ようやく、ほんの少し秋の気配が感じられるようになった9月18日、市村自然塾関東の若澤理事（三愛石油株式会社 取締役）がお嬢様を伴ってお越しになり、塾生たちと一緒にゴボウ掘りに参加されました。4月、ゴボウの種まきの際にもご来塾され、塾生たちと一緒に畑の土を起こした若澤様は、ゴボウを折らないよう深い穴を掘るのも手慣れたもの。何本もゴボウを掘り出されていました。

続いてお昼前には、首都大学東京の原島学長ご夫妻がご到着。「色々な経験をすることが大切です」「（自然塾での活動のように）植物を育てて食べるのが人間の基本」「皆さんの成長に期待しています！」と、塾生たちにお言葉をいただきました。昼食後、塾施設をご見学に回られた学長ご夫妻は、夏野菜が実る自然塾の畑と塾生たちの活動を、目を細めてご覧になっていました。

ところで。本日みえられた若澤理事のお嬢様は、都内の大学の幼稚舎で先生をされています。そして、奇遇！にも原島学長ご夫妻のお孫さんが、この幼稚舎に通われているそうで。「世間は狭いとは申しますが…」と、一同驚いた自然塾、秋の昼下がりでした。


またこの日は、早朝、塾庭に塾生一同が集合し、毎年恒例、国連ミレニアム開発目標の達成を祈願する「スタンドアップ！テイクアクション！」を実施しました。

2000年9月、国連ミレニアム・サミットに参加した147の国家元首を含む189の加盟国代表は、平和と安全、開発と貧困などのグローバルな課題と、それらを解決するための8つの目標を掲げた「国連ミレニアム開発宣言」を採択。『2015年までに世界の貧困を半減すること』などを約束しました。しかしそれから10年を経た今、開発途上国への資金援助や技術支援は遅々として進まず、目標の達成は大変難しいと言われています。

2006年に始まった全世界同時アクション「スタンドアップ！テイクアクション！」では、世界中の市民一人一人が「立ち上がる」ことで、国連ミレニアム開発宣言の達成と貧困をなくしたい！という意志を示します。昨年は全世界で1億7,000万人以上がこのアクションに参加し、各国のリーダーたちに約束の実現を求めました。約束の期限まで、あと5年。どうか、私たちの声が世界を動かす力になりますように！