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第20期(2021年度)

7月11日 男子第7ステージ

2021-07-16
カテゴリ:男子ステージ
セミが鳴く、梅雨の晴れ間。
二十四節気では「小暑(しょうしょ)」となり、”暑”という字が入っている通り、とても暑い一日となりました。
今回のステージテーマは「収穫(しゅうかく)に向けて、どんな世話があるか覚えよう!」です。
今回初めて使うクワの練習をしたり、4月の第1ステージで種をまいたゴボウの世話をしたりと、外での農作業を中心に活動を行いました。


朝の集い ~塾頭の話~

「今日は主に外での作業です。久々の外での作業なので、スタッフの話をよく聴いたり、作物をよく観察したりするようにしてください。また、今日はとても暑いので熱中症に注意して活動しましょう。今回みんなに活動で意識してもらいたいことは”自立”です。”自立”とは何かを考えながら活動してください。」
クワの練習
これから活動で使うことの多いクワの扱い方を学びました。「道具は便利なものだけど、間違った使い方をすると危険があるよ」
「これがいいかな?」柄の高さが腰と同じくらいのものを選びます。また体力によって重さを選びます。
クワを運ぶときは刃に気を付けて。肩にかけて持つのは危ないので、刃が長靴の高さにくるよう下向きに持ち運びます。
耕し方は振り下ろすのではなく、土の表面を削るイメージ。3回ほどクワを土に入れて、柔らかくします。
柔らかくなった土をクワの上に載せ、畝の上にスッと抜いて土寄せをします。
「なかなか上手くいかないな。1・2・3で柔らかく…」コツをつかむのには時間がかかりますが、精一杯練習しました。
ゴボウの世話
畑へ行く前にゴボウの種を観察しました。この種を約3か月前にまいたけれど、どれくらい大きくなっているかな?想像しながら畑へ移動!
「おー育ってる!」定規で葉の大きさを測るなどして観察しました。この日見つけた一番大きな葉の長さは55cmでした!
観察を終え、さらに大きく育つよう世話をします。まずは草取り。土の中の栄養をとられないように、畝の上の雑草を1つ1つ手で抜いていきました。
1人約3mの範囲を責任感をもって作業しました。早く終わった塾生は他の子を手伝ったり、空いている範囲の作業をしたりしていました。
次に追肥をします。塾では化学肥料ではなく、有機物から作ったオリジナルのぼかし肥料を使います。
栄養を吸収しやすいよう、作物の根の先端に肥料をまきます。葉の先端と根の先端は同じくらいなので、これを目安にまきます。
最後にクワを使って土寄せします。土の中の微生物が肥料を分解して初めて栄養になるので、しっかりと土をかぶせます。
「上手く土がかけられないな~」クワを使って肥料の上に土をきれいにかけるのは難しいね。
昼食
午前中の作業を終えるころには「お腹すいた!今日のお昼ごはんは何かな?」と昼食を楽しみにしている様子の塾生も。
今回のメニューは、手巻き寿司でした。
お米・ジャガイモ・タマネギ・キュウリ・ナス・トマト・キャベツ・ピーマン・青じそ・梅干し・味噌は、塾産のものです。
みんな思い思いに具材を海苔に挟んでいただきました。
梅干が苦手な塾生が多かったようですが、「苦手なものにも少しずつチャレンジしてみよう」という塾生もいました。
卒塾までには出されたものをすべて、よく噛んで食べられるようになるといいですね。
チーム農園作業(Aチーム)
まずはみんなで畑の様子を観察します。作物ごとにじっくりと観察を行っていました。
サツマイモの観察。前回までは虫の被害がひどかったようですが、どうかな?
続いてアズキ。だいぶ大きくなってきたね。
観察したことから、必要な作業を考えたり、作業の目標などを立てたりと計画を行います。目標は「作物を健康にする!」
虫対策として、木酢液(もくさくえき)をトウモロコシにかけました。「茎にもかけた方が良いのかな?」
この間の雨でまた雑草が!これも1つ1つとっていきます。
最後に今日の作業を振り返ります。それぞれで振り返ったことをチームで共有し、次回に活かそう!
「これ欲しい人?」キュウリがたくさん採れたので、みんなで山分けしてお土産にしました。
チーム農園作業(Bチーム)
Bチームも畑の観察をし、その様子から必要な作業を計画します。「トウモロコシが倒れていたよ」
2人ずつに分かれて作業しました。トマトは収穫の仕方を教わり、収穫しました。
「たくさん採れた!」
「見て!笑った口の形みたい!」
キュウリもたくさん採れました。「これ一番大きいかな?」
収穫後はキュウリ・トマト・メロン・トウモロコシ・ゴマに午前中に教わった追肥・土寄せをしました。
作業後「チーム農園ありがとうございました」挨拶でしめくくりました。
最後に振り返り。今日の目標「時間まで全力でやり切る!」→「自分たちで割り振った仕事が出来た!」
塾生室・共同場所清掃
清掃を行うのは今回で3回目となり、少しずつ慣れてきた様子。
チームごとに清掃場所の割り振りを行い、塾生室と共同場所としてトイレ・洗面所の清掃を行いました。
担当したことの無い場所になった塾生は、担当したことのあるチームメンバーに「窓も拭くの?」などと質問している姿もありました。
チーム農園秋の作付け計画
まずは、みんなの意見を聴きたいこと、いろいろな想いや考えがあってよいことなど「話し合いのルール」について聴きました。
その後、チーム農園で育てたい秋野菜について話し合いました。「入塾式のときに、○○さんはダイコンがいいって言っていたね」
野菜の育て方についての本を参考に、みんなの意見を聴きます。
「ビーツはロシア料理にも使われているよね!」「へ~そうなんだ!知らなかった」
帰りの集い ~塾頭の話~
「暑い中でしたが、よく頑張りました。Bチームのチーム農園で採れたキュウリを『”ビックリ記録”に認定してもらいたい』ということでしたが、残念ながら今回は認定できません。何故なら、このキュウリは塾生があまり世話が出来なかったからです。今日みんなで話し合いをした秋野菜で、今度こそみんなで世話をして頑張ってもらいたいと思います。”自立”とはどういうことか考えながら活動することはできましたか?”自立”とは、助けを借りずに自力でやることです。コロナウイルスの影響でまたまた活動がストップしてしまいますが、またこういったことを考えながら活動していきましょう。」
編集後記
梅雨時期の大雨が前々日まで続いていました。活動中にも雨が降らないか心配していましたが、塾生のみんなの行いが良かったのか、晴れ。とても暑い中でしたが、思いきり外で活動を行うことができました。
活動で印象的だったのは、ゴボウの観察です。畑に行く前にゴボウの種を渡し、畑に行ってからは定規で一番大きなゴボウの葉の長さと比べ、何倍に大きくなったかを計算する塾生もいました。作物が育つには、人間の世話だけではなく、太陽の光や雨、土など自然の力が不可欠です。そのことを実感してもらえていたら、とてもうれしく思います。
活動はコロナの影響を受け、またまた休止することとなりました。とても残念ですが、次回また一緒に元気に活動できることを楽しみにしています。
T.M.
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