ、こんなに収穫したよ〜」と得意げな塾生たち。
最後に、バケツリレーの要領で、温室の中に設置した竹竿の上に稲束を掛けました。
ここで、先ほど稲束を『×』の形に結んだ工夫・苦労が活きてきます。
4ヶ月間愛情を込めて育ててきたオカボ。脱穀・籾摺りなどの工程を経た後、最終ステージに行われる餅つきの原料になります。楽しみですね!!
◇おやつ
この日のおやつは、農業指導の先生から差し入れられたサツマイモを蒸かして塩をふったもの。シンプルなものこそ美味しいのです。
見てください、この笑顔。どうして芋はこんなにも女の子に人気があるのでしょう?
◇チーム農園作業
 今ステージは、『シダンゴ山ハイキング』という大きなイベントがあったため、チーム農園の時間をほとんど取ることができませんでした。
 そのため、日曜日午前中の活動時間前半に集中して共同農園作業を進め、少しでもチーム農園作業の時間を捻出しよう!と呼びかけました。
 その結果、男子塾生の半分の所要時間でオカボの収穫から干す作業までを終わらせることができました。大変よくできました!素晴らしい!!
ほとんどのチームで、以前のステージに苗を植え付けたり種を播いたりした野菜が順調に育っており、間引き菜も沢山採れたようです。
それを昼食の材料として塾関係者全員に提供してくれたチームもありました。
 
こちらのチームでは、ヒョウタンを器に加工しています。
とにかく、これが臭い!!
それでも嫌な顔をせず、せっせと腐らせた中身を洗いました。
◇まとめ
最後に塾頭から今ステージは皆、本当によく頑張ったと褒めていただきました。
それにしても、写真の皆の姿勢の良さをご覧ください。
塾生の成長を感じたステージでした。

編集後記:
 
 今ステージは「言うこと無し」のステージでした。天気も良く、プログラムも全て順調。塾生たちは皆、「それなり」以上に塾での生活を送れるようになっています。ただ一つ気になるのは、未だに自分の至らなさを反省・改善しようという気持を持たない者がいることです。弱い者を助けることを奨励してきた結果、いつまでもスタッフや上級生に甘えたまま、それを当然のこととして自分本位の生活を送る者が存在しています。ダラダラと作業をして、早く終わった人に助けてもらおうという訳です。今回チーム毎に策定してもらった生活目標のうち、実に3チームが何らかの表現で「協力」や「まとまり」を強調して掲げていることも偶然ではないように思えます。この「弱者の怠慢」を、各チームのリーダーたちも寛大な気持ちで容認するのではなく、あきらめの境地で黙認し、つじつま合わせにストレスを溜め込んでいるのではないでしょうか。「持ちつ持たれつ」の精神も大切ですが、弱者の怠慢が大きな問題として具現化する前に、能力に応じたフェアな評価がなされるようなイベントやプログラムを実施していきたいと(個人的には)考えています。
                                                                   H.T.

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