まっすぐなゴボウを育てるためには、種は “ふかふかの柔らかい土のベッド” に播かねばなりません。土が硬いとゴボウの根は曲がり、枝分かれし、細いまま伸びてしまいます。そうならないよう何時間もかけて1m以上の深さまで畑を掘り起こし、堀った土を元の穴に戻してから種を播くのです。

それから半年間世話をし、すくすくと育ったゴボウを収穫する時にも重労働が待っています。ゴボウは傷つくとすぐにポキっと折れてしまいます。スコップをあてて折ってしまわないよう少しずつ、注意深く、長い時間をかけて土を掘り起こし続けなくてはなりません。

このゴボウの種まき／収穫に欠かせない、土を掘り起こし、埋め戻す作業は大人でも大変な重労働です。もちろん塾生たちは顔を真っ赤にして頑張りますが、例年、強力な助っ人の皆さんが穴掘りを助けに来てくださいます。今年も収穫の時を迎えたゴボウ畑に、大勢の皆さんが集まってくださいました。

9月5日・男子の回には、リコー厚木事業所、海老名事業所から5名の皆さんと、塾生の川田君のご家族にご参集いただきました（上集合写真）。また、9月12日・女子の回には、市村自然塾関東の理事、法人会員のご一行様が、なんと18名も駆けつけてくださいました（下集合写真）。長い時間をかけて収穫したゴボウを手にした塾生たちは皆、嬉しそうに満足の笑みを浮かべていました。

数ある作物の中でも一番の重労働であるゴボウの収穫は、同時に一番達成感のある農作業として今年もまた塾生たちの記憶に長く残る思い出となりました。お集まりいただいた皆様、ありがとうございました。