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第19期(2020年度)

11月1日 女子第4回

2020-11-07
カテゴリ:女子ステージ
女子第4回の活動が始まりました。
今日から11月。日なたでは暖かく感じるのに、日陰に入ると上着を羽織らないと「ブルッ」とする寒さを肌で感じるようになりました。
そんな中で活動も全体の後半に入ります。
今回の活動内容は、釜飯炊き(食事当番)、チーム農園作業、チーム農園発表準備、節目の振り返りでした。
塾生の中で、今までの自分たちの活動を振り返りつつ、それを言葉や形にすることでさらに自分たちの成長を実感することが出来た「節目(ふしめ)」の回となりました。
集合~朝の集い
朝の集いまでは各々色々なことに触れました。
釜飯炊きの準備として米研ぎをしたり、収穫したゴマのごみとりや、散歩に行ったり、スタッフが手作りした紅茶の香りをかいだりと、まったり過ごしていました。

朝の集いでは、活動の内容を聞いた後に瞑想を行い、落ち着いた心で活動を思いました。
季節の話を聞きました。
「霜降(そうこう)」の寒さが強く感じはじめるこの頃から、山のけものは「冬支度」のために食べ物をたくさん食べます。人間も昔から、冬に備えて食べ物を冬の間長く食べるために、今の時期とれる野菜を大切に長く貯蔵する工夫をしてきました。そういったことから学び、私たちも、これから収穫できる野菜に感謝して大切に食べていきたいという話でした。

塾頭さんからは、
「4人で休みの人の分もフォローしてやっていこう。後半になり残り少ない活動の中で身に付けてほしいことを活動で得てほしい」とお話がありました。
今思っていることとして塾生からは、
「休みのメンバーがいない分、協力して、そして楽しくやりたい」
「釜飯炊きを頑張りたい」
「1人いない分、てきぱきと行動したい」
「4人なので、自分たちでやることをしっかりやりたい。ご飯炊きとチーム農園両方頑張りたい。」
との声がありました。


金ゴマと黒ゴマのごみとりを「楽しい!」とやっていました
お米をこぼさないように慎重に洗います
今日の活動を思い・・・瞑想で心を落ち着かせました
節目の振り返り
『節目の振り返りシート』の確認をみんなで行いました。 今までの活動を振り返り、ここで身につけてほしい色々なことについて、各々の塾生がどのくらい出来ている・またはまだ出来ていないことはどんなことなのか、気付いてもらうために前回宿題として渡していたものです。
やってもらった中から「自己評価で一番よくできている事」はどんなことなのか、それはどうしてそう思ったかを言ってもらいました。
また、シートにのっている項目について一人の塾生から、
「これはどういう場面なのかわからなかった」と言うことに対して、メンバーから「私はチーム農園作業の中でその項目の行動が出てきたよ」や、「私はこんな行動ができたからその項目の答えにしたよ」等、塾生同士で意見交換もできました。

