ステージテーマ:「育てはじめをしっかりと行おう」
 共同生活の目標:「時間を守る」

 自然塾周りの山々は萌黄色から、新緑へと日に日に濃さを増しています。畑の作物も同様、定期的に降る雨のおかげで順調に発芽し、ぐんぐん成長しています。今ステージはキャベツとレタスの苗を植えつけますが、温室で大事に育てられてきた苗を広い畑に植えつけるので、たいへんデリケートな作業となります。またダイコンやゴボウなどこれまでのステージで種を播いた作物も、育てはじめの今こそ、しっかり観察し世話をしてあげなければなりません。そこで今ステージのテーマを「育てはじめをしっかりと行おう」と設定し、女子第3ステージをスタートさせました。

 また30人以上が3日間一緒に生活する自然塾では、たとえ1人でも身勝手なことをすると、みんなに迷惑がかかってしまいます。一人ひとりが時間を守ることは、みんなが安心して気持ちよく生活するための、果たすべき最低限の約束だと考えます。そこで共同生活の目標を「時間を守る」とし、時間を意識して生活しました。

4月20日(金)
◇夜のつどい
女子第3ステージを始めるにあたり、塾頭さんからお話がありました。
「皆さんにとって自然塾も3回目となり、だいぶここでの生活にも慣れてきたと思いますが、慣れてきたからそこ基本的なことを疎かにしないでください。毎日の掃除、農作業、できるからといい加減にやるのではなく“きちんと丁寧にやる”ことを続ければ、それは自然と身に付き、皆さんの力となるはずです。」
4月21日(土)
◇共同農園作業 〜キャベツ・レタス苗の植え付け
雨も心配されていましたが、朝起きてみると気持ちのよい空が広がっていました。それではキャベツ・レタス苗の植え付けで、ステージテーマ「育てはじめをしっかりと行おう」を実践しましょう。
紐をはって畝たてをしました。自分の立っているところの両側に畝を立たり、土を細かく砕きながら畝を作るなど、今までより少し高度な技術にも挑戦してもらいました。
畝が出来上がったら、苗を等間隔に並べ、植え付けを行いました。広い畑に旅立つ赤ちゃん苗は、急激な環境の変化を一番嫌います。植える深さも重要で、深すぎても浅すぎても苗に負担をかけてしまいます。また折れやすい下葉を折らないように、丁寧に丁寧に作業をしました。  
◇おやつ
植え付けまで終わったら、おやつで一息つきました。今日はジャガイモで作った「ポテト餅」でした。どんなに疲れても、頑張れる力が沸いてきます。
◇共同農園作業 〜続き〜
苗を畑に植えたら、それで終わりでしょうか!?育てはじめは特にしっかりと世話してあげなければなりません。畑に旅立つ苗のことを考え、“お弁当”と“水筒”、それから“身を守るための物”を持たせてあげましょう。
苗の周りには、これからしばらく分の肥料(お弁当)を施してあげました。
  また「ネキリ虫」という害虫に食べられないように、卵の殻を細かくして苗の周りに敷き詰め、最後にたっぷりと水をあげました。これで完璧なはずです。
それでも思わぬ敵がいました。男子が先週植えつけた苗に鳥が飛んできて、葉っぱをバリバリと食べてしまったのです。同じ失敗をしないようにネットで覆って守ることにしましたが、自然は人間の思うようにならないものだということを思い知らされました。
◇チーム農園計画の見直し
いよいよ今ステージより、チーム農園作業が始まります。そこで先ステージの作付け発表で指摘を受けたところなどを再検討し、計画を練り直す時間をとりました。
日当たりは?作付け時期は?品種は?話し合いを重ねてメンバーの認識を1つにし、チーム全員でチーム農園を作り上げていきましょう。

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