10月8日(金)

10月9日(土)

10月10日(日)

◇台風の爪跡
朝起きて、塾庭を見てみると、無残にも一番大きな栗の木がポッキリ折れてしまっていました。この秋にも、たくさんの恵みをもたれしてくれたばかりなのに。。。
昨日の夕方、2階の窓から、偶然この瞬間を目撃していた塾生もいたようです。
◇生ゴミの堆肥化
自然塾では、調理時に出る野菜くずや魚の骨を堆肥にして畑に返しています。普段はステージ中になかなか時間が取れず、畑→厨房→畑の循環に欠かせないこの大切な作業は、残念ながら塾生が帰った後にスタッフが行っています。
しかし、今日も畑に出られない為、7ステージぶりに再び取り組むことができました。
2回目ということもあってか、「汚い!」「触りたくない!」と野菜くずを毛嫌いする塾生が減り、両手を使ってしっかりと刻んでいました。
刻んだ野菜くずは、専用のバケツに、発酵促進剤のEM米ぬかと交互に層にして入れます。
液肥を抜きながら、バケツで2週間ねかします。その後、畑に設置してあるコンポストで土と混ぜ、更に半年ねかせると自家製の堆肥が出来上がります。
ほとんどの家庭では、『生ゴミ』として捨てられている調理くず。ひと手間加えれば、このように大切な『資源』へと生まれ変わるのです。
◇お土産収穫
3日間降り続いた雨がようやく小雨になり、今ステージで初めての畑仕事です。
台風で心配をかけた家族の為に、掘りたてのラッカセイをお土産として持ち帰ります。
ラッカセイは、こんな風に土の中にできます。
産地でなければ、なかなか味わえない生ラッカセイ。サヤごとさっと塩茹でしてお召し上がり下さい。土曜日の昼食に出た、ミツバと生ラッカセイのかき揚げもおすすめですよ!!
◇チーム農園の観察
畑の土はぬかるんで最悪の状態です。しかし、いつも楽しみにしている、作物の様子を見ずに帰ることなんてできません。そこで、台風の影響をチェックするために、チーム農園に向かいました。
強風にあおられて、ピーマンやパプリカが倒れているチームがありました。が、それよりも塾生たちがショックを受けたのは、イノシシによるサツマイモやラッカセイの食害でした。昨晩の停電に紛れてやってきたのでしょうか。
このチームのホウレンソウも、イノシシに踏み付けられています。。。
こら〜っ!!
雨の後の「泥沼遊び」。にゅるにゅるして楽しいですが、畑では禁物です。土が乾いたら、ガチガチに固まってしまうのです。
次のステージから修復するのが大変ですよ!

編集後記:

 今ステージは、観測史上最大級の台風の上陸により、予定していたキャベツやブロッコリーの追肥やダイズの収穫などの農作業が全くできませんでした。そればかりか、土曜日の夕方から約5時間に及ぶ停電に見舞われ、電気も電話も使えないという自然塾始まって以来初めての事態になりました。しかしながら、塾生たちは、お互いに励まし合い、落ち着いて行動することで全員無事に過ごすことができました。これは、今まで育んできた友情や信頼関係、チームワームが生かされた結果だと感じました。また、普段の生活でいかに電気に頼っているかを改めて知り、当たり前に使っている電気の大切さを身を持って感じたのではないでしょうか。それと同時に、いつもは太陽や大地などの自然の恵みに恩恵を授かっていますが、今回の体験を通じて、人間の力ではどうすることもできないという自然への畏怖の念がよりいっそう強まったのではないかと感じています。
 
 今ステージでは、新しい試みとして、各チームで現状を振り返り、取り組むべき共同生活の目標を設定してもらいました。その結果、それぞれの目標に対して、「できた!」と胸を張るチームもあれば、「ちょっとできた」「ときどきできなかった」と自信のなさそうなチームもありました。また、同じチームの中でも、それぞれの塾生により評価が違っていたようです。これからも、ひとつのチームとして、ひとつの目標に向かって話し合う、注意し合う、支え合うことを続けてほしいです。そして、ステージテーマにもあったように、一生に一度しかない”今”を大切に、卒塾に向かって盛り上げていきましょう。



                                                             N.Y

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