9月17日(土) 〜つづき〜  
星の観察会
第5ステージで予定したものの、あいにくの曇り空で室内でのプログラムに変更した星の観察会、今度こそは実際の星空を見たい、とのことで、再度計画しました。
この日は、夜もすばらしい晴天に恵まれ、星の観察会を行えました。星に詳しいボランティアの長沢さんが大口径の望遠鏡や双眼鏡を持って駆けつけてくださり、二重星や星雲を見ることが出来ました。また、交替で昼間農作業をする畑のあたりまでナイトハイクを行い、昼間とは違う塾周辺の雰囲気を楽しみました。
明日は中秋の名月、この日もほとんど満月に近い月が煌々と照っており、まぶしすぎて望遠鏡では見られないほどでした。最後に月の光だけで記念撮影をしたのがこの写真です。
秋の気配
今ステージのサブテーマにのっとって、今ステージの写真の中から秋の気配を感じる何枚かをピックアップしました(このほかにも、秋の花や虫の声など、秋を感じるものは沢山ありましたね)。
ぎょっとするようですが、よく見ると美しい模様のクモ。夏が過ぎるとあちらこちらで見かけることができます。畑の周りを歩いていると顔にクモの巣が引っかかることもあります。害虫を食べてくれる益虫でもあります。
秋、といえば、赤とんぼ。農作業をしている間にも、畑の上を群れが飛び交っていました。このような様々な虫を見かけることができるのは、その畑の生態系が豊かな証拠です。このような自然をいつまでも受け継いでいきたいものです。
中秋の名月にはこれがかかせません(塾でむかえた月夜は一晩前でしたが)。
ススキ、サトイモ、おだんごをお供えして月を鑑賞します。日本人が昔から培ってきたこのような感性も大切にしていきたいですね。
9月18日(日)   
チーム農園作業
昨日、丸一日共同農園作業を頑張って気が抜けてしまったのでしょうか?作業開始の集合時間にすべてのチームが遅れてきました。時間を守ることを目標に掲げたチームも2チームあったのにどうしてしまったのでしょうか?気を取り直してチーム農園作業に集中しましょう。共同農園作業で行ったことを思い出しながら、チーム農園作業にも生かしてください。
このチームは、スープセルリー、ロケット、コールラビといった西洋野菜を育てることにしました。牛糞堆肥を入れて畑をしっかり耕し、まずはふかふかの土作りです。
このチームは、手際よく作業を行いおやつ前で作業を終了したので、後半は作物の様子を観察して塾生手帳にスケッチしました。みんな熱心に写していますね。
このチームは、ヒョウタンが収穫できたのでヒョウタン棚を解体しています。後片付けもしっかりすることが大切ですね。しかし君たち、収穫したヒョウタンを置きっぱなしにして帰らないでください!!
ステージのまとめ、共同生活の目標振返り
昼食後塾頭さんから、ステージのまとめとして、けじめをつけることの大切さ、失敗から自ら学ぶことの大切さについて話がありました。そのあと各チームにチーム目標を達成できたかどうか聞いてみました。
Aチーム:みんなが仲良くできる空間を作る→仲良くできる空間はできた。
Bチーム:時間を大切にするためにチームで協力する→朝は出来たが集合時間に遅れてしまった。
Cチーム:時間を守る。遅れないようにチームでまとまって行動する→チーム農園のとき時間がないのに(チーム農園を)見に行ってしまった。
Dチーム:みんなで協力する→掃除など進んで他の人を手伝うことが言われるまで出来なかった。
それぞれのチームが、それぞれの問題意識を持って取り組んだ今ステージ。完璧ではなかったかも知れませんが、これからも問題意識を大切にしていってください。

編集後記:

 今ステージは天気に恵まれ、めいっぱい農作業を行い、まさにステージテーマの秋の収穫に向けて汗を流そう、というとおりのステージとなりました。驚いたことは、塾生たちは、ほとんどの作業をひとつひとつきちんと丁寧に行っていたこと、作業が朝から夕方まで続いたにもかかわらず、音をあげず最後までやりきったこと。チーム農園でもやるべきことを全員でしっかり行っていたこと、それらを見るにつけ、塾生の中に確実に力がついていることを実感しました。しっかり労働に汗を流した結果として、秋の収穫が待ち遠しくもあります。
 今回サブテーマとしてあげた、夏から秋へ、季節を感じよう。については、中秋の名月について触れると同時にお供え物をし、星の観察会で満月に近い月を眺め、ナイトハイクで秋の夜気に触れたほか、ステージ中に、たとえば休憩時間に秋の七草のことに触れたり、日曜朝の瞑想の時間に秋の空気を感じたり虫の声に耳を澄ませたりしてみよう、と呼びかけたりしました。季節感を感じようということについては、塾生それぞれの興味の個人差もあり、一概に今回このサブテーマを掲げたからといって表面的にはっきりわかる収穫があったとはいえませんが、少しでも塾生の感性が豊かになり、塾生の心の中に自然から季節感、物事のテンポを学びとれる力がつくことを期待したいものです。

 また、今回女子でも共同生活の目標をチーム策定としましたが、それぞれのチームが自分たちのチームの何が問題かは意識しているようです。しかし、それを実際に改善していこうとなると話は別で、改善するためには何が必要かを自分たちで考え、それをそれぞれのメンバーがどのように実行したらよいかを考えて実行していくこと、が必要と思われます。さらにはそれを振返って考え直しさらに実行する、といったPDCAをまわす力をつけてもらうことも今後の課題となると思います。卒塾まで残り3分の1ステージを切りました。最後まで充実した塾生活を送れるよう頑張ってください。
                                                                   T.K.

 ご意見、ご感想等ございましたらこちらまでおよせください。→
 E-Mail:isk@szj.jp

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