5月14日(金)

  
5月15日(土)

  5月16日(日)

◇共同農園作業 〜サツマイモの植え付け、オカボの播種〜
始めに、サツマイモの植え付けをしました。昨年は根付いたばかりの苗を鹿に荒らされてしまったため、予めトタンと鹿の嫌がるネットで畑を囲んでおきました。
塾に来るまでは、知らなかった道具「鍬」もだいぶ上手に使えるようになってきました。
ほとんどの塾生が「畝立て」という作業をイメージできるようになった様子で、多くを説明しなくても進んで身体を動かしていました。
「ツル(苗)を船底の形になるように植え付けると、たくさんのイモができるんだよ。」と農業指導の先生から教えていただき、一本一本注意深く植え付けました。
木陰でおやつ休憩をした後は、オカボ(陸稲)の播種をしました。普段炊いて食べているのは水稲(田んぼで育つ稲)ですが、自然塾には残念ながら田んぼがないため、畑で育つ稲を育てます。第18ステージでおもちつきができるよう、大切に育てていきましょう。
小さな種籾(たねもみ)を、一粒一粒播いていきます。この集中力のいる細かな作業に熱中する塾生もいれば、すぐに飽きてしまいふらふらと散歩を始め、スタッフに連れ戻される塾生もいました。
辛い作業を続けてこそ、自分自身の成長・学びにつながるのです。
◇味噌作り 
20年間味噌の研究を続けておられる前塾頭・塾母に御指導いただき、味噌作りをしました。会場は、麹(こうじ)と大豆のいい香りに包まれました。約半年寝かすと、手作り無添加醸造味噌が出来上がります。「塾の野菜と味噌で作ったお味噌汁」、、、今から楽しみです!
始めに、味噌の歴史や効用について教えていただきました。「味噌は、千年以上も昔から日本人の食生活を支えてきた、歴史のある大切な食材なのです。」
さて、味噌作りの始まりです。
塩で発酵を止めた麹(こうじ)、大豆のゆで汁、ゆでた大豆を順に混ぜ合わせたものをミンチ機にかけています。塾生達は、独特な音と共に、ミンチ機からニョロニョロと出てくる材料の様子に大興奮!!
ミンチ機にかけた材料を、ソフトボール位の大きさに丸め、空気を抜きながら樽に詰めていきます。勢い余って、材料を飛び散らせてしまった塾生もいました。
作った方の愛情がたくさん込もった大豆や麹。一粒たりとも無駄にしてはなりません。作物を育てるという経験を通して、塾生にも自然とそんな心が芽生えるよう期待してやみません。
◇あしおとツアー 〜キャベツ・レタスの手入れ、食材の収穫〜
第3ステージで植え付けたキャベツとレタスの手入れをしました。キャベツやレタスは青虫・イモ虫の大好物。自然塾特製の防虫液を撒いて、それらの虫をよせつけないようにしました。また、生長に必要な分だけ追肥しました。
塾生達は、防虫液を撒く手動の噴霧器に興味津々。半分取り合いになりながら、楽しそうに作業をしていました。また、青虫を集めて「家で育ててみたい!」と言っている塾生もいました。
食事当番のチームは、エンドウマメとイチゴの収穫をしました。バケツ1杯収穫したエンドウマメを、夕飯のお味噌汁に入れるため、ひとつひとつスジ取りをしてくれました。甘くて、新鮮な香りと歯ごたえがあっておいしかったね
◇案山子作り
「午前中に播いたオカボの種籾(たねもみ)を鳥に食べられてしまわないよう、案山子に守ってもらおう!」ということで、案山子作りに挑戦しました。「着古した洋服に染み付いた人間の匂いで、獣を寄せ付けないようにする」というこの案山子も、食料を確保するために生まれた、昔からの知恵なのです。
まずは、竹で骨組みを作ります。そして、シーツの中にこれまた匂う牛糞堆肥の入っていた袋を詰めて肉付けしました。
お気に入りの古着を着せ、顔を描いたら完成です。この活動は、普段のチーム単位ではなく、4〜5人のグループに分かれて行いました。ねらいどおり、チームメンバー以外の友達とも協力して楽しく作ることが出来ました。
こんなに素敵な案山子が完成しました!塾生達の創造力には驚かされました。
最後にグループごとにお披露目をしてもらったのですが、どのグループも案山子に名前が付けられていました。まるで友達が増えたようですね。

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