10月15日(金)

10月16日(土)

10月17日(日)

◇あしおとツアー(ソバの観察・収穫・乾燥、お土産の収穫など)
 この日は、久しぶりに抜けるような秋晴れの空が広がりました。前日にソバうち・ソバひきを行いましたので、ソバがどのように花や実をつけるかを観察し、どのように収穫して干すのかも体験しました。ソバを播いた畑にはトマト・ナス・ダイコン・ニンジンも植わっており、観察やお土産の収穫をしました。また、塾舎の裏の畑でラッカセイも収穫し、お土産を自分たちでしっかりと新聞紙に包んで持ち帰りました。
まずは体操から。気持ちよい天気のせいか、みんな思い切り体を伸ばしていますね。
あれ、袋が歩いてる。。。実はこれ、収穫したソバを入れるために持って行きました。でも、収穫できた量が意外に少なく、使いませんでした。苦労して持って行ってくれた塾生たち、ごめんね。
久しぶりに畑で塾生手帳を使って観察をしました。種まきの時期が10日ほどずれたソバが生えているので、比較して観察しました。特にチーム農園でもソバを育てているチームの塾生のまなざしは真剣でした。
早く播いた方のソバは実をつけています。今回はその収穫を行いました。ソバを刈り取って束ねる作業は、ちょっと花束作りに似ています。そこはさすが女子塾生、思わず熱中しています。
ソバの播いてある畑の反対側にはニンジンや大根が植えられています。ニンジンはまだまだミニサイズ。勇気のある塾生は、土をぬぐってぱくり。これ、本物のニンジンの味と香りが詰まっているんです。
観察や作業をしたあとは、待望のおみやげ収穫です。間引きダイコンといってもこの大きさでこの笑顔、です。
さらに、塾舎の裏の畑でお土産のラッカセイの収穫。ラッカセイがどのように実をつけるのか、初めて見る塾生も多かったと思います。
最後に、先ほど刈り取ってきたソバを温室の中に干しました。
◇帰宅前の塾生室掃除
帰宅前、塾生たちは自分たちの塾生室をきれいに掃除し、整理整頓して帰ります。すっかりてきぱきと手際よく行えるようになりました。

編集後記:

 今回のステージでは、地元のお母さん方に塾に来ていただき、地元のソバうちを見せていただきました。普段、様々な面から市村自然塾関東を応援していただいている地元の方との交流により、子供たちの社会が広がり、様々なところに様々な人生の先生たちがいることを知り、おかげさまの心を持つための一つのきっかけになることを期待したいと思います。
 また、今回は天気にも助けられ、ソバうちや収穫作業のほかにも、様々な屋外作業を通じてさまざまな体験ができました。太陽の下で行ったそうした一つ一つが、五感を通じて塾生たちの心に刻み込まれ、いずれ大切な財産となることを願いたいと思います。

 農作業や共同生活では、様々な作業を進んでてきぱきと行う塾生の姿が見られました。これまでのステージで塾生たちが、「心を込めて、きちんと丁寧に、」という言葉を実践し、身についてきた証拠だと思います。ただし、自由時間や休憩時間などには、気の緩みが見られることもあり、活動の最後までスタッフともども気を引き締めて行っていきたいと思います。

 ステージテーマと共同生活の目標に掲げた、相手の立場に立って考える。そして、自分を振り返る。というテーマは、少々難しかったかもしれません。ある塾生にはこのテーマはピンと来なかったようですし、ある塾生は普段からそうしている、と言っていました。自然にチームの中でこうした行動をとっているチームもあります。しかし、およそかみ合わない行動や言動をとっている塾生が、互いに一生懸命相手のことを理解しようとしたことを塾生手帳に書いており、少なくとも相手のことを考えるきっかけ作りにはなったのではないかと思っております。塾生に限らず、人間はどうしても自分自身の基準で考えがちです。しかし、人でなく人間として、社会で生活していくためには、ひとりひとり違う人間を認め合いながらも、協力し、協調していくことが欠かせません。人は自分ひとりで生きているわけではなく、たくさんの人たちの、おかげ、で支えられていることを理解することにもつながると考えます。ことしも残りわずかのステージとなってきましたが、そうした心を少しでも多く育てて欲しいと思っております。
  
                                                          T.K

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