チーム農園作業
スイスチャードの間引き。根がからんでいるので、大きくしたい株以外をハサミで切り取ります。「小さいのを切っちゃうのはかわいそう。でも色もバランスよく選ばなきゃ」
ネギの追肥土寄せ。ネギの両側に肥料をのせ、ネギに土がかからないように気をつけながら、丁寧に手でよせました。
チンゲンサイを間引き、その中で食べられるものとそうでないものを分けました。「どう?これは食べられそう?」
ハクサイは、追肥と土寄せを順序よく作業を割り振り、同時進行で行いました。肥料がかけられたところから、他の人が土をかけていきます。
お土産レタスは一人当たりを重さで分けます。このとき食べられない部分ものぞきます。間引き菜も目分量で分けます。
計画立て前の畑の観察「ブロッコリーすごく大きくなったね」「葉っぱが内側からネットにめり込んでる!」
チーム農園作業の計画立ては、司会進行・書記を塾生がすすんで行いました。観察で見たこと、スタッフからもらった助言をもとに意見を出し合いながら書き込んでいきました。
「どのくらいの間を空けて間引きをしたらいいですか?」農業指導の先生に知恵を授かりました。
地下倉庫で道具の準備。「プラミはここにある!」「どの大きさを選んだらいい?」「ほかにどの道具が必要だったかな?」
リーフレタスのかき葉とり収穫。下側の葉を取ることでレタスに病気が回りにくくなります。取った葉っぱを見せ合い、食べられるのはどれか相談しながら行いました。
釜飯炊き
割った竹はどの向きで置くと火が付きやすいか話を聞きました。
薪(まき)が燃えています。ご飯炊き開始。あとは炊けるまでじっくり観察します。
昼食~お昼休み
「ごはんがたけたよ!」これから塾生の釜炊きご飯が昼食に並びます。
秋の味覚をふんだんに使った昼食。全員完食しておなかいっぱいになりました。
米炊きに使い終わったら釜洗い。次の人が気持ちよく使えるように、ピカピカに!
ごまのごみとりをしながら、昼食に入っていた3種類の野菜について盛り上がっていました。
昼食の献立
釜炊きご飯、根菜シチュー、鹿肉ハンバーグ、栗コロッケ、里芋の唐揚げ、手巻きサラダ、かぼちゃケーキです。
塾でとれた食材は、
米、ジャガイモ、サツマイモ、里芋、カボチャ、ニンジン、カブ、キャベツ、タマネギ、小松菜、水菜、レタス、パプリカ、ゴボウ、ブロッコリー、生姜、栗、小麦粉、鹿肉でした。
食事前に塾生から、「釜たきご飯が楽しみ!」「え、鹿肉!?」と反応があり、食事中に目配せで「鹿肉ハンバーグめちゃくちゃおいしい!」と言っていました。
お米は塾の田んぼでとれた、この地域のはるみという、つやがあって粒立ちの良い品種の新米です。
シカは塾庭でとれたもの。秋の味覚も季節の野菜も盛りだくさんでパワーをもらって午後の活動に挑みました。


チーム農園作業振り返り・チーム農園発表準備
まずは午前中のチーム農園作業を思い出して、気付いたことや感じたことを塾生手帳に書き出していきます。
塾生手帳に書いたことを共有します。2週間前から野菜の花が咲く変化に気付いたり、次回に活かせる事を話ました。
休憩の合間に絵を描き合って、話が弾んでいました。
チーム農園の野菜やみんなで進めてきた活動のことで一番伝えたいことは何か、意見を出し合いました。
帰りの集い
帰りの集いで感想を言い合いました。
帰りの集いの前に今日使った共同場所の掃除を行いました。

帰りの集いではそれぞれ今日一日を振り返って感想を言い合いました。
塾生からは「たくさんあったやることが、協力して時間内に終わってよかった」「午後は、今までやった活動を思い出して短いと思った。でもその短い中でやることをみんなで決めてやっていたから、成長したことを感じた」「チーム農園の振り返りで目標もチームで協力も両方とも◎(にじゅうまる)だった。みんなで協力出来て、次回も◎だといいなと思った」「ここイチで頑張れた。次回もこれ以上を目指したい」と感想がありました。

塾頭さんからは、
「1人いないけれどみんなで頑張った。私も◎と思った。次回も出来ることをやろう。朝、今日一日は「ルール」について考えて行動してほしいと触れたが、ルールがなぜあるのか考えると『なぜ守るのか』と考えて行動することにつながる。○○してはいけないというルールは、誰かのために何をしたら良いかという行動にかえられる。」とお話がありました。


編集後記

後半の活動に入り、折り返し地点のここで、1人休みという状況を塾生たちがどう乗り越えていくのか、頑張りどころだと思っていました。
チーム農園作業では、2つに分かれている畑をみんなで一つのチーム農園として世話をするにはどうやっていこうかと、畑のために個々が声をかけ合い、本当によく動いてチームとしての協力のかたちを生み出していました。塾生自身も、そうやってみんなで成長できたことを実感したと振り返っていました。
チーム農園発表準備でも、今までの活動をよく振り返り、自分たちがどんな風に出来るようになったのか、一生懸命考えて取り組んでいました。
今回は一人いない分、四人で頑張ろうという気持ちが行動の後押しになり、個々の相手を思う気持ちが行動になった、うれしくて清々しい回でした。
次回も、チームのために、みんなのために思い合いながら行動にうつしていけるよう、期待しています。
A.S.



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